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公開番号
2024168925
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085987
出願日
2023-05-25
発明の名称
半導体装置
出願人
ローム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01L
21/336 20060101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】フィールドプレートの抵抗ばらつきを抑制可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】
半導体装置は、半導体基板と、半導体基板上に位置する半導体層と、ドレイン領域と、ソース/ゲート領域と、半導体層上に位置する絶縁層と、絶縁層上に位置すると共に、電流経路を形成するフィールドプレートと、を備え、フィールドプレートは、最内周部、最外周部、最内周部と最外周部との間に位置すると共に平面視における第1方向に隣り合う第1直線部分および第2直線部分、ならびに、第1直線部分と第2直線部分とを接続する第1接続部分を有し、最内周部と、最外周部と、第1直線部分と、第2直線部分と、第1接続部分とは、電流経路の一部であり、第1直線部分と第2直線部分とのそれぞれは、平面視にて、第1方向に交差する第2方向に延在する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
第1導電型を有する半導体基板と、
前記半導体基板上に位置すると共に第2導電型を有する半導体層と、
前記半導体層内に位置すると共に前記第2導電型を有するドレイン領域と、
前記第2導電型を有するソース領域、および、前記ソース領域に電気的に接続されると共に前記第1導電型を有するゲート領域が設けられるソース/ゲート領域であって、前記ドレイン領域から離間すると共に前記ドレイン領域の周囲に位置する前記ソース/ゲート領域と、
前記ドレイン領域と前記ソース/ゲート領域との間であって、前記半導体層上に位置する絶縁層と、
前記絶縁層上に位置すると共に、電流経路を形成するフィールドプレートと、
を備え、
前記フィールドプレートは、前記ドレイン領域に電気的に接続される最内周部、グランドに電気的に接続される最外周部、前記最内周部と前記最外周部との間に位置すると共に平面視における第1方向に隣り合う第1直線部分および第2直線部分、ならびに、前記第1直線部分と前記第2直線部分とを接続する第1接続部分を有し、
前記最内周部と、前記最外周部と、前記第1直線部分と、前記第2直線部分と、前記第1接続部分とは、前記電流経路の一部であり、
前記第1直線部分と前記第2直線部分とのそれぞれは、平面視にて、前記第1方向に交差する第2方向に延在し、
前記第1接続部分は、前記第1方向に延在する、
半導体装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記最内周部と、前記最外周部と、前記第1直線部分と、前記第2直線部分とのそれぞれは、前記ドレイン領域を中心とする仮想の同心長円上に配置される、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記フィールドプレートは、前記最内周部、前記最外周部、前記第1直線部分、前記第2直線部分および前記第1接続部分から離間していると共に、前記第2方向に隣り合う第1曲線部分および第2曲線部分をさらに有し、
前記第1直線部分と前記第1曲線部分は、前記同心長円に含まれる第1仮想長円上に位置し、
前記第2直線部分と前記第2曲線部分は、前記同心長円に含まれる第2仮想長円上に位置する、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1曲線部分の幅と、前記第2曲線部分の幅とのそれぞれは、前記第2方向において前記第1直線部分および前記第2直線部分から遠ざかるほど大きい、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記フィールドプレートは、前記最内周部、前記最外周部、前記第1直線部分、前記第2直線部分および前記第1接続部分から離間していると共に、前記第2方向に隣り合う第3曲線部分および第4曲線部分をさらに有し、
前記第3曲線部分および前記第4曲線部分は、前記第2方向において、前記最内周部を挟んで前記第1曲線部分および前記第2曲線部分の反対側に位置し、
前記第3曲線部分は、前記第1仮想長円上に位置し、
前記第4曲線部分は、前記第2仮想長円上に位置する、請求項3または4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1接続部分は、前記第2方向における前記第1直線部分の一端に接続される、請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記最内周部は、前記第1方向において前記第1直線部分に隣り合う第3直線部分を有し、
前記フィールドプレートは、前記第1直線部分と前記第3直線部分とを接続する第2接続部分をさらに有し、
前記第2接続部分は、前記第2方向における前記第1直線部分の他端に接続される、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記最内周部と、前記最外周部との少なくとも一方は、平面視にて長円形状を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記最内周部と、前記最外周部との少なくとも一方は、互いに離間する直線部分および曲線部分を有し、
前記直線部分と前記曲線部分とは、前記フィールドプレート上に位置する導電部材を介して電気的に接続される、請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記フィールドプレートは、ポリシリコンを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、JFET(Junction Field Effect Transistor:接合型電界効果トランジスタ)を備える半導体装置が開示されている。この半導体装置は、p型の半導体基板と、半導体基板上に形成されるn型の半導体層と、n型の半導体領域の表面領域に形成されるn型のドレイン領域と、ドレイン領域と間隔を空けて半導体領域の表面領域に形成される複数のn型のソース領域と、ソース領域の間の半導体領域に形成されるp型のゲート領域と、ドレイン領域とソース領域との間の半導体領域上に配置され、ドレイン領域およびグランドに電気的に接続される平面視螺旋形状の抵抗性のフィールドプレートとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-208420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の一側面に係る目的は、フィールドプレートの抵抗ばらつきを抑制可能な半導体装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係る半導体装置は、第1導電型を有する半導体基板と、前記半導体基板上に位置すると共に第2導電型を有する半導体層と、前記半導体層内に位置すると共に前記第2導電型を有するドレイン領域と、前記第2導電型を有するソース領域、および、前記ソース領域に電気的に接続されると共に前記第1導電型を有するゲート領域が設けられるソース/ゲート領域であって、前記ドレイン領域から離間すると共に前記ドレイン領域の周囲に位置する前記ソース/ゲート領域と、前記ドレイン領域と前記ソース/ゲート領域との間であって、前記半導体層上に位置する絶縁層と、前記絶縁層上に位置すると共に、電流経路を形成するフィールドプレートと、を備え、前記フィールドプレートは、前記ドレイン領域に電気的に接続される最内周部、グランドに電気的に接続される最外周部、前記最内周部と前記最外周部との間に位置すると共に平面視における第1方向に隣り合う第1直線部分および第2直線部分、ならびに、前記第1直線部分と前記第2直線部分とを接続する第1接続部分を有し、前記最内周部と、前記最外周部と、前記第1直線部分と、前記第2直線部分と、前記第1接続部分とは、前記電流経路の一部であり、前記第1直線部分と前記第2直線部分とのそれぞれは、平面視にて、前記第1方向に交差する第2方向に延在し、前記第1接続部分は、前記第1方向に延在する。
【0006】
上記半導体装置は、フィールドプレートの抵抗ばらつきを抑制可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態に係る半導体装置のチップを示す平面図である。
図2は、図1に示されるII-II線に沿った概略断面図である。
図3は、図2に示される一点鎖線IIIにより囲まれた部分の拡大図である。
図4は、図2に示されるIV-IV線に沿った断面図である。
図5は、図4の要部拡大図である。
図6(a)は、図4の破線VIaによって囲まれた部分の拡大図であり、図6(b)は、図4の破線VIbによって囲まれた部分の拡大図である。
図7は、図4の要部拡大図である。
図8は、図7に示されるVIII-VIII線に沿った概略断面図である。
図9は、図7に示されるIX-IX線に沿った概略断面図である。
図10は、比較例に係るFET構造に含まれるフィールドプレートを示す概略平面図である。
図11は、変形例に係るフィールドプレートを示す概略平面図である。
図12は、最外周部の直線部分と曲線部分との電気的接続を説明するための模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下では、本開示の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において、同一要素または同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。本明細書における「同一」およびそれに類似する単語は、「完全同一」のみに限定されない。また、図面は、実施形態を概念的に説明するためのものであるから、表される各構成要素の寸法やそれらの比は実際のものとは異なる場合もある。
【0009】
図1は、実施形態に係る半導体装置のチップを示す平面図である。図1に示されるように、半導体装置100は、直方体形状を有するシリコン製のチップ101(半導体チップ)を含む。チップ101は、一対の主面である第1主面102および第2主面103と、第1主面102および第2主面103を接続する第1側面104A、第2側面104B、第3側面104C及び第4側面104Dを有している。以下では、平面視における第1側面104A及び第2側面104Bの延在方向を第1方向Xとし、平面視における第3側面104C及び第4側面104Dの延在方向を第2方向Yとし、第1主面102および第2主面103の法線方向を第3方向Zとする。第2方向Yは、平面視にて第1方向Xに交差する方向であり、第3方向Zは、チップ101の厚さ方向に相当する。
【0010】
第1主面102および第2主面103は、第3方向Zから見て四角形状に形成されているが、これに限られない。本実施形態では、第1主面102は上面であり、第2主面103は底面である。このため、第3方向Zにおいて第1主面102の近くに位置する構成は半導体装置100の天面側(上方)に位置する構成に相当し、第3方向Zにおいて第2主面103の近くにある構成は半導体装置100の底面側(下方)に位置する構成に相当する。
(【0011】以降は省略されています)
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