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公開番号
2024168018
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084397
出願日
2023-05-23
発明の名称
ブロックポリブタジエンの製造方法、ブロックポリブタジエン、及び、ゴム組成物
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08F
4/70 20060101AFI20241128BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ゴム組成物に用いたときに優れた破断強度及び破断伸びを示すポリブタジエン、上記ポリブタジエンの製造方法、及び、上記ポリブタジエンを含有するゴム組成物を提供する。
【解決手段】金属触媒を用いて1,3-ブタジエンを重合することで、シス-1,4構造を有するポリブタジエンブロックを得る工程Aと、
上記工程Aの後に、重合系にスイッチ化合物及び極性化合物を添加することで、上記ポリブタジエンブロックに続けてさらに1,3-ブタジエンを重合して、ブロックポリブタジエンを得る、工程Bとを備え、
上記工程A及び上記工程Bの少なくとも一方において、有機アルミニウムを添加する、ブロックポリブタジエンの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
金属触媒を用いて1,3-ブタジエンを重合することで、シス-1,4構造を有するポリブタジエンブロックを得る工程Aと、
前記工程Aの後に、重合系にスイッチ化合物及び極性化合物を添加することで、前記ポリブタジエンブロックに続けてさらに1,3-ブタジエンを重合して、ブロックポリブタジエンを得る、工程Bとを備え、
前記工程A及び前記工程Bの少なくとも一方において、有機アルミニウムを添加する、ブロックポリブタジエンの製造方法。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記極性化合物が、アルコール、アミン及び水からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
【請求項3】
前記金属触媒又は前記スイッチ化合物に対する、前記極性化合物の割合が、0.001~0.1モル等量である、請求項1に記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
【請求項4】
前記有機アルミニウムが、トリアルキルアルミニウム、アルキルアルミニウムハライド及びアルミノキサンからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
【請求項5】
前記スイッチ化合物が、二硫化炭素及び単座芳香族ホスフィンからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
【請求項6】
前記金属触媒が、ネオジム、コバルト、及び、チタン、並びに、これらの化合物からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
【請求項7】
-70~120℃の温度で行われる、請求項1に記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のブロックポリブタジエンの製造方法によって製造された、ブロックポリブタジエン。
【請求項9】
重量平均分子量が、1,000~10,000,000である、請求項8に記載のブロックポリブタジエン。
【請求項10】
分子量分布が、1.5~3.0である、請求項8に記載のブロックポリブタジエン。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックポリブタジエンの製造方法、ブロックポリブタジエン、及び、ゴム組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、シス-1,4構造を有するポリブタジエンブロック及びシンジオタクチック-1,2構造を有するポリブタジエンブロックから構成される立体規則性ジブロックポリブタジエンが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6574190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようななか、本発明者らが特許文献1に記載のジブロックポリブタジエンについて検討したところ、将来的な要求まで考慮した場合、ゴム組成物に用いたときの破断強度や破断伸びのさらなる向上が望ましいことが明らかになった。
【0005】
そこで、本発明は、上記実情を鑑みて、ゴム組成物に用いたときに優れた破断強度及び破断伸びを示すポリブタジエン、上記ポリブタジエンの製造方法、及び、上記ポリブタジエンを含有するゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、極性化合物を用いた特定の製造方法によって製造されたポリブタジエンを用いることで上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明者らは、以下の構成により上記課題が解決できることを見出した。
【0007】
(1) 金属触媒を用いて1,3-ブタジエンを重合することで、シス-1,4構造を有するポリブタジエンブロックを得る工程Aと、
上記工程Aの後に、重合系にスイッチ化合物及び極性化合物を添加することで、上記ポリブタジエンブロックに続けてさらに1,3-ブタジエンを重合して、ブロックポリブタジエンを得る、工程Bとを備え、
上記工程A及び上記工程Bの少なくとも一方において、有機アルミニウムを添加する、ブロックポリブタジエンの製造方法。
(2) 上記極性化合物が、アルコール、アミン及び水からなる群より選択される少なくとも1種を含む、上記(1)に記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
(3) 上記1,3-ブタジエンに対する、上記極性化合物の割合が、0.001~3mol%である、上記(1)又は(2)に記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
(4) 上記有機アルミニウムが、トリアルキルアルミニウム、アルキルアルミニウムハライド及びアルミノキサンからなる群より選択される少なくとも1種を含む、上記(1)~(3)のいずれかに記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
(5) 上記スイッチ化合物が、二硫化炭素及び単座芳香族ホスフィンからなる群より選択される少なくとも1種を含む、上記(1)~(4)のいずれかに記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
(6) 上記金属触媒が、ネオジム、コバルト、及び、チタン、並びに、これらの化合物からなる群より選択される少なくとも1種を含む、上記(1)~(5)のいずれかに記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
(7) -70~120℃の温度で行われる、上記(1)~(6)のいずれかに記載のブロックポリブタジエンの製造方法。
(8) 上記(1)~(7)のいずれかに記載のブロックポリブタジエンの製造方法によって製造された、ブロックポリブタジエン。
(9) 重量平均分子量が、1,000~10,000,000である、上記(8)に記載のブロックポリブタジエン。
(10) 分子量分布が、1.5~3.0である、上記(8)又は(9)に記載のブロックポリブタジエン。
(11) シス-1,4構造の割合が10~90質量%であり、シンジオタクチック-1,2構造の割合が10~90質量%である、上記(8)~(10)のいずれかに記載のブロックポリブタジエン。
(12) 上記(8)~(11)のいずれかに記載のブロックポリブタジエンを含有する、ゴム組成物。
【発明の効果】
【0008】
以下に示すように、本発明によれば、ゴム組成物に用いたときに優れた破断強度及び破断伸びを示すポリブタジエン、上記ポリブタジエンの製造方法、及び、上記ポリブタジエンを含有するゴム組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明について説明する。
なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、各成分は、1種を単独でも用いても、2種以上を併用してもよい。ここで、各成分について2種以上を併用する場合、その成分について含有量とは、特段の断りが無い限り、合計の含有量を指す。
また、加硫後のゴム組成物について破断強度が大きいことを、破断強度が優れるとも言う。また、加硫後のゴム組成物について破断伸びが大きいことを、破断伸びが優れるとも言う。
【0010】
[1]ブロックポリブタジエンの製造方法
本発明のブロックポリブタジエンの製造方法(以下、「本発明の製造方法」とも言う)は、
金属触媒を用いて1,3-ブタジエンを重合することで、シス-1,4構造を有するポリブタジエンブロックを得る工程Aと、
上記工程Aの後に、重合系にスイッチ化合物及び極性化合物を添加することで、上記ポリブタジエンブロックに続けてさらに1,3-ブタジエンを重合して、ブロックポリブタジエンを得る、工程Bとを備え、
上記工程A及び上記工程Bの少なくとも一方において、有機アルミニウムを添加する、ブロックポリブタジエンの製造方法である。
(【0011】以降は省略されています)
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