TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025011579
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023113769
出願日
2023-07-11
発明の名称
タイヤ成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法ならびにタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
,
ヨコハマモールド株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B29C
33/02 20060101AFI20250117BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】優れた排気性を維持しながら外観不良を防止し、且つ優れた空気抵抗低減性能を得ることを可能にしたタイヤ成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法ならびにタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤサイド部の表面に長手方向を有する複数の凸部がタイヤ周方向に間隔を空けて配置されたタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型において、凸部を形成するための凹部と、該凹部の内面に開口するように形成されたエア抜き用のスリットとを設ける。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤサイド部の表面に長手方向を有する複数の凸部がタイヤ周方向に間隔を空けて配置されたタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型において、
前記凸部を形成するための凹部と、該凹部の内面に開口するように形成されたエア抜き用のスリットとを備えることを特徴とするタイヤ成形用金型。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記スリットが前記凹部の長手方向に沿って延在することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項3】
前記スリットが前記凹部の深さが最も大きくなる部位に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項4】
前記スリットの幅が0.01mm~0.5mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項5】
前記スリットの長さが前記凹部の長さの2%~100%であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項6】
前記スリットの開口面積が前記凹部の開口面積の0.01%~15%であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項7】
前記スリットが形成された替え駒と、該替え駒を嵌合させる固定穴とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項8】
請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型を用いたタイヤの製造方法であって、未加硫状態のタイヤを成形し、該タイヤを前記タイヤ成形用金型内で加硫することを特徴とするタイヤの製造方法。
【請求項9】
タイヤサイド部の表面に長手方向を有する複数の凸部がタイヤ周方向に間隔を空けて配置されたタイヤであって、前記複数の凸部の半数以下の前記凸部の表面にエア抜き用のスリットの痕跡を有することを特徴とするタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤサイド部の表面に長手方向を有する複数の凸部を備えたタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法ならびにタイヤに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、タイヤ付近の空気の流れを変えることで車両の空気抵抗を低減するために、タイヤサイド部の表面に長手方向を有する複数の凸部(所謂「フィン」)を設けることが行われている(例えば、特許文献1を参照)。このようなタイヤを製造するためのタイヤ成形用金型には凸部に対応する凹部が形成されるが、この凹部内に溜まったエアを金型外部に排気し、適切な形状の凸部を得るために、凹部内にベントホール(細い排気孔)を設けることがある。しかしながら、ベントホールを用いて排気を行うと、ベントホールにゴムが流れ込み、凸部の表面に髭状の突起であるスピューが発生する虞がある。このようなスピューは製品タイヤとして出荷される前に切除されるが、スピューを切除しても凸部の表面にスピューを切除した痕跡(カット痕)が残る虞がある。つまり、スピューの根元部分が微細な円柱状の突起として残存する可能性がある。このようなカット痕が存在すると凸部の外観が悪くなり、またカット痕に起因する凸部表面の微細な凹凸により空気抵抗を低減する効果が十分に得られなくなるという問題がある。そのため、優れた排気性を維持しながら外観不良を防止し、且つ優れた空気抵抗低減性能を得るための対策が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017‐511096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、優れた排気性を維持しながら外観不良を防止し、且つ優れた空気抵抗低減性能を得ることを可能にしたタイヤ成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法ならびにタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明のタイヤ成形用金型は、タイヤサイド部の表面に長手方向を有する複数の凸部がタイヤ周方向に間隔を空けて配置されたタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型において、前記凸部を形成するための凹部と、該凹部の内面に開口するように形成されたエア抜き用のスリットとを備えることを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するための本発明のタイヤの製造方法は、上記タイヤ成形用金型を用いたタイヤの製造方法であって、未加硫状態のタイヤを成形し、このタイヤを上述の本発明のタイヤ成形用金型内で加硫することを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するための本発明のタイヤは、タイヤサイド部の表面に長手方向を有する複数の凸部がタイヤ周方向に間隔を空けて配置されたタイヤであって、前記複数の凸部の半数以下の前記凸部の表面にエア抜き用のスリットの痕跡を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のタイヤ成形用金型は、上記のように、タイヤサイド部の表面に長手方向を有する複数の凸部がタイヤ周方向に間隔を空けて配置されたタイヤを製造するためのものであるが、凸部を成形するための凹部内に溜まったエアを金型外部に排気するために、従来のベントホールではなくスリットを設けているので、排気性を良好に維持しながら外観不良を防止することができる。即ち、従来のベントホールでは、ベントホールにゴムが流れ込んでスピューが発生する虞があり、スピューを切除してもカット痕(微細な円柱状の突起として残存するスピューの根元部分)が存在する可能性があったが、スリットは微細な隙間であるためゴムが流れ込みにくく、またスリット内に流れ込んだゴムに起因してスリットの痕跡が残存しても、微細な幅の線状の痕跡が残るだけであるため、外観を損なうことは無く、外観不良を防止することができる。
【0009】
また、本発明のタイヤの製造方法は上述の本発明のタイヤ成形用金型を用いているため、加硫時に金型内(特に凹部内)に残存するエアはスリットを介して効率的に金型外に排気できる。このとき、スリットは前述のように微細な隙間であるためゴムが実質的に流れ込まず、またスリット内に流れ込んだゴムに起因してスリットの痕跡が残存しても、タイヤにおいては微細な幅の線状の痕跡が残るだけであるため、外観を損なうことは無く、外観不良を防止することができる。
【0010】
更に、本発明のタイヤ成形用金型により製造されたタイヤ(本発明のタイヤ)は、前述のようにタイヤサイド部の表面に長手方向を有する複数の凸部を備えるので、車両の走行時に回転移動する凸部が空気を乱流化させてタイヤの周辺の空気の流れのよどみを改善し、車両の空気抵抗を低減することができる。このとき、凸部の表面にエア抜き用のスリットの痕跡が残存しても、スリットの痕跡は前述のように微細な幅の線状の痕跡であるので、スリットの痕跡によって凸部の形状が損なわれることはなく、空気抵抗低減性能を良好に発揮することができる。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
横浜ゴム株式会社
タイヤ
9日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
1か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
16日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
16日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
16日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
24日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
24日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
1か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
25日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
16日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
1か月前
横浜ゴム株式会社
重荷重用タイヤ
24日前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
16日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ用ゴム組成物
2か月前
横浜ゴム株式会社
キャップトレッドゴム
24日前
横浜ゴム株式会社
ビードフィラー用ゴム組成物
2か月前
横浜ゴム株式会社
インナーライナー用ゴム組成物
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ
18日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物及び冷媒輸送ホース
13日前
横浜ゴム株式会社
ゴムと金属との接着性の評価方法
1か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤの成形装置および製造方法
2か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム混合方法及び密閉式ゴム混合機
9日前
横浜ゴム株式会社
未加硫混練りゴムの加工方法およびシステム
1か月前
横浜ゴム株式会社
未加硫混練りゴムの加工方法およびシステム
1か月前
横浜ゴム株式会社
未加硫混練りゴムの加工方法およびシステム
1か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム中のフィラー凝集体の分散状態の評価方法
16日前
横浜ゴム株式会社
未加硫ゴム部材の接合方法および接合システム
1か月前
横浜ゴム株式会社
冷媒輸送ホース用熱可塑性樹脂組成物および冷媒輸送ホース
1か月前
横浜ゴム株式会社
第1部材と第2部材とを炉中ロウ付けして第3部材を生産する方法
24日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法ならびにタイヤ
9日前
横浜ゴム株式会社
ブロックポリブタジエンの製造方法、ブロックポリブタジエン、及び、ゴム組成物
1か月前
横浜ゴム株式会社
通信用アンテナを備えたドローンおよびこのドローンを用いた監視システム並びに監視方法
1か月前
イナバゴム株式会社
グリップ圧測定センサ及びグリップ圧測定装置
3日前
東レ株式会社
吹出しノズル
2か月前
東レ株式会社
溶融紡糸設備
7か月前
シーメット株式会社
光造形装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る