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公開番号
2024166817
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023083186
出願日
2023-05-19
発明の名称
光電変換装置および機器
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
H01L
27/146 20060101AFI20241122BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】長波長領域の感度向上に有利な技術を提供する。
【解決手段】第1主面および第2主面を有する半導体層に複数の画素が配された光電変換装置であって、前記複数の画素のそれぞれは、前記半導体層に配されたアバランシェフォトダイオードと、前記半導体層と前記第2主面に接する電極パターンとによって構成されるショットキーバリアダイオードと、を含み、前記第2主面は、前記第2主面に対する正射影において前記アバランシェフォトダイオードと重なる領域を有し、前記領域は、前記電極パターンに接している第1領域と、絶縁層に接している第2領域と、を含む。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
第1主面および第2主面を有する半導体層に複数の画素が配された光電変換装置であって、
前記複数の画素のそれぞれは、
前記半導体層に配されたアバランシェフォトダイオードと、
前記半導体層と前記第2主面に接する電極パターンとによって構成されるショットキーバリアダイオードと、を含み、
前記第2主面は、前記第2主面に対する正射影において前記アバランシェフォトダイオードと重なる領域を有し、前記領域は、前記電極パターンに接している第1領域と、絶縁層に接している第2領域と、を含むことを特徴とする光電変換装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記第2主面に対する正射影において、前記電極パターンはスリットを有し、
前記スリットが、前記第2領域を構成していることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項3】
前記第2主面に対する正射影において、前記電極パターンは、第1方向を長手方向とし、前記第1方向と交差する第2方向に並ぶように配された複数の第1部分と、前記複数の第1部分の前記第1方向の一方の端部を互いに接続するように前記第2方向に沿って配された第2部分と、を含み、
前記第2主面に対する正射影において、前記第2主面のうち前記複数の第1部分のそれぞれの間に配された前記電極パターンに覆われていない領域が、前記第2領域のうち少なくとも一部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項4】
前記第2主面に対する正射影において、前記電極パターンは、前記複数の第1部分の前記第1方向の他方の端部を互いに接続するように前記第2方向に沿って配された第3部分をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の光電変換装置。
【請求項5】
前記第2主面に対する正射影において、前記電極パターンは、前記第2部分と前記第3部分との間に配され、前記複数の第1部分を互いに接続するように前記第2方向に沿って配された1つ以上の第4部分をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
【請求項6】
前記複数の画素は、第1画素と第2画素とを含み、
前記第2主面に対する正射影において、
前記第1画素の前記電極パターンは、第1方向を長手方向とし、前記第1方向と交差する第2方向に並ぶように配された複数の第1部分と、前記複数の第1部分の前記第1方向の一方の端部を互いに接続するように前記第2方向に沿って配された第2部分と、を含み、
前記第1画素において、前記第2主面のうち前記複数の第1部分のそれぞれの間に配された前記電極パターンに覆われていない領域が、前記第2領域のうち少なくとも一部を構成し
前記第2画素の前記電極パターンは、前記第2方向を長手方向とし、前記第1方向に並ぶように配された複数の第3部分と、前記複数の第3部分の前記第2方向の一方の端部を互いに接続するように前記第1方向に沿って配された第4部分と、を含み、
前記第2画素において、前記第2主面のうち前記複数の第3部分のそれぞれの間に配された前記電極パターンに覆われていない領域が、前記第2領域のうち少なくとも一部を構成しことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項7】
前記第1画素と前記第2画素とが、互いに隣り合うように配されていることを特徴とする請求項6に記載の光電変換装置。
【請求項8】
前記電極パターンは、第1電極パターンと第2電極パターンとを含み、
前記第2主面に対する正射影において、
前記第1電極パターンは、第1方向を長手方向とし、前記第1方向と交差する第2方向に並ぶように配された複数の第1部分と、前記複数の第1部分の前記第1方向の一方の端部を互いに接続するように前記第2方向に沿って配された第2部分と、を含み、
前記第2電極パターンは、前記第1方向を長手方向とし、前記第2方向に並ぶように配された複数の第3部分と、前記複数の第3部分の前記第1方向の他方の端部を互いに接続するように前記第2方向に沿って配された第4部分と、を含み、
前記第2主面のうち前記複数の第1部分および前記複数の第3部分のそれぞれの間に配された前記第1電極パターンおよび前記第2電極パターンに覆われていない領域が、前記第2領域のうち少なくとも一部を構成することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項9】
前記複数の第1部分と前記複数の第3部分とは、互いに接していないことを特徴とする請求項8に記載の光電変換装置。
【請求項10】
前記第1電極パターンと前記第2電極パターンとが、互いに異なる材料を含むことを特徴とする請求項8に記載の光電変換装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電変換装置および機器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
単一光子レベルの微弱光を検出可能なアバランシェ増倍を起こすアバランシェフォトダイオード(APD)を用いた光電変換素子が知られている。特許文献1には、APDを画素領域にアレイ状に配したセンサチップと、APDから出力される信号の処理やAPDに電力を供給する回路が配されたロジックチップと、が積層された光検出器が示されている。また、特許文献1には、シリコン基板にAPDを形成することが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-201005号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シリコンは、長波長側の吸収係数が低いため、短波赤外(SWIR)領域などの感度が低くなってしまう。
【0005】
本発明は、長波長領域の感度向上に有利な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る光電変換素子は、第1主面および第2主面を有する半導体層に複数の画素が配された光電変換装置であって、前記複数の画素のそれぞれは、前記半導体層に配されたアバランシェフォトダイオードと、前記半導体層と前記第2主面に接する電極パターンとによって構成されるショットキーバリアダイオードと、を含み、前記第2主面は、前記第2主面に対する正射影において前記アバランシェフォトダイオードと重なる領域を有し、前記領域は、前記電極パターンに接している第1領域と、絶縁層に接している第2領域と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、長波長領域の感度向上に有利な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の光電変換装置の構成例を示す図。
図1の光電変換装置の画素アレイの構成例を示す図。
図1の光電変換装置の構成例を示すブロック図。
図1の光電変換装置の画素の構成例を示す回路図。
図1の光電変換装置の画素の動作例を説明する図。
図1の光電変換装置の画素の構成例を示す平面図。
図6の画素の構成例を示す断面図。
図1の光電変換装置の画素の構成例を示す平面図。
図1の光電変換装置の画素の構成例を示す平面図。
図9の画素の構成例を示す断面図。
図9の画素の構成例を示す断面図。
図1の光電変換装置の画素の構成例を示す断面図。
図12の画素の特性を示す図。
図12の画素のピラー構造を説明する図。
図12の画素の特性を示す図。
本実施形態の光電変換装置が組み込まれたカメラの構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
まず、図1~図5を用いて、以下に説明する各実施形態に共通する構成を説明する。図1は、光電変換装置100の構成例を示す図である。光電変換装置100は、センサ基板11と回路基板21との2つの基板が積層され、かつ、電気的に接続されることによって構成されうる。つまり、光電変換装置100は、積層型のデバイスであってもよい。センサ基板11には、後述するように、複数の画素101が配された半導体層301や配線構造体302などが配されている。回路基板21には、後述するように、信号処理回路103などの回路を有する半導体層304や配線構造体305などが配されている。光電変換装置100は、回路基板21の半導体層304、回路基板21の配線構造体305、センサ基板11の配線構造体302、センサ基板11の半導体層301の順に積層して構成されうる。光電変換装置100は、センサ基板11の半導体層301の主面393から光が入射する、所謂、裏面照射型の光電変換装置でありうる。センサ基板11には、複数の画素101を備える画素領域12が配される。回路基板21には、画素領域12で検出された信号を処理する回路領域22が配される。
(【0011】以降は省略されています)
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