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公開番号
2024166746
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023083066
出願日
2023-05-19
発明の名称
藻場造成方法および藻礁
出願人
五洋建設株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A01K
61/77 20170101AFI20241122BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】海藻の生育基盤を広くかつ効率よく形成し、効率的な藻場造成が可能な藻場造成方法および藻礁を提供する。
【解決手段】この藻場造成方法は、杭11をその杭長Lの1/3~2/3の根入れ長L1で海底地盤Gに打設により複数設置し、複数の杭の外周面を着生基盤として海藻SWを生育させて藻場を造成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
杭をその杭長の1/3~2/3の根入れ長で海底地盤に打設により複数設置し、前記複数の杭の外周面を着生基盤として海藻を生育させて藻場を造成する藻場造成方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記杭は、海藻の生育を補助する対策が施されている請求項1に記載の藻場造成方法。
【請求項3】
前記複数の杭は、金属材料、コンクリート、プラスチック材、塩化ビニル、および、木材のいずれか1つ、または、少なくともいずれか2つから構成される請求項1に記載の藻場造成方法。
【請求項4】
前記木材は、シリコン被覆されたもの、合成樹脂浸透されたもの、または、フェノール処理されたものである請求項3に記載の藻場造成方法。
【請求項5】
前記杭は上部か開口した中空部を有し、
前記中空部は鉄イオンおよび/または栄養塩が前記中空部から前記杭の外周面へ滲出可能な滲出部を有し、
前記中空部内に鉄イオンの供給源および/または栄養塩の供給源を含む供給材を投入し、
前記供給材からの鉄イオンおよび/または栄養塩が前記中空部から前記滲出部を通して前記杭の外周面へと滲出することで前記海藻の生育を補助する請求項2に記載の藻場造成方法。
【請求項6】
前記供給材の投入後に前記中空部の開口に蓋を取り付け、前記蓋が鉄イオンおよび/または栄養塩が前記中空部から前記蓋の上面へ滲出可能な滲出部を有し、
前記供給材からの鉄イオンおよび/または栄養塩が前記蓋から前記滲出部を通して前記上面へと滲出することで前記海藻の生育を補助する請求項5に記載の藻場造成方法。
【請求項7】
前記杭が木材から構成され、前記木材が鉄イオンおよび/または栄養塩を内部に含むように処理されており、
打設後の前記木材から鉄イオンおよび/または栄養塩が滲出することで前記海藻の生育を補助する請求項2に記載の藻場造成方法。
【請求項8】
前記杭の少なくとも外周面に海藻の着生に適した凹凸を設けることで前記海藻の生育を補助する請求項2に記載の藻場造成方法。
【請求項9】
前記杭の上部に横方向に突き出たロープ保持部材を設け、前記ロープ保持部材から垂らしたロープを海藻の着生基盤とし、前記ロープに海藻を生育させる請求項1に記載の藻場造成方法。
【請求項10】
前記複数の杭のうちの少なくとも一部の隣接する杭同士を連結する連結部材を設ける請求項1に記載の藻場造成方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、杭による藻場造成方法および藻礁に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
地球温暖化対策が求められる中で、自然界における二酸化炭素吸収を増大させるための二酸化炭素吸収源としてブルーカーボン(藻場・浅場等の海洋生態系に取り込まれた炭素)が注目されている。
【0003】
海藻を対象とした様々なブロックが海藻の着生が容易となるように開発されている(たとえば、非特許文献1参照)が、ウニや巻貝等の食害により、形成された藻場が喪失する場合があり、この対策として柱状礁が開発されている(たとえば、特許文献1参照)。また、鉄イオンの供給により海藻類の生育を促進する藻場造成製品(ビバリー(登録商標)ユニット)が開発されている(非特許文献2)。また、特許文献2は、海底地盤上に固定したアンカー杭の上端部に比重の小さい材質の複数の人工海藻を取り付けた人工藻場育成装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-50495号公報
特開2011-135828号公報
【非特許文献】
【0005】
海洋土木株式会社HPhttps://www.kaiyodoboku.com/product.html
日本製鉄株式会社カタログhttps://www.nipponsteel.com/product/catalog_download/pdf/L005.pdf
峰寛明・藤井淳夫・渡辺浩二・安藤亘・木村智也「柱状型藻礁におけるウニ這い上がり抑制効果について」2008年度 日本水産工学会 学術講演会 講演論文集、263-264頁、2008年https://www.jstage.jst.go.jp/article/pamjsfe/2008/0/2008_263/_pdf/-char/ja
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ブルーカーボンとしての二酸化炭素の固定量を増やすためには、海藻や海草の生育基盤となる浅場や、海藻の着生基盤の整備が重要となる。しかし、特許文献1の柱状礁は、柱体を安定した状態に保つために大型の基盤が必要となる。非特許文献2の藻場造成製品は、鉄イオンが海水により希釈し、波・流れにより拡散するため、製品の投入位置から離れるほど効果は小さくなる。特許文献2は人工海藻による人工藻場であり自然の藻場を造成するものではなく、二酸化炭素の吸収源にはなり得ない。
【0007】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、海藻の生育基盤を広くかつ効率よく形成し、効率的な藻場造成が可能な藻場造成方法および藻礁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための藻場造成方法は、杭をその杭長の1/3~2/3の根入れ長で海底地盤に打設により複数設置し、前記複数の杭の外周面を着生基盤として海藻を生育させて藻場を造成するものである。
【0009】
この藻場造成方法によれば、海底地盤に打設により設置した複数の杭の外周面や上面を着生基盤として海藻を生育させ、従来のブロックや藻礁石と比較して海藻が付着する表面積を増やすことができることから、海藻の生育基盤を広く形成でき、効率的に藻場造成を行うことができる。広域な藻場造成が可能であるため、ブルーカーボン量の増大化を実現できる。また、杭の根入れ長を杭長の1/3~2/3と比較的長くすることで杭を安定して支持することができ、藻場を安定して長期間維持でき、また、大型の重量のある基盤が不要である。
【0010】
上記藻場造成方法において前記杭は、海藻の生育を補助する対策が施されていることで、海藻の生育基盤を広くかつ効率よく形成でき海藻の生育を促進でき、よりいっそう効率的に藻場造成を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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