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公開番号
2024150861
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-24
出願番号
2023063873
出願日
2023-04-11
発明の名称
植物栽培装置
出願人
個人
代理人
個人
主分類
A01G
31/00 20180101AFI20241017BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】漏水の防止、貯水容器の収容空間の確保、貯水容器への日射や容器内の空気の熱膨張の防止、および潅水用不織布の保水量の維持を可能とした植物栽培装置を提供する。
【解決手段】植物栽培装置1Aは、植物栽培容器2と潅水装置3とを有する。潅水装置3には、通水孔9が設けられた底部に栓11をした給水用開口部10が設けられる。また、土壌中に貯水容器4を収容する容器ホルダー5を備える。そして、容器ホルダー5の上面を覆うように、断熱塗料で塗装された遮光断熱カバー6を備える。底部には、潅水用不織布7を張って貯水容器4に密着させる布ホルダー8を備える。一方、植物栽培容器2には、底部に、潅水用不織布7の高さ位置Hと同じ深さまで形成された雨水排水孔2が設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下層から順に(A)砂層と(B)栽培用土壌の層との二層からなる土壌が収容された植物栽培容器と、上方から前記(B)を貫通して前記(A)に挿入された潅水装置と、を有し、
前記潅水装置は、底部に通水孔が設けられた貯水容器と、この貯水容器の前記土壌内への収容空間を確保する容器ホルダーと、断熱塗料で塗装されて前記容器ホルダーの上面を覆うように設けられる遮光断熱カバーと、前記貯水容器の底面に敷かれた潅水用不織布と、この潅水用不織布を張って前記貯水容器の底部に密着させる布ホルダーと、を備え、
前記貯水容器は、底部に形成された給水用開口部と、この給水用開口部を給水時以外は塞ぐ栓とが設けられ、かつ、
前記植物栽培容器は、底部に、前記潅水用不織布の高さ位置と同じ深さまで形成された雨水排水孔が設けられることを特徴とする植物栽培装置。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
下層から順に(A)砂層と(B)栽培用土壌の層との二層からなる土壌が収容された植物栽培容器と、上方から前記(B)を貫通して前記(A)に挿入された潅水装置と、を有し、
前記潅水装置は、底部に通水孔が設けられた貯水容器と、この貯水容器の前記土壌内への収容空間を確保する容器ホルダーと、断熱塗料で塗装されて前記容器ホルダーの上面を覆うように設けられる遮光断熱カバーと、前記貯水容器の底面に敷かれた潅水用不織布と、この潅水用不織布を張って前記貯水容器の底部に密着させる布ホルダーと、を備え、
さらに、前記貯水容器内に挿入される水位計測装置と、前記貯水容器と接続された給水タンクと、前記貯水容器外部に取り付けられた脱気バルブと、前記貯水容器と前記給水タンクとの間に取り付けられた給水バルブと、前記貯水容器内部に取り付けられた通水孔バルブと、を備え、
前記水位計測装置により計測された水位の変化により前記貯水容器に給水が必要となった場合には、前記通水孔バルブを閉じる一方、前記脱気バルブを開け、さらに前記給水バルブを開けて給水を可能とし、
給水を止めるには、前記給水バルブを閉じ、さらに前記脱気バルブを閉じる一方、前記通水孔バルブを開けることにより、
自動的に給水を行い、かつ、
前記植物栽培容器は、底部に、前記潅水用不織布の高さ位置と同じ深さまで形成された雨水排水孔が設けられることを特徴とする植物栽培装置。
【請求項3】
前記水位計測装置は、前記土壌への潅水により減少した水量を、栽培される植物の吸水量と捉え、その栽培される植物と同種の植物を同様の環境下で栽培する際に、予め前記吸水量分の水を、前記給水タンクより給水する請求項2に記載の植物栽培装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、潅水装置を有する植物栽培装置に関する。
続きを表示(約 970 文字)
【背景技術】
【0002】
底面給水法は、土壌表面の通気性を維持しながら、植物の吸水量に見合う分量の水を給水できるので、優れた潅水方法として広く知られている。
【0003】
この方法において、本出願人は、下記特許文献1に記載される植物栽培容器を提案している。つまり、底部に通水孔が設けられた以外は開口部が存在しない貯水容器と、潅水シートと、土壌が収容された底部が透水性をもつ植物栽培容器とを有し、貯水容器と植物栽培容器とを潅水シート上に置き、通水孔を介して潅水シートに水を浸透させ、この潅水シートの毛管現象にて土壌に潅水を行う植物栽培容器である。この提案により、毛管現象による潅水を行いながら、土壌水分量を一定に保ち、貯水容器内からの吸水量の計量を容易とし、かつ衛生を確保できるとともに、水面からの蒸発を防ぐことを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-193928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、通水孔が給水容器の底面にあっても、給水用の開口部が上部にあった場合、通水孔を手のひらで押えることなどにより漏水を防止しなければならず、面倒な作業となる。
【0006】
また、プランターのような栽培容器にて、上述の提案のような植物栽培容器を利用する場合、土壌中に貯水容器を収容できるよう空間を設ける必要がある。
【0007】
さらに、日射を受けると潅水シート上にアオコが発生して、潅水シートの水分保有性能が低下し、送水量が減少することがある。
【0008】
加えて、日中の直射日光等を受けることにより貯水容器内の空気が熱膨張し、その空気圧が平衡状態より高まることから、植物の必要とする吸水量よりも多めの給水が必要となることがある。
【0009】
また、潅水シートを経由して送水する際に、貯水容器からの距離が大きくなると、水量が不足することがある。
【0010】
さらに、装置を露地で使用する場合、雨水が装置内に溜まり、土壌水分量が過多となることがある。
(【0011】以降は省略されています)
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