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公開番号2025109839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2025080039,2022523593
出願日2025-05-12,2020-10-22
発明の名称トランスジェニックブタ、その作製方法と用途、およびヒト免疫系マウスの作製方法
出願人ザ・トラスティーズ・オブ・コロンビア・ユニバーシティ・イン・ザ・シティ・オブ・ニューヨーク
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01K 67/0275 20240101AFI20250717BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】異種移植用の改善されたブタ胸腺組織の提供。
【解決手段】ブタゲノムの1か所以上の天然のSLA遺伝子座に挿入した、1種類以上のHLA Iポリペプチドおよび/または1種類以上のHLA IIポリペプチドをコードする1種類以上のヌクレオチド配列を含むトランスジェニックブタ、および当該トランスジェニックブタに由来する胸腺組織。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
ブタゲノムの1か所以上の天然のSLA遺伝子座に挿入した、1種類以上のHLA Iポリペプチドおよび/または1種類以上のHLA IIポリペプチドをコードする1種類以上のヌクレオチド配列を含むトランスジェニックブタ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1のトランスジェニックブタであって、ここで該1種類以上のヌクレオチド配列がHLA Iポリペプチドをコードし、天然のSLA I遺伝子座に挿入されたものである、トランスジェニックブタ。
【請求項3】
請求項2のトランスジェニックブタであって、ここで該SLA I遺伝子座がSLA-1およびSLA-2から成る群から選択される、トランスジェニックブタ。
【請求項4】
請求項2のトランスジェニックブタであって、ここで該HLA Iポリペプチドが、ヒトベータ2ミクログロブリン(B2M)に融合したHLA-A2を含む、トランスジェニックブタ。
【請求項5】
請求項2~4のトランスジェニックブタであって、ここで該1種類以上のヌクレオチド配列が天然のSLA Iプロモーターの後ろに挿入されている、トランスジェニックブタ。
【請求項6】
請求項2~4のトランスジェニックブタであって、ここで該1種類以上のヌクレオチド配列が、SLA I遺伝子座のイントロン1/エクソン2接合部に挿入されている、トランスジェニックブタ。
【請求項7】
請求項2~6のトランスジェニックブタであって、ここで該1種類以上のヌクレオチド配列がHLA IIポリペプチドをさらにコードし、天然のSLA-DQα遺伝子座に挿入されているものである、トランスジェニックブタ。
【請求項8】
請求項1のトランスジェニックブタであって、ここで該1種類以上のヌクレオチド配列がHLA IIポリペプチドをコードし、天然のSLA-DQα遺伝子座に挿入されているものである、トランスジェニックブタ。
【請求項9】
請求項7~8のトランスジェニックブタであって、ここで該HLA IIポリペプチドがHLA-DQ8ポリペプチドを含む、トランスジェニックブタ。
【請求項10】
請求項10のトランスジェニックブタであって、ここで該HLA-DQ8ポリペプチドが、HLA-DQ8(HLA-DQA1:03:01:01およびHLA-DQB1:03:02:01)をコードする2シストロン性ベクターによって、天然のSLA-DQα遺伝子座に標的化されている、トランスジェニックブタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
他の出願の相互参照
本願は、2019年10月22日に出願された米国特許出願第62/924,228号、および2019年10月25日に出願された米国特許出願第62/925,859号の関連出願であり、これに基づく優先権を主張するものである。なお、上記二つの特許出願は参照としてその全体が本明細書中に組み入れられる。
続きを表示(約 1,600 文字)【0002】
政府の権利についての説明
本発明は米国国立衛生研究所により授与された助成金番号AI045897の下で政府援助によってなされた。連邦政府は本発明において一定の権利を有している。
【0003】
本開示は、ブタゲノムの1か所以上の天然のSLA遺伝子座に挿入した、1種類以上のHLA Iポリペプチド および/または1種類以上のHLA IIポリペプチドをコードする1種類以上のヌクレオチド配列を含むトランスジェニックブタ、その作製法および利用法を提供する。
【0004】
また本開示は、ヒト免疫系マウスを作製する方法であって、改善された方法を提供する。
【背景技術】
【0005】
ヒト免疫系(HIS)マウスは、ヒトの自己免疫疾患、移植および感染性疾患の研究に関して非常に大きな可能性を有している。免疫不全マウスにおいて安定なヒト免疫系を形成させるために必要とされる主要組織は、高度に機能的で多様なヒトT細胞レパートリーを作り出すヒト胎児胸腺組織である。出生後のヒト胸腺組織は、それをマウス腎被膜下に移植してもT細胞増殖能を欠如する(本来の増殖能であれば、その胸腺組織は数多くのヒトT細胞を生成して腎臓よりも大きくなり得るのであるが)。免疫不全マウスにおいて、ヒトT細胞はある程度、マウスの天然胸腺中で発生するが、その胸腺機能は異常で不全であり、またごく少数のヒトT細胞が生成するに過ぎず、適正な免疫寛容誘導に必要な正常な胸腺教育も起こらない。したがって、HISマウスモデルにとっては、ヒト胎児胸腺組織が最適であると考えられるのである。しかし、研究用にヒト胎児組織を利用することはできない。したがって、別の組織供給源を必要とする。
【0006】
ブタ胎仔胸腺組織が代替物となり得るのである。ブタ(SW)胎仔胸腺(THY)組織も、免疫不全マウスに移植した場合にヒト(HU)胎児THY組織と同様の増殖特性を有するものであり、ヒト胸腺細胞の安定増殖およびヒトCD34+細胞の末梢免疫再構成を高度に支持する。しかし、SW胸腺上皮細胞(TEC)にはHLA 分子が存在しないので、通常型T細胞のネガティブ選択およびTECが産生するHLA拘束性抗原(TRA)を認識する制御性T細胞のポジティブ選択は限定的となる。また、個体のHLAとの関係において外来抗原を認識することのできるヒトT細胞のポジティブ選択も限定的となる。したがって、HISマウスを作製するために胎児ブタ胸腺組織を利用する場合には、改善が必要である。さらに、他の適用(ヒトへの異種移植など)にブタ胸腺組織を用いる場合にも、改善が必要となる。
【0007】
本明細書では、胎児ブタ胸腺組織を用いて改善した、ヒト免疫系マウスの作製法について説明する。また、本明細書ではトランスジェニックブタについても説明する。
【発明の概要】
【0008】
本明細書においては、トランスジェニックブタ、そのようなブタを作製する方法、およびそのようなブタの用途を提供する。
【0009】
一実施態様においては、該トランスジェニックブタは、ブタゲノムの1か所以上の天然のSLA遺伝子座に挿入した、1種類以上のHLA Iポリペプチドおよび/または1種類以上のHLA IIポリペプチドをコードする1種類以上のヌクレオチド配列を含む。
【0010】
いくつかの実施態様においては、該ヒトHLAは、HLA IポリペプチドおよびHLA IIポリペプチドから成る群から選択される。いくつかの実施態様においては、該ヒトHLA Iは、HLA-A、HLA-B、HLA-C、HLA-E、HLA-FおよびHLA-Gから成る群から選択される。いくつかの実施態様においては、該HLA IポリペプチドはHLA-A2である。
(【0011】以降は省略されています)

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