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公開番号
2024157655
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072128
出願日
2023-04-26
発明の名称
切羽評価システム及び切羽評価方法
出願人
五洋建設株式会社
,
NSW株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E21D
9/00 20060101AFI20241031BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】切羽性状を適切に精度よく評価できる切羽評価システムを提供する。
【解決手段】削孔データと切羽のRGB画像データと切羽のスペクトル画像データとが入力される入力部と、削孔データを入力変数とし習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成された削孔学習モデルを用いて第1算出値を出力する第1算出部30と、RGB画像データを入力変数とし習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成されたRGB学習モデルを用いて第2算出値を出力する第2算出部40と、スペクトル画像データを入力変数とし習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成されたスペクトル学習モデルを用いて第3算出値を出力する第3算出部50と、第1算出値、第2算出値、及び第3算出値を統合して切羽評価値を算出する切羽評価値算出部60と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
削孔するときに測定装置により測定された削孔データと、RGB画像撮像装置で取得された切羽のRGB画像データと、スペクトル画像撮像装置で取得された切羽のスペクトル画像データとが入力される入力部と、
前記削孔データを入力変数とし、当該削孔データに対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成された削孔学習モデルを用いて前記削孔データを入力データとし、出力変数として第1算出値を出力する第1算出部と、
前記RGB画像データを入力変数とし、当該RGB画像データに対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成されたRGB学習モデルを用いて前記RGB画像データを入力変数とし、出力変数として第2算出値を出力する第2算出部と、
前記スペクトル画像データを入力変数とし、当該スペクトル画像に対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成されたスペクトル学習モデルを用いて前記スペクトル画像データを入力データとし、出力変数として第3算出値を出力する第3算出部と、
前記第1算出値、前記第2算出値、及び前記第3算出値を統合して切羽評価値を算出する切羽評価値算出部と、を備える切羽評価システム。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記第1算出部は、前記削孔学習モデルを生成する際に、前記削孔学習モデルの説明変数となる前記削孔データに対して地山の地質に応じた重みづけを行う、請求項1に記載の切羽評価システム。
【請求項3】
前記重みづけがされる前記削孔データは、削孔箇所の位置情報データと、前記位置情報データに対応する削孔箇所での削孔機のフィード圧、回転圧、打撃圧、及び削孔速度のデータと、前記削孔箇所の湧水圧データの少なくとも2以上のデータを含む、請求項2に記載の切羽評価システム。
【請求項4】
前記切羽評価値算出部は、前記第1算出値、前記第2算出値、及び前記第3算出値を統合する際に、各算出値に対して地山の地質に応じた重みづけを行う、請求項1~3のいずれか一項に記載の切羽評価システム。
【請求項5】
前記切羽評価値算出部は、前記第1算出値、前記第2算出値、及び前記第3算出値を入力変数とし、当該入力変数に対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成された切羽評価学習モデルを用いて、前記第1算出値、前記第2算出値、及び前記第3算出値を入力データとし、出力変数として前記切羽評価値を算出する、請求項4に記載の切羽評価システム。
【請求項6】
削孔するときに測定装置により削孔データを取得することと、
RGB画像撮像装置により切羽のRGB画像データを取得することと、
スペクトル画像撮像装置により切羽のスペクトル画像データを取得することと、
削孔データを入力変数とし、当該削孔データに対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成された削孔学習モデルに入力変数として前記削孔データを入力して第1算出値を算出することと、
RGB画像データを入力変数とし、当該RGB画像データに対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成されたRGB学習モデルに入力変数として前記RGB画像データを入力して第2算出値を算出することと、
スペクトル画像データを入力変数とし、当該スペクトル画像データに対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成されたスペクトル学習モデルに入力変数として前記スペクトル画像データを入力して第3算出値を算出することと、
前記第1算出値、前記第2算出値、及び前記第3算出値を統合して切羽評価値を算出することと、
を含む切羽評価方法。
【請求項7】
前記削孔学習モデルを生成する際に、前記削孔学習モデルの説明変数となる前記削孔データに対して地山の地質に応じて重みづけを行う、請求項6に記載の切羽評価方法。
【請求項8】
前記重みづけがされる前記削孔データは、削孔箇所の位置情報データと、前記位置情報データに対応する削孔箇所での削孔機のフィード圧、回転圧、打撃圧、及び削孔速度のデータと、前記削孔箇所の湧水圧データの少なくとも2以上のデータを含む、請求項7に記載の切羽評価方法。
【請求項9】
前記第1算出値、前記第2算出値、及び前記第3算出値を統合する際に、各算出値に対して地山の地質に応じて重みづけを行う、請求項6~8のいずれか一項に記載の切羽評価方法。
【請求項10】
前記切羽価値の算出に、前記第1算出値、前記第2算出値、及び前記第3算出値を入力変数とし、当該入力変数に対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成された切羽評価学習モデルを用いて、前記第1算出値、前記第2算出値、及び前記第3算出値を入力データとし、出力変数として前記切羽評価値を算出する、請求項9に記載の切羽評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、切羽評価システム及び切羽評価方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
トンネルの掘削工事では、施工を安全かつ合理的に進めるため、地山の地質を適切に把握することが重要である。施工者は、切羽性状(例えば岩盤の硬軟、亀裂の有無、湧水状況など)を評価することで、地山の地質を把握する。そして、施工者は、その評価の結果に基づいて、適切な安全方策を講じたり、発破工法に際して適切な爆薬の量を決定する。
【0003】
このような切羽性状の評価は、技術者が切羽を目視して行われるが、熟練が必要であり、人間の知識と経験に基づくものであるため、評価の精度にばらつきが生じるおそれがある。そこで、切羽性状の評価を、削孔時に計測したデータから自動判定する方法や、人工知能(Artificial Intelligence、AI)を活用して自動判定する方法が提案されている。例えば、下記特許文献1には、装薬孔の削孔時に計測したデータ(例えば打撃圧や、フィード圧、削孔速度等)を取得してこれに基づき切羽性状を評価する方法が開示されている。また、下記特許文献2には、トンネル施工において撮影入手した複数の学習用切羽画像を機械学習させた切羽判定モデルを用いて画像から切羽を評価する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-37786号公報
特開2021-92031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、削孔時の計測データを取得して切羽性状を評価する方法では、切羽の地質の硬軟を判定することはできるが、切羽面の風化変質や、割れ目の状態、割れ目の間隔などを用いた評価はできないため、切羽性状を適切に評価できないおそれがある。また、地山の地質は、地山の成り立ちや地域などによって異なるため、上記の切羽判定モデルを用いた切羽性状評価方法では、機械学習に用いられた切羽画像の地山と実際に評価する地山とが異なる場合、切羽性状を適切に評価できないおそれがある。
【0006】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、切羽を適切に精度よく評価できる切羽評価システム及び切羽評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明では、削孔するときに測定装置により測定された削孔データと、RGB(赤(R)、緑(G)、青(B))画像撮像装置で取得された切羽のRGB画像データと、スペクトル画像撮像装置で取得された切羽のスペクトル画像データとが入力される入力部と、削孔データを入力変数とし、当該削孔データに対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成された削孔学習モデルを用いて削孔データを入力データとし、出力変数として第1算出値を出力する第1算出部と、RGB画像データを入力変数とし、当該RGB画像データに対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成されたRGB学習モデルを用いてRGB画像データを入力変数とし、出力変数として第2算出値を出力する第2算出部と、スペクトル画像データを入力変数とし、当該スペクトル画像に対応する習熟技術者による切羽評価を出力変数とする教師データにより機械学習を行い生成されたスペクトル学習モデルを用いてスペクトル画像データを入力データとし、出力変数として第3算出値を出力する第3算出部と、第1算出値、第2算出値、及び第3算出値を統合して切羽評価値を算出する切羽評価値算出部と、を備える切羽評価システムを提供する。
【0008】
また、上記した切羽評価システムでは、前記第1算出部は、削孔学習モデルを生成する際に、前記削孔学習モデルの説明変数となる前記削孔データに対して地山の地質に応じた重みづけを行ってもよい。
【0009】
また、重みづけがされる前記削孔データは、削孔箇所の位置情報データと、前記位置情報データに対応する削孔箇所での削孔機のフィード圧、回転圧、打撃圧、及び削孔速度のデータと、前記削孔箇所の湧水圧データの少なくとも2以上のデータを含んでもよい。
【0010】
また、前記切羽評価値算出部は、前記第1算出値、前記第2算出値、及び前記第3算出値を統合する際に、各算出値に対して地山の地質に応じた重みづけをしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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