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公開番号2024129208
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038247
出願日2023-03-13
発明の名称貫通位置予測方法
出願人ケミカルグラウト株式会社
代理人個人,個人
主分類E21D 9/04 20060101AFI20240919BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】隔壁の外側から隔壁に貫通孔を形成するに際し、隔壁の内面における貫通位置を安全かつ簡易迅速に特定する。
【解決手段】回転するケーシング18を土壌26に押し込むことにより、土壌26を掘削する工程と、ケーシング18の先端がセグメント28に到達した時点で、回転を継続したままケーシング18の押し込み動作を停止する工程と、セグメント28の内側に配置されたサーマルカメラ30によってセグメント28の内面の温度分布を計測し、計測結果をサーモグラフィ34としてディスプレイ32に表示する工程と、サーモグラフィ34上において、ケーシング18の回転による摩擦熱によって相対的に温度が上昇している箇所を、ケーシング18の内面における貫通位置36と認定する工程と、からなる貫通位置予測方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転するケーシングを土壌に押し込むことにより、土壌を掘削する工程と、
ケーシングの先端が隔壁に到達した時点で、回転を継続したままケーシングの押し込み動作を停止または抑制する工程と、
隔壁の内側に配置されたサーマルカメラによって隔壁内面の温度分布を計測し、計測結果をサーモグラフィとしてディスプレイに表示する工程と、
サーモグラフィ上において、ケーシングの回転による摩擦熱によって相対的に温度が上昇している箇所を、隔壁内面における貫通位置と認定する工程と、
からなる貫通位置予測方法。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
上記サーモグラフィを表示させるディスプレイが、ケーシングを駆動する削孔機の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の貫通位置予測方法。
【請求項3】
隔壁内面における貫通位置に止水装置を固定する工程と、
ケーシングによって隔壁を貫通させ、ケーシング先端を止水装置内に導く工程と、
止水装置内に止水材を充填し、止水する工程と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の貫通位置予測方法。
【請求項4】
上記隔壁が、シールド工法におけるセグメントであることを特徴とする請求項1または2に記載の貫通位置予測方法。
【請求項5】
上記隔壁が、山留め壁であることを特徴とする請求項1または2に記載の貫通位置予測方法。
【請求項6】
貫通位置が、隔壁の内面に設定された貫通許容範囲内に収まっているか否かをサーモグラフィ上で判定する工程と、
貫通位置が貫通許容範囲外である場合に、修正すべき方向及び距離を把握する工程と、
ケーシングを後退させ、ケーシング先端と隔壁との間に距離を確保する工程と、
ケーシング先端に設けられた傾斜板を修正すべき方向とは逆の方向に向ける工程と、
ケーシングを回転させずに押し込むことにより、ケーシングの進行方向を修正する工程と、
ケーシングを回転させながら前進させて、先端を隔壁に再度当接させる工程と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の貫通位置予測方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は貫通位置予測方法に係り、特に、ケーシングで土壌を掘削していき、到達した隔壁に貫通孔を形成するに際し、隔壁の内側において貫通位置を事前に予測する技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
回転するケーシングを土壌に押し込むことによって土壌を掘削していき、その先に存する隔壁をケーシングによって貫通させる工法が種々存在している。
例えば、シールド工法によって地中に設置されたシールドトンネルのセグメント(隔壁)に対し、立坑内に設置された掘削機からケーシングを繰り出して土壌を掘削していき、セグメントに凍結管導入用の貫通孔を削孔することが行われている。
【0003】
この際、土壌に多量の水分が含まれた被圧水下での施工となる場合には、削孔口から土砂や地下水が立坑及びシールドトンネル内に流出することを防止するため、各削孔口に止水措置を施すことが必要となる。
まず、発進側の立坑については、下記の特許文献1に記載されたような既成の止水装置を装着することができる。
特開2000-145363号公報
【0004】
この止水装置は、削孔に際し発進側から到達側に繰り出されるケーシングの外周面にゴムパッキンを密着させることにより、流体が貫通孔とケーシングの隙間から立坑内に流出することを防止する機能を備えている。
発進側では削孔開始位置を自由に選択できるため、このような既成の止水装置を用いて比較的簡単に止水措置を施すことが可能となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに対し、到達側のシールドトンネル内ではケーシング先端の到達位置をピンポイントで絞り込むことが困難であるため、上記のような止水装置を用いることができない。
このため、ケーシング先端に取り付けられたリングビットの回転による音や振動に基づいて大凡の貫通位置が判明した時点で削孔を一旦停止し、容積の比較的大きな止水ボックスを隔壁内面に溶接した後、削孔を再開して隔壁を貫通させ、止水ボックス内にケーシングを導くことが行われている。
【0006】
しかしながら、この従来の施工法においては、隔壁に耳を近付けたり手を翳したりすることが求められる結果、誤って貫通してきたケーシングに作業員が接触する危険性があった。
この発明は、このような現状に鑑みて案出されたものであり、隔壁の外側から隔壁に貫通孔を形成するに際し、隔壁の内面における貫通位置を安全かつ簡易迅速に特定することを可能とする技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、この発明に係る貫通位置予測方法は、回転するケーシングを土壌に押し込むことにより、土壌を掘削する工程と、ケーシングの先端が隔壁に到達した時点で、回転を継続したままケーシングの押し込み動作を停止または抑制する工程と、隔壁の内側に配置されたサーマルカメラによって隔壁内面の温度分布を計測し、計測結果をサーモグラフィとしてディスプレイに表示する工程と、サーモグラフィ上において、ケーシングの回転による摩擦熱によって相対的に温度が上昇している箇所を、隔壁内面における貫通位置と認定する工程とからなることを特徴としている。
【0008】
上記サーモグラフィを表示させるディスプレイは、隔壁の内側に設置することはもちろん、ケーシングを駆動する削孔機の近傍に配置することもできる。
上記隔壁としては、例えば、シールド工法におけるセグメントや山留め壁等が該当する。
【0009】
貫通位置を予測した後には、例えば、隔壁内面における貫通位置に止水装置を固定する工程と、ケーシングによって隔壁を貫通させ、ケーシング先端を止水装置内に導く工程と、止水装置内に止水材を充填し、止水する工程を続けることができる。
【0010】
上記貫通位置が、隔壁の内面に設定された貫通許容範囲内に収まっているか否かをサーモグラフィ上で判定する工程と、貫通位置が貫通許容範囲外である場合に、修正すべき方向及び距離を把握する工程と、ケーシングを後退させ、ケーシング先端と隔壁との間に距離を確保する工程と、ケーシング先端に設けられた傾斜板を修正すべき方向とは逆の方向に向ける工程と、ケーシングを回転させずに押し込むことにより、ケーシングの進行方向を修正する工程と、ケーシングを回転させながら前進させて、先端を隔壁に再度当接させる工程を設けることにより、貫通位置を所定の貫通許容範囲内に収めることが可能となる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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