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公開番号
2024140809
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023052150
出願日
2023-03-28
発明の名称
インバート用打設設備
出願人
株式会社奥村組
代理人
個人
主分類
E21D
11/00 20060101AFI20241003BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】インバートの打設作業の効率を向上させる。
【解決手段】インバート打設設備CEは、第1の打設用配管FCPと、その上方に設置された第2の打設用配管SCPと、第2の打設用配管SCPを支持する複数の支持部材Sと、第1の打設用配管FCPと第2の打設用配管SCPにコンクリートを供給する定置式ポンプPと、第1の打設用配管FCPおよび第2の打設用配管SCPと定置式ポンプPとの間に設けられ、コンクリートの供給先を切り換える供給先切換部SWとを備える。これにより、インバートの打設作業の効率を向上させることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
インバートの打設領域にコンクリートを供給するコンクリート供給手段と、
前記コンクリートの配給方向に沿って配置された複数個の第1の配管部を互いに着脱自在に接続された状態で備え、前記インバートの打設領域に設置されて前記インバートの1層目のコンクリートを配給する第1の打設用配管と、
前記コンクリートの配給方向に沿って配置された複数個の第2の配管部を互いに着脱自在に接続された状態で備え、前記第1の打設用配管より上方に設置されて前記1層目のコンクリートの打設上面上に2層目のコンクリートを配給する第2の打設用配管と、
前記インバートの打設領域に前記第2の打設用配管の長手方向に沿って複数並んだ状態で立設され、前記第2の打設用配管を支持する複数の支持部材と、
前記第1の打設用配管および前記第2の打設用配管と前記コンクリート供給手段との間に前記第1の打設用配管と前記第2の打設用配管と前記コンクリート供給手段とに接続された状態で設置され、前記コンクリート供給手段から供給されたコンクリートの供給先を前記第1の打設用配管または前記第2の打設用配管のいずれか一方に切り換えるコンクリート供給先切換手段と、
前記第1の打設用配管または前記第2の打設用配管の先端部に着脱自在の状態で設けられ、前記コンクリートの吐出先を導く可撓性配管と、
を備えることを特徴とするインバート打設設備。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記支持部材は、当該支持部材の最も高い部分が、前記2層目のコンクリートの打設上面より予め決められた厚さ分だけ下に位置する状態で設置されていることを特徴とする請求項1記載のインバート打設設備。
【請求項3】
前記支持部材は、支持脚部と、当該支持脚部の頂上部に着脱自在の状態で設けられた治具と、前記治具に接続された状態で前記2層目のコンクリートの打設上面より上方に設けられ、前記第2の打設用配管を保持する配管保持部と、を備え、
前記支持脚部は、前記頂上部が前記2層目のコンクリートの打設上面より下方に位置した状態で設けられていることを特徴とする請求項1記載のインバート打設設備。
【請求項4】
前記支持脚部は、当該支持脚部の頂上部が前記2層目のコンクリートの打設上面より予め決められた厚さ分だけ下に位置する状態で設置されていることを特徴とする請求項3記載のインバート打設設備。
【請求項5】
前記配管保持部は、前記第2の打設用配管に沿って延在した状態で設けられており、前記複数の支持部材の複数の前記支持脚部と複数の前記治具を介して支持されていることを特徴とする請求項3または4記載のインバート打設設備。
【請求項6】
前記支持部材は、支持脚部と、当該支持脚部のアーム部の頂上部に着脱自在の状態で設けられ、前記第2の打設用配管を保持する配管保持部と、を備え、
前記アーム部の頂上部および前記配管保持部は、前記2層目のコンクリートの打設上面より上方に位置していることを特徴とする請求項1記載のインバート打設設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インバート用打設設備に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
トンネル工事においては、トンネル底部下側で発生する盤膨れ等によりトンネル底部下側から押し上げる圧力を受けるため、それに耐えられるように、トンネル底部(トンネル内の両側側壁基部間)にインバートと称する逆アーチ状のコンクリート構造体を設けている。
【0003】
インバートの打設作業においては、2車線トンネルを1車線ずつ車線規制しながら半断面ずつ打設作業を実施する場合がある。また、インバートを厚くする場合等は、1層目のコンクリート上に2層目のコンクリートを積み重ねて打設するというように、複数層に分けてコンクリートを打設する必要がある。
【0004】
なお、インバートの打設技術については、例えば、特許文献1に記載があり、インバートの打設用のコンクリートを供給する打設用配管と、当該打設用配管を載置可能な台車と、台車を移動可能なレールとを有する打設システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-26076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、1車線ずつ車線規制しながらインバートの打設作業をするときは、トンネル内の一方の片側1車線が供用中であるため、他方の片側1車線の範囲しか使用することができない。このため、打設用のコンクリートを供給するコンクリートポンプ車をUターンさせようとするときにそのスペースを確保することが難しい。
【0007】
そこで、コンクリートポンプ車を使わずに打設を実施する方法を検討する中で、定置式ポンプから供給されたコンクリートをディストリビュータと称するコンクリート配給装置を通じてインバート打設箇所に配給する方法を検討したが、トンネル規制内での狭小範囲内において、ディストリビュータの長いブームが供用中の片側車線に入らないように細心の注意を払いながら作業しなければならず、インバートの打設作業の効率が著しく低下する、という課題がある。
【0008】
また、特許文献1の技術の場合、レールの設置に時間がかかり作業効率が低下する上、上記のようにインバートを構築する際に複数層に分けてコンクリートを打設する場合に対応することができない、という課題がある。
【0009】
さらに、ディストリビュータを使用する場合も特許文献1の場合も専用の設備が必要となるため、インバートの打設作業にかかるコストが高くなる、という課題がある。
【0010】
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、インバートの打設作業の効率を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)
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