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公開番号2024162575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078216
出願日2023-05-10
発明の名称注入材施工管理システム
出願人株式会社ケー・エフ・シー
代理人個人
主分類E21D 9/04 20060101AFI20241114BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】所定の抽出キーを用いてチャートを自動的に出力する。
【解決手段】管理サーバ1が、ポンプユニット4のレジストリ格納部422に記憶されている、注入ポンプ43で注入材の注入を担う区分領域を特定可能な情報を含むポンプユニット4の識別情報と、注入開始日時及び注入終了日時と、注入材の経時的に変化する吐出流量の推移データ及び注入材の積算流量と、注入初期圧と注入最終圧とを有する特定の確定注入孔番号に対応する注入データを取り込み、特定の確定注入孔番号に対応する運転状態記録として確定注入孔運転情報格納部124に記憶し、この運転状態記録と管理項目格納部123の管理項目とから、施工断面識別情報とこれに対応する確定注入孔番号を抽出キーとして表示項目のデータを抽出し、抽出したデータが示された表示テンプレートを出力する注入材施工管理システム。
【選択図】図8

特許請求の範囲【請求項1】
管理サーバと、注入材の注入ポンプをそれぞれが有する複数のポンプユニットとを備え、
前記管理サーバが、
表示フォームを規定する表示テンプレートを表示テンプレート格納部に記憶し、
施工断面識別情報と、前記施工断面識別情報と対応する確定注入孔番号と、施工工法名と、施工日とを少なくとも有する管理項目を管理項目格納部に記憶し、
前記ポンプユニットのレジストリ格納部に記憶されている、注入孔の長さ方向における前記注入ポンプで注入材の注入を担う区分領域を特定可能な情報を含む前記ポンプユニットの識別情報と、前記ポンプユニットが有する前記注入ポンプの注入材の注入開始日時及び注入終了日時と、注入材の経時的に変化する吐出流量の推移データ及び注入材の積算流量と、注入材の注入初期圧と、注入材の注入最終圧とを有する特定の前記確定注入孔番号に対応する注入データを取り込んで、前記特定の確定注入孔番号に対応する運転状態記録として確定注入孔運転情報格納部に記憶し、
前記管理項目格納部の管理項目と前記確定注入孔運転情報格納部の運転状態記録とから、前記施工断面識別情報とこれに対応する前記確定注入孔番号を抽出キーとして前記表示テンプレートの表示項目のデータを抽出し、抽出したデータが示された前記表示テンプレートを出力することを特徴とする注入材施工管理システム。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記ポンプユニットが前記管理サーバと通信接続され、
前記管理サーバが、前記ポンプユニットにデータリセット指令を送信し、
前記ポンプユニットが、前記データリセット指令の受信に応じて、前記ポンプユニットのレジストリ格納部に記憶されている前記注入データを前記管理サーバに送信することを特徴とする請求項1記載の注入材施工管理システム。
【請求項3】
前記管理サーバが、前記特定の確定注入孔番号に対応する注入データとして仮孔番号が付された注入データを取り込み、前記仮孔番号を前記特定の確定注入孔番号に修正した形で前記運転状態記録を前記確定注入孔運転情報格納部に記憶することを特徴とする請求項1又は2記載の注入材施工管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば長尺先受け工法(AGF工法)や鏡補強工のようなトンネル補助工法や、斜面等の地盤の補強において、地山に注入する注入材の施工を管理する注入材施工管理システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、地山に注入する注入材の施工を管理する注入材施工管理システムとして、作業者の注入孔番号の入力違いに拘わらず注入材の注入作業を継続できる特許文献1の注入材施工管理システムがある。この注入材施工管理システムでは、サーバ装置が、地山の注入孔の注入孔番号と注入孔番号に対する注入材注入要求の入力に応じて、注入孔番号の運転状態記録の有無を格納している運転状態記録と照合して確認し、注入孔番号の運転状態記録が有る場合に、注入孔番号に代えて仮孔番号を付与し、仮孔番号に対応させて注入材注入開始指令を生成し、注入材注入開始指令とポンプユニットのレジストリ格納部の仮孔番号に対応する記録領域への運転状態記録指令をポンプユニットに送信する。
【0003】
そして、サーバ装置が、ポンプユニットのレジストリ格納部の運転状態の記録を所定周期で読み込み、注入材の積算注入量の目標注入量への到達に応じて、注入材注入終了指令とレジストリ格納部の仮孔番号に対応する記録領域への運転状態記録終了指令をポンプユニットに送信し、ポンプユニットのレジストリ格納部に格納されている仮孔番号に対応する運転状態記録を取得して格納し、仮孔番号の正規の注入孔番号への修正入力に応じて、格納されている仮孔番号の運転状態記録の仮孔番号を正規の注入孔番号の運転状態記録に修正して格納するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7063529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1におけるポンプユニットのような地山の注入孔に注入材を注入するポンプユニットは、ポンプユニットの注入ポンプの識別情報を記憶部に格納すると共に、施工断面(STA)の識別情報、各注入材注入作業における注入材の注入開始日時及び注入終了日時、注入材の積算注入量、注入材注入の注入初期圧や注入最終圧、注入材注入中の圧力変化等の注入データをリセットボタンが押されるまで記憶部に格納し、各注入材注入作業における注入材の注入開始日時及び注入終了日時、注入材の積算注入量、注入材注入の注入初期圧や注入最終圧、注入材注入中の圧力変化等の注入データを、時系列的な注入順番号を付してチャート紙の形式で出力部から印字出力する機能を備えることが一般的である(図11参照)。
【0006】
そして、注入材の施工管理では、それぞれの注入ポンプにおける各注入材注入作業の注入開始日時及び注入終了日時、注入材の積算注入量、注入材注入の注入初期圧や注入最終圧が注入日報として管理すると共に、印字出力されたチャート紙に基づく注入データを管理することが求められる。
【0007】
ここで、例えば長尺先受け工法では、注入孔及び注入孔に打設される鋼管は標準で12.5mのように長尺になるため、1つの注入孔の注入領域を長さ方向に3つの区分領域のように複数の区分領域に分け、3台のように複数台の注入ポンプで同時に注入することが行われる。更に、大断面トンネルでは、1つの施工断面を2セットの注入ポンプのセットで注入することも行われるため、例えば、1つの注入孔を3つの区分領域に分けて3台の注入ポンプで注入すると共に2セットの注入ポンプのセットで注入する場合、使用される注入ポンプの台数は6台となり、作業者は6台の注入ポンプに対応する6個のポンプユニットから印字出力されたチャート紙を回収する。
【0008】
作業者は回収したチャート紙に基づき注入データを管理することになるが、各ポンプユニットが印字出力したチャート紙に付されている注入順番号はポンプユニットの注入ポンプの注入材注入作業の順番を示す単なる注入順の番号であるため、現状では、それぞれの注入順番号の注入データに、該当する注入孔の注入孔番号と、注入孔の区分領域のどの区分領域に注入を行った注入ポンプであるか、換言すれば注入孔の区分領域を特定する情報を手書きで書き込み、注入孔番号と区分領域特定情報を書き込んだ部分毎にハサミ等で切り離し、切り離した部分毎に台紙に貼り付け、注入孔とその区分領域の注入データを整理している。
【0009】
しかしながら、例えば1つの施工断面に30個の注入孔を形成し、各注入孔を3つの区分領域に分けて注入材の注入を行う場合、1つの注入孔に対して3台の注入ポンプ×30個の注入孔で、印字出力されるチャート紙は90枚と大量になる。そのため、大量のチャート紙を、注入孔とその区分領域毎の注入データとして整理し直す作業は多大な労力を要する人為的作業となる。
【0010】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、注入ポンプのポンプユニットが印字出力するチャート紙の注入データを注入孔毎の注入データとして人為的に整理し直す作業を無くし、ポンプユニットが格納する注入データを注入孔毎の注入データとして効率的に整理し、所定の抽出キーを用いてチャートを自動的に出力することができる注入材施工管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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