TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024179686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098721
出願日2023-06-15
発明の名称ケリーバ保持治具
出願人システム計測株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E21B 7/20 20060101AFI20241219BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】コンパクトで簡素な構造を有し、ケーシングチューブの回転トルクからケリーバに必要な量の回転トルクを伝達できるケリーバ保持治具を提供する。
【解決手段】ケリーバの外周に相対回転不能に組付けられる外周保持体と、軸心を中心として回転可能なケーシングチューブに相対回転不能に組付けられるとともに、ケリーバに向かって半径方向内側に延在する支持部材と、外周保持体に設けられ、ケリーバが回転する円周方向に沿って延在するように設けられた第一接触部と、支持部材に設けられ、ケーシングチューブが回転する円周方向に沿って延在し、第一接触部に摺動可能に接触する第二接触部と、第一接触部と第二接触部との間に生じる摩擦力を調節することで、ケーシングチューブからケリーバに伝達されるトルク量を調整する調整装置と、を備えた。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ケリーバの外周に相対回転不能に組付けられる外周保持体と、
軸心を中心として回転可能なケーシングチューブに相対回転不能に組付けられるとともに、前記ケリーバに向かって半径方向内側に延在する支持部材と、
前記外周保持体に設けられ、前記ケリーバが回転する円周方向に沿って延在するように設けられた第一接触部と、
前記支持部材に設けられ、前記ケーシングチューブが回転する円周方向に沿って延在し、前記第一接触部に摺動可能に接触する第二接触部と、
前記第一接触部と前記第二接触部との間に生じる摩擦力を調節することで、前記ケーシングチューブから前記ケリーバに伝達されるトルク量を調整する調整装置と、
を備えたケリーバ保持治具。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記第一接触部は、前記外周保持体の上部と下部とに設けられ、
前記第二接触部は、前記支持部材の上部と下部とに設けられ、
前記外周保持体の前記上部と前記下部とに設けられた前記第一接触部を、
前記支持部材の前記上部と前記下部とに設けられた前記第二接触部で、挟持するように接触する
請求項1に記載のケリーバ保持治具。
【請求項3】
前記調整装置は、前記外周保持体の前記上部と前記下部とに設けられた前記第一接触部を、前記支持部材の前記上部および前記下部に設けられた前記第二接触部によって挟持する力を変化させることで前記ケリーバに伝達されるトルク量を調整する
請求項2に記載のケリーバ保持治具。
【請求項4】
前記外周保持体には、前記ケリーバに面する側に係合部が設けられ、
前記係合部と前記ケリーバの外周に設けられた被係合部とが係合することで、前記外周保持体は、前記ケリーバに相対回転不能に組付けられる
請求項1に記載のケリーバ保持治具。
【請求項5】
前記支持部材は、前記ケリーバに向かってそれぞれ延在するとともに、前記ケーシングチューブの円周部に沿って均等な角度毎に配置される複数のアーム部と、
各前記アーム部の前記ケリーバに面する側にそれぞれ設けられるとともに、前記第二接触部を保持する第二保持部と、を備え、
各前記第二保持部は、円周方向に並べられた隣接するもの同士が連結されることで、前記外周保持体を包囲する
請求項1に記載のケリーバ保持治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ケーシングチューブからケリーバに、必要な回転トルクを伝達できるように、ケリーバをケーシングチューブに保持する治具に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、地面に縦穴を掘削し、その中に鉄筋篭を建て込み、コンクリートを打設することで杭を築造する様々な工法が知られている。これらの工法において、縦穴を掘るケリーバと、掘った穴の内壁を補強するケーシングチューブとが使われている。
【0003】
特許文献1には、ケリーバとケーシングチューブとを一体に設け、ケリーバの回転と、ケーシングチューブの回転とを、一つの駆動装置によって行う掘削装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5871367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、一般に、ケーシングチューブの回転トルクは、ケリーバの回転トルクの二~三倍以上あり、ケーシングチューブの回転を、そのままケリーバに伝達すると、ケーシングチューブとケリーバとを連結する部位が破損するおそれがある。そのため、ケーシングでは高トルク、ケリーバでは低トルクにさせるための複雑な機構を必要とした。
【0006】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、コンパクトで簡素な構造を有し、ケーシングチューブの回転トルクをケリーバに必要なだけ伝達できるケリーバ保持治具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様のケリーバ保持治具によれば、ケリーバの外周に相対回転不能に組付けられる外周保持体と、軸心を中心として回転可能なケーシングチューブに相対回転不能に組付けられるとともに、前記ケリーバに向かって半径方向内側に延在する支持部材と、を備えている。
【0008】
また、前記外周保持体に設けられ、前記ケリーバが回転する円周方向に沿って延在するように設けられた第一接触部と、前記支持部材に設けられ、前記ケーシングチューブが回転する円周方向に沿って延在し、前記第一接触部に摺動可能に接触する第二接触部と、前記第一接触部と前記第二接触部との間に生じる摩擦力を調節することで、前記ケーシングチューブから前記ケリーバに伝達されるトルク量を調整する調整装置と、を備えている。
【0009】
これによれば、ケーシングチューブの回転トルクを、第一接触部および第二接触部を介して、ケリーバに伝達するという、簡素な構造により、安全かつ確実に必要な回転トルクをケリーバに伝達することができる。
【0010】
本発明の第二の態様のケリーバ保持治具によれば、第一の態様のケリーバ保持治具において、前記第一接触部は、前記外周保持体の上部と下部とに設けられ、前記第二接触部は、前記支持部材の上部と下部とに設けられ、前記外周保持体の前記上部と前記下部とに設けられた前記第一接触部を、前記支持部材の前記上部と前記下部とに設けられた前記第二接触部で、挟持するように接触する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
高速道路トンネルの強靭化法
3か月前
株式会社神島組
破砕工法
3か月前
戸田建設株式会社
ロックボルト
3か月前
株式会社エステック
掘削機及び掘削装置
2か月前
日本車輌製造株式会社
油圧ユニット
2か月前
鹿島建設株式会社
掘削方法
25日前
株式会社郡産業
ハンマーグラブ用ソケット
4か月前
株式会社奥村組
電力線通信設備を用いた推進方法
17日前
西松建設株式会社
土層分布検知方法
2か月前
ニシオティーアンドエム株式会社
トンネル工事用作業装置
1か月前
株式会社ケー・エフ・シー
注入材施工管理システム
3か月前
システム計測株式会社
ケリーバ保持治具
2か月前
鹿島建設株式会社
トンネル掘削機
2か月前
鹿島建設株式会社
線状体敷設方法
25日前
個人
発電用掘削方法および発電用掘削装置
3か月前
株式会社Lavie
土木作業装置
1か月前
大成建設株式会社
シールドトンネルとその施工方法
1か月前
株式会社ケー・エフ・シー
補強注入構造及び地山補強工法
2か月前
三重重工業株式会社
耐寒用導水樋
25日前
個人
オープンシールド工法用コンクリート函体
2か月前
大成建設株式会社
拡翼掘削機
3か月前
大成建設株式会社
切拡げ掘削面の支保構造の設計方法
3か月前
個人
オープンシールド工法用コンクリート函体
2か月前
大成建設株式会社
支持ユニット
2か月前
株式会社安藤・間
移動式架台
1か月前
清水建設株式会社
泥土評価システム、泥土評価方法
1か月前
株式会社大林組
切羽前方探査方法
1か月前
株式会社タシマボーリング
地下海水における調査用井戸の調査方法
3か月前
株式会社大林組
岩石コア採取システム
1か月前
日本コンクリート工業株式会社
掘削装置
今日
大豊建設株式会社
テールクリアランス計測装置
1か月前
清水建設株式会社
制御装置、制御方法、およびプログラム
2か月前
佐藤工業株式会社
山岳トンネルの切羽監視方法及び監視システム
2か月前
大成建設株式会社
中折れシールド掘削機
2か月前
鹿島建設株式会社
回転掘削機の掘削土性状測定装置
3か月前
株式会社サン・エンジニア
スクリューオーガ
1か月前
続きを見る