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公開番号2024147934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-17
出願番号2023060693
出願日2023-04-04
発明の名称二重管ドリルロッドの接続用治具
出願人鉱研工業株式会社
代理人個人
主分類E21B 19/18 20060101AFI20241009BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】二重管ドリルロッドの接続時にインナロッドがアウタロッドから脱落するのを防止することができる、簡単な構造の治具を提供する。
【解決手段】
インナロッドの後端部外周に装着され、前端部11aにインナロッドの外周に係合する係合部13、13を有するインナロッド装着部11と、インナロッド装着部11の後端部11bに前端部方向に延びるように設けられた延伸部15を有し、延伸部15とインナロッド装着部11の外周との間に、アウタロッドの後端部の周方向の一部が挿入されてアウタロッドに係合するアウタロッド装着部12とを備えてなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アウタロッドと、このアウタロッド内に挿入されるインナロッドとの二重管からなり、掘削の進行に伴って先行するドリルロッドの後端部に後行するドリルロッドの前端部が順次接続される二重管ドリルロッドにおいて、接続時に後行するドリルロッドの前記インナロッドが前記アウタロッドから脱落するのを防止するための治具であって、
前記インナロッドの後端部外周に装着され、前端部に前記インナロッドの外周に係合する係合部を有するインナロッド装着部と、
このインナロッド装着部の後端部に前端部方向に延びるように設けられた延伸部を有し、この延伸部と前記インナロッド装着部の外周との間に、前記アウタロッドの後端部の周方向の一部が挿入されて前記アウタロッドに係合するアウタロッド装着部と
を備えてなることを特徴とする二重管ドリルロッドの接続用治具。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記インナロッド装着部は、前記インナロッドの外周を周方向に部分的に被う部分円筒形に形成されていることを特徴とする請求項1記載の二重管ドリルロッドの接続用治具。
【請求項3】
前記インナロッド装着部の前記係合部は、前記インナロッドの外周のスパナ掛け部に係合するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の二重管ドリルロッドの接続用治具。
【請求項4】
前記インナロッド装着部の前記係合部は、前記インナロッドの外周のネジ切り上げ部に係合するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の二重管ドリルロッドの接続用治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、二重管ドリルロッドの接続用治具に関し、より詳細には、ドリルロッドの接続時にアウタロッドからインナロッドが脱落するのを防止するための治具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
二重管式ロータリーパーカッションドリルは、インナビットとアウタビットに回転力と打撃力を与えて掘削する機構を有するため、岩盤のみならず掘削が困難な礫層、転石層でもスピーディな掘削が行えるドリルとして知られている。また、ドリルロッドはアウタロッドとインナロッドとの二重管からなるので、崩壊層、破砕帯でも孔壁の崩壊を招くことなく、能率のよい掘削が行える。
【0003】
このような二重管式の掘削装置では、ドリルロッドはアウタロッド内にインナロッドが挿入された状態で所定の長さ寸法を有するユニット化され、掘削の進行に伴って先行するドリルロッドの後端部に後行するドリルロッドの前端部を順次接続している。
【0004】
ドリルロッドの接続時には、後行するドリルロッドをクレーンで吊り下げたり、あるいは人力で抱えるなどの操作がなされるが、インナロッドがアウタロッド内からずり落ち、作業者の手や足を挟む等の災害が発生するおそれがある。
【0005】
従来、上記のようなドリルロッド接続時における危険を回避するために、クレーンによる吊り下げの場合には、図7に示すような対策がなされている。すなわち、二重管ドリルロッド50のアウタロッド51を把持する把持具53に加えて、インナロッド52を把持する把持具54を使用し、アウタロッド51及びインナロッド52を個別に把持してクレーンの吊り具55で吊り下げるという方法である。
【0006】
しかしながら、この方法の場合、インナロッド52を把持具54で把持するために、インナロッド52を図7に+αで示す長さ寸法だけアウタロッド51から引き出さなければならない。このため、二重管ドリルロッド50の全長が長くなり、短ストロークの掘削機の場合にはストローク内に収めることが不可能になることがある。
【0007】
特許文献1には、この出願の発明と目的を同じくする「二重管式ボーリングロッドの接続方法」が開示されている。しかしながら、同文献に記載の「ストッパー2」は構造が複雑であり、簡便なものであるとはいえない。また、ドリルロッドの全長が長くならざるをえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平5-163884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目的を達成するものである。
この発明の目的は、ドリルロッドの全長が長くなることがなく、接続時にインナロッドがアウタロッドから脱落するのを防止することができる、簡単な構造の二重管ドリルロッドの接続用治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は上記課題を達成するために、次のような手段を採用している。
すなわち、この発明は、アウタロッドと、このアウタロッド内に挿入されるインナロッドとの二重管からなり、掘削の進行に伴って先行するドリルロッドの後端部に後行するドリルロッドの前端部が順次接続される二重管ドリルロッドにおいて、接続時に後行するドリルロッドの前記インナロッドが前記アウタロッドから脱落するのを防止するための治具であって、
前記インナロッドの後端部外周に装着され、前端部に前記インナロッドの外周に係合する係合部を有するインナロッド装着部と、
このインナロッド装着部の後端部に前端部方向に延びるように設けられた延伸部を有し、この延伸部と前記インナロッド装着部の外周との間に、前記アウタロッドの後端部の周方向の一部が挿入されて前記アウタロッドに係合するアウタロッド装着部と
を備えてなることを特徴とする二重管ドリルロッドの接続用治具にある。
(【0011】以降は省略されています)

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