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公開番号
2025070373
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180636
出願日
2023-10-19
発明の名称
掘削装置用延長体、掘削装置、及び、掘削ユニット
出願人
大智株式会社
代理人
個人
主分類
E21B
17/22 20060101AFI20250424BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】掘削装置で用いられる従来の延長体と比較して、掘削作業の際に掘削穴内で生じる土砂等の排出を促進し、作業効率が向上する掘削装置用延長体、これを備えた掘削装置、及び、掘削ユニットを提供する。
【解決手段】掘削ユニット1で使用する掘削装置用延長体4は、長尺な円筒形の本体部40の一端側にジョイント部41が、他端側に被ジョイント部42が各々設けられ、ジョイント部41及び被ジョイント部42の各々に接続された筒状のエア流路部43が本体部40内に設けられ、本体部40周面に螺旋状に突設された螺旋羽根44を備える。螺旋羽根44は、周方向に等間隔で形成されて回転駆動装置3の保持部31の係止凸部32と嵌合可能に設けられた複数の係合凹部442、及び、隣接する係合凹部442の間に形成され、作業時において上昇する土砂等が通過可能な大きさの排出用凹部443、が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
掘削装置の先部に配設される掘削部に接続して使用され、
長尺な円筒形の本体部と、
該本体部の一端側に設けられて他の部材に接続可能なジョイント部と、
前記本体部の他端側に設けられて他の部材を接続可能な被ジョイント部と、
前記本体部内に設けられた筒体であり、一端が前記ジョイント部に接続され且つ他端が前記被ジョイント部に接続されたエア流路部と、
該本体部の周面に螺旋状に突設されると共に、周方向に等間隔で形成された複数の係合凹部、及び、隣接する該係合凹部の間に形成された排出用凹部が設けられ、前記係合凹部が回転駆動装置において前記掘削装置用延長体を回転可能に保持する保持部に形成された係止凸部と嵌合可能に設けられ、前記排出用凹部が作業時において上昇する土砂或いはスライム状土砂が通過可能な大きさに設けられた螺旋羽根と、
を備える
掘削装置用延長体。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記螺旋羽根が、前記本体部の長軸方向1メートルあたりの条数が3乃至6に設定されている
請求項1に記載の掘削装置用延長体。
【請求項3】
前記排出用凹部が、前記螺旋羽根の外方に開口し且つ切欠部分が前記本体部方向へ半円弧状に形成された態様である
請求項1又は2に記載の掘削装置用延長体。
【請求項4】
空気圧で作動するハンマビットで対象物を打撃可能な構造の掘削部と、
該掘削部に接続して使用する請求項1又は2に記載の掘削装置用延長体と、
を備える
掘削装置。
【請求項5】
空気圧で作動するハンマビットで対象物を打撃可能な構造の掘削部、及び、該掘削部に接続して使用する請求項1又は2に記載の掘削装置用延長体を有する掘削装置と、
該掘削装置を回転可能に保持する保持部を有し、該保持部に形成された係止凸部が前記掘削装置用延長体の前記螺旋羽根に設けられた係合凹部に嵌合する構造の回転駆動装置と、
を備える
掘削ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、掘削装置用延長体、掘削装置、及び、掘削ユニットに関する。更に詳しくは、掘削装置で用いられる従来の延長体と比較して、掘削作業の際に掘削穴内で生じる土砂或いはスライム状の土砂(泥漿ともいう。以下、これらを総称して「土砂等」という場合がある)の排出を促進し、作業効率が向上するものに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、上空障害物の存在等を理由として大型クレーンが使用できない現場において、長尺な掘削機を稼働させることが可能な掘削装置及び掘削方法として、掘削装置とこれを回転可能に保持するロータリーテーブル等の回転駆動装置とを組み合わせた装置及び工法が提案されており、例えば、本発明者は特許文献1に示す発明を提案している。
【0003】
特許文献1記載の発明である削孔装置は、削孔機を回転させるドライブブッシュと該ドライブブッシュを駆動する駆動手段を備えているテーブル基台、該テーブル基台の上に設けられて削孔機を保持して上昇又は/及び降下させる昇降装置、及び、該昇降装置で削孔機を上昇させて削孔機上部の延長体を取り除くときに削孔機を止めて落下しないようにする落下防止手段を含み、前記昇降装置が昇降可動台と該昇降可動台を昇降させる昇降駆動手段を有し、前記昇降可動台が削孔機を通す穴を有する回転体を有し、該回転体が前記穴に通された削孔機の固定及び固定解除ができる固定手段により削孔機を固定した状態で削孔機の回転に伴い回転する回転式削孔機用ロータリーテーブルと、削孔機と、を備えたものである(なお、本明細書中で使用する「掘削」は、前述する用語「削孔」と同等の意味である)。特許文献1記載の削孔装置によれば、大型クレーンの使用が不適当な現場においても長尺な掘削装置を使用して作業を行うことができ、利便性が良いものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4649518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、本発明者が特許文献1記載の削孔装置を運用していたところ、掘削作業の際に掘削穴内で生じる土砂、特に水分を含んでスライム状又は液状になった土砂の排出には時間が掛かることがあり、この排出に要する時間が短縮することができれば、その後の工程に早期に移行できるのでないかと考えた。
【0006】
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、掘削装置で用いられる従来の延長体と比較して、掘削作業の際に掘削穴内で生じる土砂等の排出を促進し、作業効率が向上する掘削装置用延長体、これを備えた掘削装置、及び、掘削ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために本発明の掘削装置用延長体は、掘削装置の先部に配設される掘削部に接続して使用され、長尺な円筒形の本体部と、該本体部の一端側に設けられて他の部材に接続可能なジョイント部と、前記本体部の他端側に設けられて他の部材を接続可能な被ジョイント部と、前記本体部内に設けられた筒体であり、一端が前記ジョイント部に接続され且つ他端が前記被ジョイント部に接続されたエア流路部と、該本体部の周面に螺旋状に突設されると共に、周方向に等間隔で形成された複数の係合凹部、及び、隣接する該係合凹部の間に形成された排出用凹部が設けられ、前記係合凹部が回転駆動装置において前記掘削装置用延長体を回転可能に保持する保持部に形成された係止凸部と嵌合可能に設けられ、前記排出用凹部が作業時において上昇する土砂或いはスライム状土砂が通過可能な大きさに設けられた螺旋羽根と、を備える。
【0008】
前述した掘削装置用延長体は、掘削装置の先部に配設される掘削部に接続して使用されるものであり、作業が進むにつれて深度が増す穴奥に位置する掘削部の上方へ順次接続して継ぎ足すことで、掘削部の作動流体たる空気を送気し且つ掘削部を回転させる駆動力を伝達することができるものである。
【0009】
本体部は、円筒形であることで、穴への進入時において土圧による影響を受けにくく、長尺であることにより、所定深度に位置する掘削部とスイベルジョイント等の他の部材との間を接続し、掘削可能な深さ(長さ)を延長することができる。することができる。また、本体部は、ジョイント部、被ジョイント部、螺旋羽根の設置基部となり、エア流路部の保護部材にもなる。
【0010】
ジョイント部は、外部からの送気部材であるスイベルジョイント(又は、複数本の掘削装置用延長体を継ぐ際における他の掘削装置用延長体に係る被ジョイント部。「他の部材」に相当)を接続することができる。また、被ジョイント部は、掘削部(又は、複数本の掘削装置用延長体を継ぐ際における他の掘削装置用延長体に係るジョイント部。「他の部材」に相当)を接続することができる。エア流路部は、ジョイント部から流入した圧縮空気を、被ジョイント部から排出する際の流路となる。
(【0011】以降は省略されています)
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