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公開番号2025077324
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189416
出願日2023-11-06
発明の名称拡大掘削装置
出願人日本コンクリート工業株式会社,京葉リース株式会社
代理人個人,個人
主分類E21B 10/32 20060101AFI20250512BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】掘削ロッドが逆回転を開始した際に拡大翼が受ける土圧を増やし、拡大翼を素早く開いて拡大削孔を行う。
【解決手段】掘削ロッド1に対して一体に回転するように連結可能な掘削シャフト10と、掘削シャフト10の外周に掘削シャフト10の軸心と平行をなし、かつ掘削シャフト10の周方向に沿って等間隔に配置された複数の支軸13と、支軸13に回動可能に取り付けられた拡大翼11とを備え、掘削ロッド1が正回転する杭穴掘削作業時には、土圧を受けた拡大翼11が縮径状態を保持し、掘削ロッド1が逆回転する拡大掘削作業時には、土圧を受けた拡大翼11が支軸13回りに回動して拡大翼11の一部が掘削シャフト10の外周に当接するまで広がって拡径状態を保持する拡大掘削装置100であって、掘削シャフト10は、軸心を中心とする円柱を複数の支軸が配置された部分を避けて軸心に平行な平面12a,12aで切り落とした形状の軸部12を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
掘削ロッドに対して一体に回転するように連結可能な掘削シャフトと、
前記掘削シャフトの外周に前記掘削シャフトの軸心と平行をなし、かつ、前記掘削シャフトの周方向に沿って等間隔に配置された複数の支軸と、
前記複数の支軸にそれぞれ回動可能に取り付けられた複数の拡大翼とを備え、
前記掘削ロッドが正回転する杭穴掘削作業時には、土圧を受けた前記複数の拡大翼が縮径状態を保持し、
前記掘削ロッドが逆回転する拡大掘削作業時には、土圧を受けた前記複数の拡大翼が前記支軸回りに回動して前記複数の拡大翼が前記掘削シャフトの外周に当接するまで広がって拡径状態を保持する拡大掘削装置であって、
前記掘削シャフトは、前記軸心を中心とする円柱の側面の一部を前記複数の拡大翼に向けて前記軸心に平行に切り落とした形状の軸部を有する
拡大掘削装置。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記複数の拡大翼は、前記掘削ロッドが逆回転する拡大掘削作業時に土圧を受ける面が、前記支軸から離れるにつれて回転方向の後方側へ湾曲した凸面と、前記凸面に連続して回転方向の前方側へ湾曲した凹面とを有する請求項1記載の拡大掘削装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地中に形成された杭穴先端部を拡大掘削して根固め球根部を築造するための拡大掘削装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
地中に形成された杭穴先端部を拡大掘削して根固め球根部を形成する拡大掘削装置として、例えば特許文献1に記載された拡大掘削装置がある。この拡大掘削装置は、掘削ロッドの先端に掘削ロッドと一体に連結可能な掘削シャフトと、掘削シャフトの外周に掘削シャフトの軸心と平行をなし、かつ、掘削シャフトの周方向に沿って等間隔に配置された複数の支軸と、各支軸に回動可能に取り付けられた拡大翼とを備え、掘削ロッドが正回転する杭穴掘削作業時は、土圧を受けた拡大翼が縮径状態を保持し、掘削ロッドが逆回転する拡大掘削作業時は、土圧を受けた拡大翼が支軸回りに回動して拡径状態となり、その状態のままで掘削シャフトとともに複数の拡大翼が回転することにより周囲の地盤を拡大削孔するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-116136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の拡大掘削装置では、拡大掘削作業を行う際には正回転している掘削ロッドを逆回転させることにより、拡大翼が土圧を受けて開くようにしたものである。このとき、拡大翼が受ける土圧は掘削シャフトの外周に存在する掘削土砂の量に依存するが、逆回転時により大口径の拡大掘削を実現するために掘削シャフトを太くした場合、掘削シャフトの外周に存在する掘削土砂の量が減るため、拡大翼が受ける土圧が少なくなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明においては、掘削ロッドが逆回転を開始した際に拡大翼が受ける土圧を増やし、拡大翼を素早く開いて拡大削孔を行うことが可能な拡大掘削装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の拡大掘削装置は、掘削ロッドに対して一体に回転するように連結可能な掘削シャフトと、掘削シャフトの外周に掘削シャフトの軸心と平行をなし、かつ、掘削シャフトの周方向に沿って等間隔に配置された複数の支軸と、複数の支軸にそれぞれ回動可能に取り付けられた複数の拡大翼とを備え、掘削ロッドが正回転する杭穴掘削作業時には、土圧を受けた複数の拡大翼が縮径状態を保持し、掘削ロッドが逆回転する拡大掘削作業時には、土圧を受けた複数の拡大翼が支軸回りに回動して複数の拡大翼が掘削シャフトの外周に当接するまで広がって拡径状態を保持する拡大掘削装置であって、掘削シャフトは、軸心を中心とする円柱の側面の一部を複数の拡大翼に向けて軸心に平行に切り落とした形状の軸部を有するものである。
【0007】
本発明の拡大掘削装置によれば、掘削ロッドが正回転して杭穴掘削作業を行い、掘削ロッドを逆回転して拡大掘削作業を行う際、掘削シャフトの軸部の複数の拡大翼に向けて軸心に平行に切り落とされた空間に掘削土砂が存在するため、この空間の掘削土砂が拡大翼へ向かって流れ、拡大翼が受ける土圧を増やすことができる。
【0008】
ここで、拡大翼は、掘削ロッドが逆回転する拡大掘削作業時に土圧を受ける面が、支軸から離れるにつれて回転方向の後方側へ湾曲した凸面と、凸面に連続して回転方向の前方側へ湾曲した凹面とを有することが望ましい。これにより、拡大翼には、前述のように平面に沿って流れてきた掘削土砂を受けやすい空間が形成されているため、掘削土砂は凸面および凹面に沿って外周後方部へとスムーズに流れるようになり、拡大翼を素早く開くことが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
(1)掘削シャフトは、軸心を中心とする円柱の側面の一部を複数の拡大翼に向けて軸心に平行に切り落とした形状の軸部を有する構成により、拡大翼が受ける土圧を増やし、拡大翼を素早く開いて拡大削孔を行うことが可能となる。
【0010】
(2)拡大翼が、掘削ロッドが逆回転する拡大掘削作業時に土圧を受ける面が、支軸から離れるにつれて回転方向の後方側へ湾曲した凸面と、凸面に連続して回転方向の前方側へ湾曲した凹面とを有することにより、掘削土砂は凸面および凹面に沿って外周後方部へとスムーズに流れるようになり、拡大翼を素早く開いて拡大削孔を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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