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公開番号2024166725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023083028
出願日2023-05-19
発明の名称バイオマス乾燥システム
出願人極東開発工業株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類F26B 9/06 20060101AFI20241122BHJP(乾燥)
要約【課題】バイオマスからなる燃料を燃料庫に供給する際の供給効率を向上させたバイオマス乾燥システムを提供する。
【解決手段】バイオマスからなる燃料C2を貯留する燃料庫31と、前記乾燥のために利用する熱を生じさせるべく、前記燃料庫31から供給された前記燃料を燃焼するボイラと、前記燃料庫31に前記燃料を供給する燃料供給装置36と、前記燃料庫31、前記ボイラ、前記燃料供給装置36の各々における少なくとも一部を収容する筐体30と、を備え、前記燃料供給装置36は、前記筐体30が載置される載置面の上方近傍において、上方に開口した開口部を有する燃料取入部361と、前記筐体30の上部において前記燃料庫に対して開口した燃料取出部362と、前記燃料取入部361、前記燃料取出部362の間を連結して前記燃料C2を下方から上方に移動させる燃料搬送部363と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
バイオマスからなる乾燥対象物を乾燥するために用いられ、
バイオマスからなる燃料を貯留する燃料庫と、
前記乾燥のために利用する熱を生じさせるべく、前記燃料庫から供給された前記燃料を燃焼するボイラと、
前記燃料庫に前記燃料を供給する燃料供給装置と、
前記燃料庫及び前記ボイラにおける少なくとも一部を収容する筐体と、
を備え、
前記燃料供給装置は、
前記筐体が載置される載置面の上方近傍において、上方に開口した開口部を有する燃料取入部と、
前記筐体の上部において前記燃料庫に対して開口した燃料取出部と、
前記燃料取入部、前記燃料取出部の間を連結して前記燃料を下方から上方に移動させる燃料搬送部と、
を有する、バイオマス乾燥システム。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記燃料搬送部は、少なくともスクリュー搬送装置またはエア搬送装置を有する、請求項1に記載のバイオマス乾燥システム。
【請求項3】
前記燃料搬送部は、前記スクリュー搬送装置、前記エア搬送装置の両方を有し、
前記燃料搬送部における、前記燃料の、水平移動方向について前記スクリュー搬送装置が用いられ、上下移動方向について前記エア搬送装置が用いられる、請求項2に記載のバイオマス乾燥システム。
【請求項4】
前記燃料搬送部は、前記開口部に対応した位置に前記スクリュー搬送装置を有し、
前記開口部には、前記開口部が有する開口を開閉可能なガイド板が設けられ、
前記ガイド板は、閉じた際には前記開口を上方から覆い、開いた際には落下する前記燃料を受けて前記開口に導くガイドとして機能する、請求項2または3に記載のバイオマス乾燥システム。
【請求項5】
前記ガイド板は開いた際、落下させる前記燃料を搭載した車両が有する車体の一部に当接する、請求項4に記載のバイオマス乾燥システム。
【請求項6】
前記乾燥対象物を収容し、前記ボイラの熱が供給されることで前記乾燥対象物を乾燥する乾燥コンテナを備え、
前記開口部は、前記乾燥コンテナから落下する乾燥後の前記乾燥対象物を受けるように構成されていて、前記乾燥対象物の前記乾燥コンテナからの落下範囲よりも長い寸法で水平方向に延びている、請求項1に記載のバイオマス乾燥システム。
【請求項7】
前記乾燥コンテナを傾斜または上下反転させることで、前記乾燥コンテナから前記開口部に前記乾燥対象物を落下させる姿勢変化装置を備える、請求項6に記載のバイオマス乾燥システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマス燃料を燃焼させて生成した熱エネルギを利用してバイオマスを乾燥させるバイオマス乾燥システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
本願の発明者は、木質チップ等のバイオマスを乾燥する(含有水分量を減少させる)ことで、バイオマス燃料として燃料化するバイオマス乾燥システムを構想している。乾燥のための燃料には、乾燥後のバイオマスの一部を用い、それに用いられない他のバイオマスは、別用途の燃料として用いられる。
【0003】
ここで従来、木質チップ等を用いるシステムとして、例えば、特許文献1に記載の発電システムが知られている。この発電システムは、木質チップをトラック等の移動体内に原料供給ユニットを介して投入し、移動体内に設けられた炉及び発電装置で、燃焼を行って発電するように構成されている。前記システムでは、野積み状態の木質チップを、ベルトコンベアを用い、移動体に向けて搬送している。
【0004】
ここで木質チップは、コンテナ等の箱状物に多量をまとめて収容した状態として搬送されることが多い。本願の発明者が構想しているシステムにおいても、基本的にはコンテナに収容して搬送されてきた状態で、前記コンテナをそのまま乾燥のための「乾燥コンテナ」として使用し、温風を乾燥コンテナの内部空間に供給することで、コンテナ内部のバイオマスを乾燥させるように構成されている。温風は例えばボイラの熱により生じさせることができるが、ボイラの燃料として乾燥後のバイオマスを用いる場合には、ボイラの近傍にバイオマスを貯留する燃料庫を設けておくことができる。
【0005】
乾燥コンテナで乾燥させたバイオマスを燃料庫に供給しようとする際、特許文献1に記載されているように、一旦地面に降ろして野積み状態としてしまうことは、供給効率の点で好ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-155519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、バイオマスからなる燃料を燃料庫に供給する際の供給効率を向上させたバイオマス乾燥システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の構成の一つは、バイオマスからなる乾燥対象物を乾燥するために用いられ、バイオマスからなる燃料を貯留する燃料庫と、前記乾燥のために利用する熱を生じさせるべく、前記燃料庫から供給された前記燃料を燃焼するボイラと、前記燃料庫に前記燃料を供給する燃料供給装置と、前記燃料庫、前記ボイラ、前記燃料供給装置の各々における少なくとも一部を収容する筐体と、を備え、前記燃料供給装置は、前記筐体が載置される載置面の上方近傍において、上方に開口した開口部を有する燃料取入部と、前記筐体の上部において前記燃料庫に対して開口した燃料取出部と、前記燃料取入部、前記燃料取出部の間を連結して前記燃料を下方から上方に移動させる燃料搬送部と、を有する、バイオマス乾燥システムである。
【0009】
前記構成によれば、燃料供給装置を用いて、燃料庫に燃料を安定的に供給できる。
【0010】
また更に、前記燃料搬送部は、少なくともスクリュー搬送装置またはエア搬送装置を有するものとできる。
(【0011】以降は省略されています)

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