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公開番号
2024166033
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023186277
出願日
2023-10-31
発明の名称
脱毛症の長期治療
出願人
レガシー ヘルスケア(スウィツァランド)ソシエテ アノニム
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
36/8962 20060101AFI20241121BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】治療効果が組成物の最後の投与後に少なくとも24週間またはそれ以上持続する、被験者の脱毛症の治療及び/又は予防に使用される局所組成物を提供する。また、上記組成物を使用して脱毛症を治療及び/又は予防するキット及び方法を提供する。
【解決手段】有効量のネギ属種の抽出物、シトラス属種の抽出物、パウリニア属種の抽出物及びテオブラマ属種の抽出物を有効成分として含む、被験者の脱毛症の治療及び/又は予防に使用される組成物であって、前記組成物は、脱毛を遅らせること、毛髪の成長を刺激すること、及び/又は毛髪の密度を増加させることを含む1つ以上の治療効果を検出するのに必要な期間、局所的に投与され、前記治療効果は、前記組成物の最後の投与後に、少なくとも8週間、少なくとも12週間、少なくとも16週間、少なくとも20週間、少なくとも24週間またはそれ以上持続する、組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
有効量のネギ属種の抽出物、シトラス属種の抽出物、パウリニア属種の抽出物及びテオブラマ属種の抽出物を有効成分として含む、被験者の脱毛症の治療及び/又は予防に使用される組成物であって、
前記組成物は、脱毛を遅らせること、毛髪の成長を刺激すること、及び/又は毛髪の密度を増加させることを含む1つ以上の治療効果を検出するのに必要な期間、局所的に投与され、
前記1つ以上の治療効果は、脱毛症重症度ツール(SALT)スコアの測定から明らかなように、前記組成物の最後の投与後に、少なくとも8週間、少なくとも12週間、少なくとも16週間、少なくとも20週間、少なくとも24週間またはそれ以上持続する、使用される組成物。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記脱毛症は、免疫介在性疾患である、請求項1に記載の使用される組成物。
【請求項3】
前記免疫介在性疾患は、自己免疫疾患である、請求項2に記載の使用される組成物。
【請求項4】
前記自己免疫疾患は、円形脱毛症である、請求項3に記載の使用される組成物。
【請求項5】
前記1つ以上の治療効果を検出するのに必要な期間は、約16~約48週間、好ましくは約20~約40週間、より好ましくは約20~約32週間、更により好ましくは約24週間である、請求項1~4のいずれかに記載の使用される組成物。
【請求項7】
前記1つ以上の治療効果は、前記脱毛症重症度ツール(SALT)スコアの測定によって検出されるか又は明らかになる、請求項1~6のいずれか一項に記載の使用される組成物。
【請求項8】
前記組成物の投与を開始する前に測定された前記被験者のベースラインSALTスコアと比較すると、SALTスコアが少なくとも約2%以上、少なくとも約5%以上、少なくとも約10%以上、少なくとも約15%以上、少なくとも約20%以上、少なくとも約30%以上、少なくとも約40%以上、又は少なくとも約50%以上減少することが検出される、請求項1~7のいずれか一項に記載の使用される組成物。
【請求項9】
前記組成物の最後の投与後に測定された前記被験者のSALTスコアと比較すると、SALTスコアが少なくとも約2%以上、少なくとも約5%以上、少なくとも約10%以上、少なくとも約15%以上、少なくとも約20%以上、少なくとも約30%以上、少なくとも約40%以上、又は少なくとも約50%以上減少することが検出される、請求項1~8のいずれか一項に記載の使用される組成物。
【請求項10】
約65重量%~約93重量%のネギ属種の水性アルコール性抽出物、約5重量%~約33重量%のシトラス属種の水性アルコール性抽出物、約0.25重量%~約2.5重量%のパウリニア属種の水性アルコール性抽出物、及び約0.25重量%~約2.5重量%のテオブラマ属種の水性アルコール性抽出物を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の使用される組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療効果が組成物の最後の投与後に少なくとも24週間またはそれ以上持続する、被験者の脱毛症(hair loss、脱毛)の治療及び/又は予防に使用される局所組成物に関する。また、上記組成物を使用して脱毛症を治療及び/又は予防するキット及び方法を開示する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
毛包(HF:hair follicle)は、生涯にわたって周期的に再生を繰り返すユニークな小器官である。健康な成長期のHFの下部(毛隆起及び毛球)は、相対的な免疫特権(IP:immune privilege)があり、毛包を炎症過程から保護し、免疫寛容を促進する。これらの明確なHFの区画は、HF IPを守るためのIP保護者として機能する因子によって特徴付けられる(Lintzeri、2022)。
【0003】
毛包が発達するにつれて、深部真皮血管網に由来する血管が毛包を取り囲む。これらの血管は、毛包に栄養を与え、栄養物の送達、廃棄物の排出及び成長をサポートする(Murphey、2022)。血管系は、移動中の免疫細胞の誘導を制御することにより、生体を病原体などから保護する防御免疫機能をサポートする。炎症又は免疫監視の場合、内皮細胞(EC)として知られる、血管の管腔部位を裏打ちする細胞は、移動中の免疫細胞を引き寄せて血管の適切な出口部位に案内し、細胞を下層組織に進入させる。したがって、「免疫調節EC」(IMEC)(Amersfoort、2022)は、移動中の免疫細胞の誘導と方向性のある移動において重要な支持的役割を果たす。炎症時に、ECは、その表面に、血液循環中の免疫細胞の移動を遅らせて停止させる様々な接着分子を露出させる。これらの接着分子は、免疫細胞に、経内皮移動(TEM:trans-endothelial migration)又は遊走として知られる多段階過程を通じて血管壁を突破するための誘導キューを提供すると考えられている(Schimmel、2017)。
【0004】
正常な毛周期では、散在する免疫細胞のみが成長期のHFの毛球の周囲で見られ、ごくたまに毛球内で見られる(Lintzeri、2022)。しかしながら、円形脱毛症(AA)では、遺伝的因子又は外在的因子により、血管系から毛包に向かう重要な望ましくないCD8+T細胞の経内皮移動(TEM)などが引き起こされる。
【0005】
組織学的には、AA病変は、毛球領域の周囲での特徴的で高密度な毛包周囲及び毛包内の炎症細胞浸潤を示し、蜂の群れに似ており、強制的にHFを早期退行期、ジストロフィー、ひいてはアポトーシスにする。CD8+T細胞は、典型的に、毛包内の位置に侵入する最初の細胞であり、HFの完全性を著しく阻害する(Lintzeri、2022)。
【0006】
AAが再発すると、毛周期の成長期が大幅に短縮され、頭皮上の小さな限局性斑状領域から頭皮と体の完全脱毛に至るまでの非瘢痕性脱毛症の急性発症を引き起こす。AAの正確な病因がまだ十分に解明されていないが、HF毛球のIP崩壊がこの疾患の病態生理学において重要な役割を果たすことが認識されている。IP崩壊の正確な原因がまだ十分に理解されていない。
【0007】
AAの局所炎症は、主にJAK-STAT経路によって媒介される。AAでは、炎症性サイトカインの過剰発現があり、これらの炎症性サイトカインは、JAK-STAT経路を介して受容体を通じてシグナルを伝達する。これにより、JAKによって媒介されたIFN-γ及びIL-15の産生を引き起こし、これは、局所炎症に更に進める炎症性フィードバックループを促進する。AA病因の主な原因であるCD8+NKG2D+T細胞反応の媒介におけるJAK-STAT経路の重要な役割を考慮すると、JAK酵素を阻害するJAK阻害剤の薬物クラスがJAK-STATシグナル伝達経路に干渉することにより、異なるサイトカインの下流のシグナル伝達を遮断して、毛包を損傷から守り、新しい成長期の開始と毛の再成長を促進するのは驚くべきものではない(Dillon、2021)。
【0008】
最初のJAK阻害剤が2022年にAAの治療に承認されており、これは、体を衰弱させる慢性自己免疫疾患に対する最初の承認された治療法を示し、更に多くの阻害剤が開発中である(Dillon、2021)。最初のJAK阻害剤が2011年に関節リウマチの治療に承認されて以来(Shawky、2022)、重大な健康関連リスクに関する実際の証拠が収集されており(Hoisnard、2022)、これは、アメリカ食品医薬品局と欧州医薬品庁によるJAK阻害剤のクラス全体のブラックボックス警告につながる(Kragstrup、2022)。
【0009】
JAK阻害剤の免疫抑制に関連する重大なリスクにより、休薬期間を厳守することが保証される。
【0010】
しかしながら、JAK阻害剤は、「単に」JAK-STATシグナル伝達経路を遮断するため、治療を中止すると、3ヶ月以内に疾患が系統的に迅速かつ完全に再発する(Askin、2021)。組織常駐メモリーT細胞(TRM:Tissue resident memory T cells)は、組織内に常駐し、T細胞媒介免疫応答が開始した後に発達する長命リンパ球である。実際には、内皮細胞は、T細胞の炎症組織への移動に必須の相互作用パートナーであるため、TRMの発達を促進する可能性がある。Wienkeらは、ヒトサイトカイン活性化ECとFACSで選別されたT細胞の共培養系において、T細胞と活性化ECとの相互作用が組織常駐を刺激することを実証している(Wienke、2022)。AAの再発、TRM細胞の上方制御の確認、及び投与中のJAK阻害剤の臨床的利益の報告は、疾患の発症におけるTRM細胞の重要な役割をサポートしている(Ryan、2021)。
(【0011】以降は省略されています)
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