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公開番号2024165770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082254
出願日2023-05-18
発明の名称調査ボーリング工法
出願人国土防災技術株式会社,株式会社カテックス
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類E02D 1/00 20060101AFI20241121BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】地盤の空洞・空隙の存在を低コストで精度よく調査できる調査ボーリング工法を提供する。
【解決手段】調査目的とする地盤1に第1口径D1の第1孔11をボーリング削孔し、調整された時間で硬化する注入材料2を前記第1孔11に無圧で注入し、前記第1孔11と同芯で、前記第1口径D1より大きい第2口径D2で、前記第1孔11の周囲をコアボーリング削孔し、前記コアボーリング削孔したコアを第1サンプルS1として採取する。
【選択図】 図6

特許請求の範囲【請求項1】
調査目的とする地盤に第1口径の第1孔をボーリング削孔し、
調整された時間で硬化する注入材料を前記第1孔に無圧で注入し、
前記第1孔と同芯で、前記第1口径より大きい第2口径で、前記第1孔の周囲をコアボーリング削孔し、
前記コアボーリング削孔したコアを第1サンプルとして採取する調査ボーリング工法。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記コアを取り出した第2孔に、当該第2孔の口径に応じた口径の筒状ケーシングを挿入して設置し、
前記筒状ケーシングに、ボーリングロッドをガイドするセンターライザーを挿入して設置し、
前記センターライザーによりガイドされた前記ボーリングロッドを用いて、前記第2孔の底面に前記第1口径の第3孔をボーリング削孔し、
前記注入材料を前記第3孔に無圧で注入し、
前記第3孔と同芯で、前記第1口径より大きい第2口径で、前記第3孔の周囲をコアボーリング削孔し、
前記コアボーリング削孔したコアを第2サンプルとして採取する請求項1に記載の調査ボーリング工法。
【請求項3】
前記調整された時間で硬化する注入材料に代えて又は加えて、水分により発泡する発泡ウレタン系の注入材料を前記第1孔に注入する請求項1又は2に記載の調査ボーリング工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、調査ボーリング工法に関し、特に地盤の空洞・空隙を可視化する調査ボーリング工法に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、地盤に存在する自然由来又は人工的な空洞や空隙を調査する方法として、(1)コアボーリングを実施し、コアレスの区間やボーリングの回転トルクの掘削データから空洞・空隙の存在を類推する方法、(2)電磁波探査(浅層の場合)又は電気探査(深層の場合)による比抵抗値から空洞・空隙の存在を類推する方法(たとえば、特許文献1参照)、(3)凍結コアサンプリング工法により地盤を凍結させ、コアサンプリングすることにより空洞・空隙の存在を目視確認する方法などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-32455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の調査方法(1)及び(2)は、空洞・空隙の存在を回転トルクや比抵抗値から類推するので、正確性に欠けるという問題がある。また、上記従来の調査方法(3)は非常に高価になるという問題がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、地盤の空洞・空隙の存在を低コストで精度よく可視化し、調査できる調査ボーリング工法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、調査目的とする地盤に第1口径の第1孔をボーリング削孔し、
調整された時間で硬化する注入材料を前記第1孔に無圧で注入し、
前記第1孔と同芯で、前記第1口径より大きい第2口径で、前記第1孔の周囲をコアボーリング削孔し、
前記コアボーリング削孔したコアを第1サンプルとして採取することによって上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第1孔を削孔し、注入材料を注入したのち第2孔を削孔してサンプルを採取するだけなので、地盤の空洞・空隙の存在を低コストで精度よく可視化し、調査することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る調査ボーリング工法の一実施の形態を示す断面図(その1)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の一実施の形態を示す断面図(その2)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の一実施の形態を示す断面図(その3)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の一実施の形態を示す断面図(その4)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の一実施の形態を示す断面図(その5)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の一実施の形態を示す断面図(その6)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の一実施の形態を示す断面図(その7)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の一実施の形態を示す断面図(その8)である。
図1のIX-IX線に沿う断面図である。
図5のX-X線に沿う断面図である。
図4のXI-XI線に沿う断面図である。
図6のXII-XII線に沿う断面図である。
図6のXIII-XIII線に沿う断面図である。
図8のXIV-XIV線に沿う断面図である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その1)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その2)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その3)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その4)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その5)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その6)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その7)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その8)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その9)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その10)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その11)である。
本発明に係る調査ボーリング工法の他の実施の形態を示す断面図(その12)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
《第1実施形態》
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態例を説明する。図1~図8は、本発明に係る調査ボーリング工法の一実施の形態を示す断面図、図9は、図1のIX-IX線に沿う断面図、図10は、図5のX-X線に沿う断面図、図11は、図4のXI-XI線に沿う断面図、図12は、図6のXII-XII線に沿う断面図、図13は、図6のXIII-XIII線に沿う断面図、図14は、図8のXIV-XIV線に沿う断面図である。
【0010】
本実施形態の調査ボーリング工法は、図1及び図2に示すように、調査目的とする地盤1に第1口径D1の第1孔11をボーリング削孔し(以下、第1工程ともいう。)、次いで、図3及び図4に示すように、調整された時間で硬化する注入材料2を第1孔11に無圧で注入し(以下、第2工程ともいう。)、次いで、図5及び図6に示すように、第1孔11と同芯で、且つ第1口径D1より大きい第2口径D2で、第1孔11の周囲をコアボーリング削孔し(以下、第3工程ともいう。)、最後に図7及び図8に示すように、コアボーリング削孔したコアを第1サンプルS1として採取する(以下、第4工程ともいう。)。そして、このようにして採取した第1サンプルS1を目視で観察することにより、調査目的の地盤に空洞や空隙が存在するか否かを精査する。以下、各工程について詳述する。
(【0011】以降は省略されています)

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