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公開番号2024165575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081867
出願日2023-05-17
発明の名称トナー
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類G03G 9/097 20060101AFI20241121BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】昇華転写法による染色に用いた場合に、摩擦に対する染色堅牢度に優れた被染色物を得られるトナーを提供する。
【解決手段】トナー粒子の表面に外添剤が付着したトナーであって、トナー粒子は結着樹脂と昇華性染料と第1のワックスとを含む。外添剤は、第2のワックスの微粒子表面を無機微粒子で被覆した離型剤を含む。第2のワックスの融点は120℃以上150℃以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トナー粒子の表面に外添剤が付着したトナーであって、
前記トナー粒子は、結着樹脂と昇華性染料と第1のワックスとを含み、
前記外添剤は、第2のワックスの微粒子表面を無機微粒子で被覆した離型剤を含み、
前記第2のワックスの融点は、120℃以上150℃以下であることを特徴とするトナー。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
請求項1に記載のトナーであって、
前記結着樹脂は、スチレンアクリル樹脂であることを特徴とするトナー。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のトナーであって、
前記第1のワックスの融点は、70℃以上110℃以下であることを特徴とするトナー。
【請求項4】
請求項3に記載のトナーであって、
前記第1のワックスは、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス及びフィッシャートロプシュワックスからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするトナー。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載のトナーであって、
前記第2のワックスは、ポリプロピレンワックスであることを特徴とするトナー。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載のトナーであって、
前記第2のワックスの微粒子のメジアン径は、0.4μm以上1.0μm以下であることを特徴とするトナー。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のトナーであって、
前記無機微粒子は、カオリン、タルク及びステアリン酸亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするトナー。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載のトナーであって、
前記無機微粒子による前記第2のワックスの微粒子表面の被覆率は、60%以上90%以下であることを特徴とするトナー。
【請求項9】
請求項1又は請求項2に記載のトナーであって、
前記第2のワックスの含有量は、前記トナー粒子100質量部に対して0.7質量部以上1.4質量部以下であることを特徴とするトナー。
【請求項10】
請求項1又は請求項2に記載のトナーであって、
前記昇華性染料の含有量をX、前記第1及び第2のワックスの含有量の合計をYとすると、質量比X/Yが0.5以上2.5以下であることを特徴とするトナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、昇華転写法を用いた染色方法(以下、昇華転写染色方法ともいう)に好適なトナーに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、インクジェット方式を用いた昇華転写染色方法が広く普及している。この方法は、インクジェットプリンタによって昇華性染料を含有するインクを中間記録媒体上に画像形成し、その中間記録媒体と布帛等の被染色物とを重ね合わせて加熱し、染料の昇華性を利用して染色する方法である。
【0003】
この方法によれば、従来の捺染方法の最大の問題である製版工程を省略できるため、多品種を少量ずつ生産するのが可能となったこと(多品種少量生産化)に加えて、納期の短縮も可能となった(短納期化)。さらに、この方法によれば、パソコン上で作成した電子ファイルデータを使用できるので、デザインの作成や変更を容易に行うことができる。
【0004】
しかし、インクジェット方式を用いた昇華転写染色方法が抱える問題として、インクジェットプリンタは中間記録媒体への印刷に時間がかかることや、印刷した中間記録媒体は水分を含んでいるため乾燥工程が必要になることが挙げられる。したがって、従来の捺染方法に比べると生産効率は大幅に向上したが、更なる工程の簡素化や生産の効率化には課題がある。
【0005】
これに対して、電子写真方式を用いる昇華転写染色方法は、中間記録媒体への画像形成が迅速で行われ、中間記録媒体の乾燥を行う必要もないため、各種工程を簡素化することができる方法として注目されている。
【0006】
しかしながら、昇華性染料を含有した乾式トナーで中間記録媒体に画像形成を行い、樹脂板や布帛等の被染色物と重ね合わせて昇華転写を行う場合、昇華転写工程での熱プレス処理では約200℃の高温に加熱する(図3~図4参照)ので、トナーの結着樹脂(バインダー樹脂)が再溶融して布帛に貼り付き、溶融したトナーの一部が被染色物表面に残ってしまうことがある。また、昇華転写工程後に被染色物から中間記録媒体を剥離させるときに、昇華性染料が残留したトナーの破片が被染色物(布帛の繊維等)に付着してしまうことがある(図6参照)。その結果、染色により形成した画像の摩擦に対する堅牢度が悪化するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平05-323654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般に、トナーの離型性を確保するために、トナー粒子中には離型剤が添加されている(図2参照)。トナー粒子中に添加する離型剤を増量すると、中間記録媒体に付着させたトナーの樹脂までもが被染色物側へと移行する現象(樹脂移行、図6参照)は抑制でき、被染色物の摩擦に対する堅牢度は良化する一方、昇華性染料のブリードアウトが悪化するという問題がある。そのため、昇華性染料のブリードアウトの抑制(トナーの耐熱保存性の確保)と、布帛等の被染色物への樹脂移行の抑制(被染色物の摩擦に対する堅牢度の確保)との両立は困難であるという問題があった。
【0009】
本開示のトナーは斯かる事情に鑑みて見出されたものであり、昇華転写法による染色において、中間記録媒体に形成されたトナー層と被染色物とが強固に貼り付くことがなく、、摩擦に対する染色堅牢度に優れた被染色物を得られるトナーの提供を主たる目的とする。また、そのうえで、染色濃度が十分で、透明度が高く、品質が良好な画像を被染色物に対して形成できるトナーの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するためになされた本開示のトナーは、トナー粒子の表面に外添剤が付着したトナーであって、前記トナー粒子は結着樹脂と昇華性染料と第1のワックスとを含み、前記外添剤は第2のワックスの微粒子表面を無機微粒子で被覆した離型剤を含み、前記第2のワックスの融点は120℃以上150℃以下であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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