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公開番号2024164956
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023080706
出願日2023-05-16
発明の名称情報処理装置
出願人ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人個人
主分類G06F 21/86 20130101AFI20241121BHJP(計算;計数)
要約【課題】秘密情報を含むデータの信号を伝えるためのデータ信号回路が形成される制御基板と、ICカードが取り付けられるコネクタが実装されるコネクタ用基板とを備える情報処理装置において、制御基板を保護するための保護領域を形成する保護基板にICカード着脱用の開口部が形成されていても、秘密情報を含むデータが制御基板から不正に取得されるのを防止することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】この情報処理装置では、第2破壊検知回路がコネクタ用基板8のX1方向側の面または内層に形成されている。コネクタ用基板8のX2方向側に配置される第1保護基板19aには、第1保護基板19aのX2方向側からコネクタ7にICカード6を着脱するための開口部19eが形成されているが、第2破壊検知回路は、制御基板5の厚さ方向から見たときに、コネクタ用基板8の、少なくとも開口部19eと重なる領域に形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
秘密情報を含むデータの信号を伝えるためのデータ信号回路が形成される制御基板と、ICカードが取り付けられるコネクタが実装されるとともに前記制御基板に電気的に接続されるコネクタ用基板と、自身が断線したことおよび短絡したことの少なくともいずれか一方を検知するための破壊検知回路が形成されるプリント基板である保護基板とを備え、
前記コネクタ用基板には、自身が断線したことおよび短絡したことの少なくともいずれか一方を検知するための第2破壊検知回路が形成され、
前記制御基板から前記コネクタ用基板に送信される秘密情報を含むデータの信号は、暗号化され、
前記制御基板と前記コネクタ用基板とは、前記制御基板の厚さ方向で重なり、
前記制御基板の、少なくとも前記データ信号回路が形成されている部分、および、前記コネクタ用基板の、少なくとも前記コネクタが実装された部分は、前記保護基板によって囲まれた領域である保護領域の中に配置され、
前記制御基板の厚さ方向の一方側を第1方向側とし、第1方向側の反対側を第2方向側とすると、
前記コネクタ用基板は、前記制御基板の第1方向側に配置され、
前記コネクタは、前記コネクタ用基板の第1方向側の面に実装され、
前記保護基板は、前記コネクタ用基板の第1方向側に配置される第1保護基板を備え、
前記第1保護基板には、前記第1保護基板の第1方向側から前記コネクタに前記ICカードを着脱するための開口部が形成され、
前記第2破壊検知回路は、前記コネクタ用基板の第2方向側の面および前記コネクタ用基板の内層の少なくともいずれか一方に形成されるとともに、前記制御基板の厚さ方向から見たときに、前記コネクタ用基板の、少なくとも前記開口部と重なる領域に形成されていることを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記ICカードは、SAMカードまたはSIMカードであることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記保護領域の中には、前記コネクタ用基板の全体が配置され、
前記第2破壊検知回路は、前記コネクタ用基板の全域に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御基板の厚さ方向における前記制御基板と前記コネクタ用基板との距離が変わったことを検知するための検知機構を備えることを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御基板、前記コネクタ用基板および前記保護基板が収容される筐体を備え、
前記筐体は、前記第1保護基板の第1方向側に配置される第1筐体部と、前記第1筐体部に着脱可能に取り付けられるカバーとを備え、
前記第1筐体部には、前記第1筐体部の第1方向側から前記コネクタに前記ICカードを着脱するための第2開口部が形成され、
前記カバーは、前記第2開口部を塞いでいることを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、秘密情報を含む情報を処理するための情報処理装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、カードに記録されたデータの読取りやカードへのデータの記録を行う手動式のカードリーダが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカードリーダは、カードリーダ本体と、カードリーダ本体を覆う前面カバーおよびケース本体と、制御用のプリント基板である制御基板と、制御基板を保護するためのプリント基板である保護基板とを備えている。カードリーダ本体は、カードに記録された磁気データの読取り等を行うための磁気ヘッドと、カードに内蔵されるICチップとデータの通信を行うための複数のIC接点バネを有するIC接点ブロックとを備えている。
【0003】
特許文献1に記載のカードリーダでは、制御基板は、リジッド基板である。磁気ヘッドおよびIC接点バネは、フレキシブルプリント基板を介して制御基板に電気的に接続されている。制御基板には、磁気ヘッドで読み取った磁気データ等の、秘密情報を含むデータの信号を伝えるためのデータ信号回路が形成されている。保護基板には、自身が断線したことおよび短絡したことを検知するための破壊検知回路が形成されている。保護基板は、フレキシブルプリント基板を所定の形状に折り曲げることで形成されている。保護基板は、上下方向の両側、左右方向の両側および後ろ側から制御基板を覆っている。
【0004】
特許文献1に記載のカードリーダでは、秘密情報を含むデータを制御基板から不正に取得しようとして、犯罪者が何らかの細工をカードリーダに行うと、破壊検知回路が断線したり短絡したりして、カードリーダに対して何らかの細工が行われていることが検知される。また、特許文献1に記載のカードリーダでは、破壊検知回路の断線や短絡が検知されたときに、制御基板に記憶されているデータを消去したり、制御基板を使用不可な状態にしたりする等の所定の処理が実行される。そのため、特許文献1に記載のカードリーダでは、制御基板からのデータの不正取得を防止することが可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-169832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明者は、たとえば、カードに記録されたデータの読取り等を行うカードリーダのように、秘密情報を含む情報を処理するための情報処理装置を開発している。この情報処理装置は、秘密情報を含むデータの信号を伝えるためのデータ信号回路が形成される制御基板を備えている。また、本願発明者は、開発中の情報処理装置において、SAM(Secure Access Module)カードやSIM(Subscriber Identity Module)カードのような機器組込み型の着脱可能な小型のICカードが取り付けられるコネクタが実装されるコネクタ用基板を設けることを検討している。
【0007】
開発中の情報処理装置では、制御基板およびコネクタ用基板は、たとえば、平板状に形成されるリジッド基板である。コネクタ用基板は、フレキシブルプリント基板等の配線を介して制御基板に電気的に接続されている。制御基板からコネクタ用基板に送信される秘密情報を含むデータの信号は暗号化されている。コネクタ用基板では、SAMカードやSIMカードによって暗号化されたデータの暗号が解除される。本願発明者は、開発中の情報処理装置において、装置を小型化するため、制御基板の厚さ方向とコネクタ用基板の厚さ方向とがほぼ一致するように、制御基板およびコネクタ用基板を配置することにした。制御基板とコネクタ用基板とは、制御基板の厚さ方向において間隔をあけた状態で重なっている。
【0008】
また、本願発明者は、開発中の情報処理装置において、秘密情報を含むデータが制御基板から不正に取得されるのを防止するために、特許文献1に記載のカードリーダと同様に、破壊検知回路が形成される保護基板を設けて、保護基板によって囲まれた領域である保護領域の中に制御基板を配置することを検討している。この情報処理装置では、コネクタ用基板が配線を介して制御基板に電気的に接続されているため、本願発明者は、制御基板と一緒にコネクタ用基板を保護領域の中に配置することにした。
【0009】
しかしながら、コネクタ用基板を保護領域の中に配置する場合には、SAMカードやSIMカード等のICカードをコネクタ用基板のコネクタに着脱するための開口部を保護基板に形成する必要が生じる。具体的には、保護基板の、制御基板の厚さ方向においてコネクタ用基板が配置される側の部分に開口部を設ける必要が生じる。保護基板に開口部が形成されると、たとえば、開口部から挿入されるドリル等によってコネクタ用基板に穴が開けられるおそれが生じる。また、コネクタ用基板に穴が開けられると、この穴を利用して、秘密情報を含むデータが制御基板から不正に取得されるおそれが生じる。
【0010】
そこで、本発明の課題は、秘密情報を含むデータの信号を伝えるためのデータ信号回路が形成される制御基板と、ICカードが取り付けられるコネクタが実装されるとともに制御基板に電気的に接続されるコネクタ用基板とを備える情報処理装置において、制御基板を保護するための保護領域を形成する保護基板にICカード着脱用の開口部が形成されていても、秘密情報を含むデータが制御基板から不正に取得されるのを防止することが可能な情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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