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公開番号2024164873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023080546
出願日2023-05-16
発明の名称化粧料
出願人信越化学工業株式会社
代理人弁理士法人英明国際特許事務所
主分類A61K 8/893 20060101AFI20241121BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】乳化安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、使用感に優れた化粧料を提供する。
【解決手段】下記(b)成分で下記(a)成分を膨潤させたシリコーンゲル
(a)ジメチルポリシロキサンをグリセリン鎖で架橋した架橋型グリセリン変性シリコーン、及び
(b)25℃の動粘度が0.5～5mm²/sである油剤
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
下記（ｂ）成分で下記（ａ）成分を膨潤させたシリコーンゲル
（ａ）ジメチルポリシロキサンをグリセリン鎖で架橋した架橋型グリセリン変性シリコーン
（ｂ）２５℃の動粘度が０．５～５ｍｍ
2
／ｓである油剤
を含有する化粧料。
続きを表示（約 330 文字）【請求項２】
上記（ｂ）成分が、２５℃の動粘度が０．５～５ｍｍ
2
／ｓのシリコーン油である請求項１記載の化粧料。
【請求項３】
上記（ｂ）成分が、カプリリルメチコンである請求項２記載の化粧料。
【請求項４】
上記（ａ）成分が、（ジメチコン／ポリグリセリン－３）クロスポリマーである請求項１記載の化粧料。
【請求項５】
さらに、（ｃ）紫外線吸収剤：３．５～２０質量％を含有する請求項１記載の化粧料。
【請求項６】
さらに、（ｄ）粉体：１～４０質量％を含有する請求項１記載の化粧料。
【請求項７】
メイクアップ化粧料である請求項１～６のいずれか１項記載の化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シリコーンゲルを含有する化粧料に関するものである。なお、本発明では化粧料用の組成物を化粧料と記載することがある。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、シリコーンゲル活性剤は化粧料の安定化や油剤の増粘や、使用感改善を目的として用いられている。特許文献１，２では、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンゲルを含有する非水系、乳化系の化粧料が知られている。
【０００３】
特許文献３では、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを用いた油中水型のスティック状化粧料や、特許文献４では、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを用いたウォーターブレイク日焼け止め化粧料が提案されている。しかしながら、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンゲル以外の成分による安定化の検討はされているが、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンゲルの最適なベースオイルについては検討がなされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第２００４／０２４７９８号
特開２００８－０５６６８７号公報
国際公開第２０１７／１６３８５４号
国際公開第２０１８／２２１１７４号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、乳化安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、使用感に優れた化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、ジメチルポリシロキサンをグリセリン鎖で架橋した架橋型グリセリン変性シリコーンを、特定の油剤で膨潤させたシリコーンゲルを用いた化粧料が、乳化安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、使用感に優れたものであり、上記課題を解決できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【０００７】
従って、本発明は下記化粧料を提供する。
１．下記（ｂ）成分で下記（ａ）成分を膨潤させたシリコーンゲル
（ａ）ジメチルポリシロキサンをグリセリン鎖で架橋した架橋型グリセリン変性シリコーン
（ｂ）２５℃の動粘度が０．５～５ｍｍ
2
／ｓである油剤
を含有する化粧料。
２．上記（ｂ）成分が、２５℃の動粘度が０．５～５ｍｍ
2
／ｓのシリコーン油である１記載の化粧料。
３．上記（ｂ）成分が、カプリリルメチコンである２記載の化粧料。
４．上記（ａ）成分が、（ジメチコン／ポリグリセリン－３）クロスポリマーである、１～３のいずれかに記載の化粧料。
５．さらに、（ｃ）紫外線吸収剤：３．５～２０質量％を含有する１～４のいずれかに記載の化粧料。
６．さらに、（ｄ）粉体：１～４０質量％を含有する１～５のいずれかに記載の化粧料。
７．メイクアップ化粧料である１～６のいずれかに記載の化粧料。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、乳化安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、使用感に優れた化粧料を提供することができる。特に、紫外線吸収剤や粉体等を配合した場合でも、乳化安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、使用感の優れた化粧料が得られる。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本発明において、成分名を化粧品表示名称又はＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌＮｏｍｅｎｃｌａｔｕｒｅｏｆＣｏｓｍｅｔｉｃＩｎｇｒｅｄｉｅｎｔ（ＩＮＣＩ）で記載する場合がある。化粧品表示名称とＩＮＣＩが対応する場合は英語記載を省略する場合がある。
【００１０】
［シリコーンゲル］
本発明のシリコーンゲルは、下記（ｂ）成分で下記（ａ）成分を膨潤させたシリコーンゲルであり、（ａ）成分は、（ａ）成分を後述する（ｂ）成分に予め膨潤させてシリコーンゲルとし、化粧料に配合されるものである。
（【００１１】以降は省略されています）

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