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公開番号2024164659
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080304
出願日2023-05-15
発明の名称車両データの管理方法及び管理装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類G07C 5/00 20060101AFI20241120BHJP(チェック装置)
要約【課題】車両の自動運転制御を行うためのコンピュータ処理に関わるデータのうちAIが関与しているものを車載の記憶装置に適切に保存すると共に、この保存に伴い記憶装置の空き容量が不足する状況となるのを抑える。
【解決手段】自動運転制御が行われる車両に関するデータを管理する方法が提供される。前記方法では、前記自動運転制御を行うためのコンピュータ処理に人工知能が関与しているか否かが判定される。前記方法では、また、所定の保存条件が満たされるか否かが判定される。前記方法では、更に、前記コンピュータ処理に前記人工知能が関与していると判定され、かつ、前記所定の保存条件が満たされると判定された場合、前記所定の保存条件が満たされると判定されたタイミングを基準とする所定の保存時間内における前記コンピュータ処理の入力及び出力のデータが、前記車両の記憶装置に保存される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
自動運転制御が行われる車両に関するデータを管理する方法であって、
前記自動運転制御を行うためのコンピュータ処理に人工知能が関与しているか否かを判定するステップと、
所定の保存条件が満たされるか否かを判定するステップと、
前記コンピュータ処理に前記人工知能が関与していると判定され、かつ、前記所定の保存条件が満たされると判定された場合、前記所定の保存条件が満たされると判定されたタイミングを基準とする所定の保存時間内における前記コンピュータ処理の入力及び出力のデータを、前記車両の記憶装置に保存するステップと、
を含むことを特徴とする車両データの管理方法。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記コンピュータ処理の入力及び出力のデータを前記車両の記憶装置に一時的に保持するステップと、
前記記憶装置に一時的に保持されたデータを示す一時保持データごとに、前記車両の記憶装置における保持期間をカウントするステップと、
を更に含み、
前記コンピュータ処理に前記人工知能が関与していると判定され、かつ、前記所定の保存条件が満たされると判定された場合、前記保持期間が所定の保持期間以下である前記一時保持データのうちから、前記所定の保存時間内におけるデータが抽出されて前記車両の記憶装置に保存される
ことを特徴とする車両データの管理方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記保持期間が前記所定の保持期間を上回る前記一時保持データを、前記車両の記憶装置から削除するステップを更に含むことを特徴とする車両データの管理方法。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載の方法であって、
前記所定の保存時間内における前記コンピュータ処理の入力及び出力のデータのコピーを前記車両の外部の記憶装置に保管するステップと、
前記外部の記憶装置に保管されたコピーデータに対応するオリジナルデータであって、前記車両の記憶装置に保存されているオリジナルデータを、前記車両の記憶装置から削除するステップと、
を更に含むことを特徴とする車両データの管理方法。
【請求項5】
自動運転制御が行われる車両に関するデータを管理する装置であって、
前記自動運転制御を行うためのコンピュータ処理を行うプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記コンピュータ処理に人工知能が関与しているか否かを判定し、
所定の保存条件が満たされるか否かを判定し、
前記コンピュータ処理に前記人工知能が関与していると判定され、かつ、前記所定の保存条件が満たされると判定された場合、前記所定の保存条件が満たされると判定されたタイミングを基準とする所定の保存時間内における前記コンピュータ処理の入力及び出力のデータを、前記車両の記憶装置に保存する
ことを特徴とする車両データの管理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、
前記プロセッサは、更に、
前記コンピュータ処理の入力及び出力のデータを前記車両の記憶装置に一時的に保持し、
前記記憶装置に一時的に保持されたデータを示す一時保持データごとに、前記車両の記憶装置における保持期間をカウントし、
前記コンピュータ処理に前記人工知能が関与していると判定され、かつ、前記所定の保存条件が満たされると判定された場合、前記保持期間が所定の保持期間以下である前記一時保持データのうちから、前記所定の保存時間内におけるデータを抽出して前記車両の記憶装置に保存する
ことを特徴とする車両データの管理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の装置であって、
前記プロセッサは、
前記保持期間が前記所定の保持期間を上回る前記一時保持データを、前記車両の記憶装置から削除することを特徴とする車両データの管理装置。
【請求項8】
請求項5~7の何れか1項に記載の装置であって、
前記プロセッサは、更に、
前記所定の保存時間内における前記コンピュータ処理の入力及び出力のデータのコピーを前記車両の外部の記憶装置に送信し、
前記外部の記憶装置に送信されたコピーデータに対応するオリジナルデータであって、前記車両の記憶装置に保存されているオリジナルデータを、前記車両の記憶装置から削除する
ことを特徴とする車両データの管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両が取得するデータを管理する方法及び装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特開2020-144450号公報は、車両に関するデータを収集するシステムを開示する。この従来のシステムにおいて、車両に関するデータの収集は、予め設定されたシーンになった場合に行われる。予め設定されたシーンとしては、所定基準に照らして車両が急加速又は急減速しているシーン、実行中の自動運転に対するオーバーライドが検出されるシーン、車両の衝突予知が行われたシーン、所定基準に照らしてレーン横変位が大きいシーン、車両のドライバの閉眼に対する警告が行われたシーンなどが挙げられる。車両に関するデータの収集では、収集の対象となるデータの種類や単位等も事前に設定されている。収集されたデータは、車両からデータの分析を行うサーバに送信される。
【0003】
本開示に関連する技術分野の技術水準を示す文献としては、特開2020-144450号公報の他に、特開2019-185783号公報を例示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-144450号公報
特開2019-185783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年進化が著しい人工知能(AI)は、車両の自動運転制御の一部にも適用され始めている。AIの自動運転制御への適用例としては、車両による「周辺認識」、車両による「経路計画策定」及び車両による「動作計画策定」といった、コンピュータ処理への適用が挙げられる。
【0006】
AIが自動運転制御に適用される場合、この適用に対する評価、検証等がリアルタイム又は事後的に行われることが望ましい。この場合、自動運転制御を行うためのコンピュータ処理に関わるデータの全てを車載の記憶装置に一時的に保存しておき、車両の外部のサーバに適宜送信して保管することが理想である。
【0007】
しかしながら、自動運転制御を行うためのコンピュータ処理に関わるデータの量が膨大であることが想定される一方で、車載の記憶装置の容量には限りがある。従って、自動運転制御を行うためのコンピュータ処理にAIが関与する場合は、このコンピュータ処理に関わるデータのうちのどのデータを車載の記憶装置に保存すべきかについて検討の余地がある。また、この保存すべきデータをどのような手法で車載の記憶装置に保存するのかについて開発の余地があるといえる。
【0008】
本開示の1つの目的は、車両の自動運転制御を行うためのコンピュータ処理に関わるデータのうちAIが関与しているものを車載の記憶装置に適切に保存すると共に、この保存に伴い記憶装置の空き容量が不足する状況となるのを抑えることのできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の観点は、自動運転制御が行われる車両に関するデータを管理する方法であり、次の特徴を有する。
前記方法は、
前記自動運転制御を行うためのコンピュータ処理に人工知能が関与しているか否かを判定するステップと、
所定の保存条件が満たされるか否かを判定するステップと、
前記コンピュータ処理に前記人工知能が関与していると判定され、かつ、前記所定の保存条件が満たされると判定された場合、前記所定の保存条件が満たされると判定されたタイミングを基準とする所定の保存時間内における前記コンピュータ処理の入力及び出力のデータを、前記車両の記憶装置に保存するステップと、
を含む。
【0010】
本開示の第2の観点は、自動運転制御が行われる車両に関するデータを管理する装置であり、次の特徴を有する。
前記装置は、前記自動運転制御を行うためのコンピュータ処理を行うプロセッサを備える。
前記プロセッサは、
前記コンピュータ処理に人工知能が関与しているか否かを判定し、
所定の保存条件が満たされるか否かを判定し、
前記コンピュータ処理に前記人工知能が関与していると判定され、かつ、前記所定の保存条件が満たされると判定された場合、前記所定の保存条件が満たされると判定されたタイミングを基準とする所定の保存時間内における前記コンピュータ処理の入力及び出力のデータを、前記車両の記憶装置に保存する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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