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公開番号2024164433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023079897
出願日2023-05-15
発明の名称紙製容器
出願人レンゴー株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 5/52 20060101AFI20241120BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ポップ表示部の安定性を向上する。
【解決手段】紙製容器10は、前壁13、一対の側壁15、及び後壁14を有する外周壁12と、一対の側壁15と後壁14にそれぞれ連なる底壁20と、外周壁12の上端開口を塞ぐ蓋壁30と、外周壁12を底壁20側と蓋壁30側に分離するための破断線40と、広告表示用のポップ表示部60とを備える。前壁13の下端には、幅方向両側の領域にそれぞれ連なり、前壁13の内面側に折り返された一対の連結片62と、幅方向中央の領域に連なり、底壁20に貼着された貼着片63とが連設されており、ポップ表示部60は、一対の連結片62の上端に連なり、前壁13の内面側において破断線40よりも上側に位置している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
前壁、前記前壁の幅方向両側に連なる一対の側壁、及び前記一対の側壁に連なる後壁を有する外周壁と、
前記外周壁の底を塞ぐ底壁と、
前記外周壁の上端開口を塞ぐ蓋壁と、
少なくとも前記前壁と前記一対の側壁に跨がって延びるように設けられ、前記外周壁を前記底壁側と前記蓋壁側に分離するための第1破断線と、
広告表示用のポップ表示部と
を備える紙製の容器であって、
前記底壁は、前記一対の側壁にそれぞれ連なる一対の第1フラップと、前記後壁に連なり、前記一対の第1フラップのうちの一方に設けられた貼着部に貼着された第2フラップとを有し、
前記前壁の下端には、幅方向両側の領域にそれぞれ連なり、前記前壁の内面側に折り返された一対の連結片と、幅方向中央の領域に連なり、前記一対の第1フラップのうちの他方に設けられた貼着部に貼着された貼着片とが連設されており、
前記ポップ表示部は、前記一対の連結片の上端に連なり、前記前壁の内面側において前記第1破断線よりも上側に位置している、紙製容器。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記前壁には、前記第1破断線から上向きに延び幅方向に間隔をあけて設けられた一対の第2破断線、前記一対の第2破断線の上端間に設けられた第3破断線、及び前記第1破断線のうち前記一対の第2破断線間に位置する部分によって、窓部が区画されている、請求項1に記載の紙製容器。
【請求項3】
前記一対の連結片は、前記前壁にそれぞれ貼着されている、請求項1又は2に記載の紙製容器。
【請求項4】
前記ポップ表示部は、幅方向に沿って延びる一対のポップ折曲線によって区画された連続部を介して、前記一対の連結片に連続している、請求項1又は2に記載の紙製容器。
【請求項5】
前記第1破断線には、前記ポップ表示部の幅方向中央の領域に位置する部分に、前記一対のポップ折曲線間を経由するように上向きに突出した凸状部が設けられ、
前記凸状部によって前記前壁には、前記連続部の前側に位置する凸部が形成されている、請求項4に記載の紙製容器。
【請求項6】
前記第1破断線には、前記ポップ表示部の幅方向中央の領域に位置する部分に、前記ポップ表示部の下側の縁よりも上向きに突出した円弧状の湾曲部が設けられ、
前記湾曲部によって前記前壁には、前記ポップ表示部の前記縁を係止可能な凸部が形成されている、請求項1又は2に記載の紙製容器。
【請求項7】
前記貼着片と前記一対の連結片間の空間とは相補的形状である、請求項1又は2に記載の紙製容器。
【請求項8】
前記蓋壁は、前記前壁、前記一対の側壁、及び前記後壁のうちのいずれか1つの上端に連設されている、請求項1又は2に記載の紙製容器。
【請求項9】
前記第1破断線は、前記後壁から前記一対の側壁をそれぞれ経由して前記前壁にかけて延びている、請求項1又は2に記載の紙製容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紙製容器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示された紙製容器は、収容する物品の広告表示が印刷されたポップ表示部を備える。紙製容器の外周壁は、前壁、後壁、及び一対の側壁を備え、これらに底壁側と蓋壁側に分離するための破断線が設けられている。ポップ表示部は、前壁の下端に連結片を介して連設され、破断線よりも上側に配置されている。紙製容器の底壁は、一対の側壁にそれぞれ連なる一対の長フラップと、後壁に連なる短フラップと、前壁の連結片が連なる領域以外の領域に連なる貼着片とを備え、一対の長フラップが短フラップと貼着片にそれぞれ貼着される貼着部を備える。
【0003】
破断線に沿って外周壁を破断することによって紙製容器をトレイ状に開封し、露出したポップ表示部を前壁の前側に折り曲げる。これにより、ポップ表示部が前壁の前側に飛び出した状態で配置されるため、収容した物品の販売促進効果を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4496017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の紙製容器では、前壁の幅方向の一方側の領域に連結片を介してポップ表示部が連設されている。つまり、連結片によってポップ表示部は、片持ち状態で連設されているため、幅方向の他方側は不安定である。そのため、特許文献1の紙製容器には、ポップ表示部の安定性について改善の余地がある。
【0006】
本発明は、ポップ表示部の安定性を向上できる紙製容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、前壁、前記前壁の幅方向両側に連なる一対の側壁、及び前記一対の側壁に連なる後壁を有する外周壁と、前記外周壁の底を塞ぐ底壁と、前記外周壁の上端開口を塞ぐ蓋壁と、少なくとも前記前壁と前記一対の側壁とに跨がって延びるように設けられ、前記外周壁を前記底壁側と前記蓋壁側に分離するための第1破断線と、広告表示用のポップ表示部とを備える紙製の容器であって、前記底壁は、前記一対の側壁にそれぞれ連なる一対の第1フラップと、前記後壁に連なり、前記一対の第1フラップのうちの一方に設けられた貼着部に貼着された第2フラップとを有し、前記前壁の下端には、幅方向両側の領域にそれぞれ連なり、前記前壁の内面側に折り返された一対の連結片と、幅方向中央の領域に連なり、前記一対の第1フラップのうちの他方に設けられた貼着部に貼着された貼着片とが連設されており、前記ポップ表示部は、前記一対の連結片の上端に連なり、前記前壁の内面側において前記第1破断線よりも上側に位置している、紙製容器を提供する。
【0008】
第1破断線に沿って外周壁を破断し、紙製容器をトレイ状に開封することによって、前壁の破断縁よりも上側にポップ表示部が露出する。このポップ表示部を前壁の前側に配置することにより、収容する物品の広告表示が印刷されたポップ表示部によって販売促進効果を得ることができる。
【0009】
前壁には、下端の幅方向両側の領域にそれぞれ連なって前壁の内面側に折り返された一対の連結片が連設され、これらの上端にポップ表示部が連なっている。つまり、ポップ表示部は、一対の連結片に両持ち状態で連なっているため、封緘状態での安定性、及び前壁の前側に突出するように配置した表示状態での安定性を向上できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、ポップ表示部の安定性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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