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公開番号2024164388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023079832
出願日2023-05-15
発明の名称端子付き電線及び端子
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 4/70 20060101AFI20241120BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】防食被覆部を形成した後の端子付き電線の外形寸法が大きくなることを抑制することができる端子付き電線及び端子を提供する。
【解決手段】端子付き電線1Aは、電線10と、電線10に取り付けられる端子20Aと、防食被覆部60とを備える。端子20Aは、電線10の先端部において絶縁被覆12の外部に露出する芯線11に圧着される芯線圧着部41と、芯線圧着部41の後方に配置され、電線10の先端部において絶縁被覆12に圧着される絶縁被覆圧着部42と、芯線圧着部41と絶縁被覆圧着部42とを連結する連結部(第2連結部36)とを有する。防食被覆部60は、防食材から構成されて、電線10の先端部において露出する芯線11を少なくとも覆うように形成され、連結部(第2連結部36)には、端子20Aの外表面に凹設される凹部51が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電線と、前記電線に取り付けられる端子と、防食被覆部と、を備え、
前記端子は、
前記電線の先端部において絶縁被覆の外部に露出する芯線に圧着される芯線圧着部と、
前記芯線圧着部の後方に配置され、前記電線の前記先端部において前記絶縁被覆に圧着される絶縁被覆圧着部と、
前記芯線圧着部と前記絶縁被覆圧着部とを連結する連結部と、を有し、
前記防食被覆部は、防食材から構成されて、前記芯線圧着部から露出する前記芯線を少なくとも覆うように形成され、
前記連結部には、前記端子の外表面に凹設される凹部が設けられている、
端子付き電線。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記防食被覆部が、前記凹部の少なくとも一部に入っている、請求項1に記載の端子付き電線。
【請求項3】
前記連結部は、
前記電線が配置される底板部と、
前記底板部の両側に立設される一対の側板部と、を有し、
前記凹部は、前記側板部の外表面に形成されている、
請求項1又は2に記載の端子付き電線。
【請求項4】
前記連結部は、
前記電線が配置される底板部と、
前記底板部の両側に立設される一対の側板部と、を有し、
前記凹部は、前記底板部の外表面に形成されている、
請求項1又は2に記載の端子付き電線。
【請求項5】
端子本体と、
前記端子本体に形成され、電線の先端部において絶縁被覆の外部に露出する芯線に圧着される芯線圧着部と、
前記端子本体における前記芯線圧着部よりも後方の部分に形成され、前記電線の前記先端部において前記絶縁被覆に圧着される絶縁被覆圧着部と、
前記端子本体に形成され、前記芯線圧着部と前記絶縁被覆圧着部とを連結する連結部と、を備え、
前記連結部には、前記端子本体の外表面に凹設され、防食材から構成されて前記芯線圧着部から露出する前記芯線を少なくとも覆うための防食被覆部の一部が入り込む凹部が設けられている、
端子。
【請求項6】
前記連結部は、
前記電線が配置される底板部と、
前記底板部の両側に立設される一対の側板部と、を有し、
前記凹部は、前記側板部の外表面に形成されている、
請求項5に記載の端子。
【請求項7】
前記連結部は、
前記電線が配置される底板部と、
前記底板部の両側に立設される一対の側板部と、を有し、
前記凹部は、前記底板部の外表面に形成されている、
請求項5に記載の端子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子付き電線及び端子に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
車両に配索されるワイヤハーネスには、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成された芯線を有する電線(以下、「アルミニウム電線」という。)に銅又は銅合金等から形成された端子が取り付けられた端子付き電線が使用される場合がある。
【0003】
アルミニウム電線を用いた端子付き電線は、電線自体の軽量化等の利点があるが、電線の芯線と端子とが異種金属であることに起因し、芯線と端子との間に付着した水が電解液となって異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)が生じ得る。
【0004】
アルミニウム電線を用いた端子付き電線の一つでは、防食材を用いて、端子の前足部(芯線圧着部)と後足部(絶縁被覆圧着部)との間の電線、端子の前足部から露出する芯線を被覆している(特許文献1参照)。これにより、前述の異種金属接触腐食が抑制され、電線の芯線と端子との電気的接続が長期間にわたって維持され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-165158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の端子付き電線では、例えば、塗布材(樹脂)を用いて防食材を形成している。具体的には、端子を電線の端末に圧着した後に、外部に露出している芯線及びその周辺の端子の部分を覆うように塗布材を滴下して塗布する。そして、外部に露出している芯線及びその周辺の端子の部分を塗布材によって十分に覆った後に、塗布材を硬化させることにより、硬化した塗布材(樹脂)によって形成される防食被覆部を形成する。
【0007】
ところで、防食被覆部の形状及び配置の精度は、塗布材(樹脂)の塗布量及び塗布位置に依存する。芯線圧着部から露出する芯線を防食被覆部によって十分に覆うために、塗布材の塗布量を多めに設定しており、塗布材(樹脂)が端子からこぼれ、その状態で塗布材を硬化させると、端子付き電線の外形寸法が大きくなり、端子の挿入性が低下する可能性がある。
【0008】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、防食被覆部を形成した後の端子付き電線の外形寸法が大きくなることを抑制することができる端子付き電線及び端子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様に係る端子付き電線は、電線と、電線に取り付けられる端子と、防食被覆部と、を備え、端子は、電線の先端部において絶縁被覆の外部に露出する芯線に圧着される芯線圧着部と、芯線圧着部の後方に配置され、電線の先端部において絶縁被覆に圧着される絶縁被覆圧着部と、芯線圧着部と絶縁被覆圧着部とを連結する連結部と、を有し、防食被覆部は、防食材から構成されて、芯線圧着部から露出する芯線を少なくとも覆うように形成され、連結部には、端子の外表面に凹設される凹部が設けられている。
【0010】
本発明の態様に係る端子は、端子本体と、端子本体に形成され、電線の先端部において絶縁被覆の外部に露出する芯線に圧着される芯線圧着部と、端子本体における芯線圧着部よりも後方の部分に形成され、電線の先端部において絶縁被覆に圧着される絶縁被覆圧着部と、端子本体に形成され、芯線圧着部と絶縁被覆圧着部とを連結する連結部と、を備え、連結部には、端子本体の外表面に凹設され、防食材から構成されて芯線圧着部から露出する芯線を少なくとも覆うための防食被覆部の一部が入り込む凹部が設けられている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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