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公開番号2024164516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080052
出願日2023-05-15
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 13/533 20060101AFI20241120BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】短時間で、蓄熱部材の熱容量が飽和状態になるのを防いで、通電時における、端子の温度上昇を効果的に抑えることができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1は、パワー端子10、LA端子20、第2収容部70、蓄熱部材90、及びカバー120を備える。パワー端子10は、相手端子と電気的に接続される。LA端子20は、電線200と電気的に接続される。蓄熱部材90は、パワー端子10とLA端子20との接続箇所に立設される。第2収容部70は、蓄熱部材90を収容する第2収容空間71を有する。カバー120は、第2収容部70の上端開口を覆う。カバー120は、カバー120を貫通して、第2収容空間71に連通する通気孔123を有する。通気膜130は、通気孔123に設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
相手端子と電気的に接続される端子接続部と、
電線と電気的に接続される電線接続部と、
前記端子接続部と前記電線接続部との接続箇所を収容する第1収容空間を有する第1収容部と、
前記接続箇所に立設される蓄熱部材と、
前記第1収容空間に連通し、かつ、前記蓄熱部材を収容する第2収容空間を有する筒状の第2収容部と、
前記第2収容部の上端開口を覆うカバーと、
を備え、
前記カバーは、
前記カバーを貫通して、前記第2収容空間に連通する通気孔を有する本体部と、
前記通気孔に設けられて、気体が前記通気孔を通過するのを許容し、かつ、液体が前記通気孔を通過するのを阻止する通気膜と、
を有するコネクタ。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記蓄熱部材、前記端子接続部、及び前記電線接続部は、締結部材によって共締めされている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記通気膜は前記通気孔の開口を覆う、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記本体部の上面には、収容凹部が形成されており、
前記収容凹部の底面に、前記通気孔の開口が形成されており、
前記通気膜は、前記収容凹部に収容されて、前記通気孔の開口を覆う、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記本体部は、第1本体部位及び第2本体部位を含み、
前記通気孔は、前記第1本体部位を貫通する第1孔と、前記第2本体部位を貫通する第2孔とを含み、
前記通気膜は、前記第1本体部位と前記第2本体部位との間に配置されて、前記第1孔の開口及び前記第2孔の開口を覆う、請求項1に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両に設置された充電用コネクタを介して、車両に搭載されたバッテリに、車両外部から電力を供給している。
【0003】
充電用コネクタにおいて、充電時に端子に電流が流れると、ジュール熱が生じて、端子の温度(動作温度)が上昇する。特に、急速充電の場合、端子に大電流が流れて、端子の温度上昇が大きくなる。このため、充電用コネクタでは、通電時における、端子の温度上昇を抑えることが望まれている。
【0004】
特許文献1に開示されたコネクタでは、蓄熱部材が端子に組み付けられている。この構成により、蓄熱部材を用いて、端子で生じた熱を吸収することで、通電時における、端子の温度上昇を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-3377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されたコネクタでは、防水などの観点から、蓄熱部材が収容される収容空間は封止されて、外部から隔離されている。
【0007】
このため、蓄熱部材が収容される箇所では、熱が籠ってしまい、短時間で、蓄熱部材の熱容量が飽和状態になる可能性がある。蓄熱部材の熱容量が飽和状態になると、蓄熱部材は、端子で生じた熱を吸収できなくなる。
【0008】
これにより、通電時における、端子の温度上昇を抑えられなくなる可能性があり、更なる改善が求められていた。
【0009】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、短時間で、蓄熱部材の熱容量が飽和状態になるのを防いで、通電時における、端子の温度上昇を効果的に抑えることができるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の態様に係るコネクタは、相手端子と電気的に接続される端子接続部と、電線と電気的に接続される電線接続部と、前記端子接続部と前記電線接続部との接続箇所を収容する第1収容空間を有する第1収容部と、前記接続箇所に立設される蓄熱部材と、前記第1収容空間に連通し、かつ、前記蓄熱部材を収容する第2収容空間を有する筒状の第2収容部と、前記第2収容部の上端開口を覆うカバーと、を備える。前記カバーは、前記カバーを貫通して、前記第2収容空間に連通する通気孔を有する本体部と、前記通気孔に設けられて、気体が前記通気孔を通過するのを許容し、かつ、液体が前記通気孔を通過するのを阻止する通気膜とを有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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