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公開番号
2024164351
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023079764
出願日
2023-05-15
発明の名称
電源システム
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H02M
3/00 20060101AFI20241120BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電力を適正に供給することができる電源システムを提供する。
【解決手段】電源システム1において、電圧モニタ41は、DC/DCコンバータ10から出力される出力電力の電圧を検出する。降圧部42は、出力電力の電圧を降圧して負荷部LDに供給する。分配器制御部43は、電圧モニタ41により検出された電圧に基づいて降圧部42を制御する。上記構成において、分配器制御部43は、電圧モニタ41により検出された電圧が予め定められた閾値電圧以上である電力充足状態の場合、降圧部42を制御し、出力電力の電圧を降圧して負荷部LDに供給する。一方で、分配器制御部43は、電圧モニタ41により検出された電圧が閾値電圧未満である電力不足状態の場合、降圧部42を制御し、出力電力の電圧を降圧せずに負荷部LDに供給する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
直流電力の電圧を変圧可能なDC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータから出力される直流電力である出力電力を負荷部に分配する電源分配器と、を備え、
前記電源分配器は、前記出力電力の電圧を検出する電圧検出部と、
前記出力電力の電圧を降圧して負荷部に供給可能な降圧部と、
前記電圧検出部により検出された電圧に基づいて前記降圧部を制御する分配器制御部と、を含んで構成され、
前記分配器制御部は、前記電圧検出部により検出された電圧が予め定められた閾値電圧以上である電力充足状態の場合、前記降圧部を制御し、前記出力電力の電圧を降圧して前記負荷部に供給し、
前記電圧検出部により検出された電圧が前記閾値電圧未満である電力不足状態の場合、前記降圧部を制御し、前記出力電力の電圧を降圧せずに前記負荷部に供給する電源システム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記DC/DCコンバータを制御するコンバータ制御部をさらに備え、
前記コンバータ制御部は、前記電力不足状態の場合、前記DC/DCコンバータを制御し、前記出力電力の電圧を、前記電力充足状態で前記DC/DCコンバータから出力される前記出力電力の電圧以上の電圧に昇圧し、
前記分配器制御部は、前記降圧部を制御し、前記DC/DCコンバータにより昇圧された前記出力電力の電圧を降圧せずに前記負荷部に供給する請求項1に記載の電源システム。
【請求項3】
前記電源分配器は、前記DC/DCコンバータに接続される第1電源分配器、及び、前記第1電源分配器に接続される第2電源分配器を含んで構成され、
前記第1電源分配器は、前記DC/DCコンバータから出力され当該第1電源分配器に入力された前記出力電力の電圧を検出する第1電圧検出部と、
前記DC/DCコンバータから出力され当該第1電源分配器に入力された前記出力電力の電圧を降圧して第1負荷部に供給可能な第1降圧部と、
前記第1電圧検出部により検出された電圧に基づいて前記第1降圧部を制御する第1分配器制御部と、を含んで構成され、
前記第2電源分配器は、前記第1電源分配器から出力され当該第2電源分配器に入力された前記出力電力の電圧を検出する第2電圧検出部と、
前記第1電源分配器から出力され当該第2電源分配器に入力された前記出力電力の電圧を降圧して第2負荷部に供給可能な第2降圧部と、
前記第2電圧検出部により検出された電圧に基づいて前記第2降圧部を制御する第2分配器制御部と、を含んで構成され、
前記コンバータ制御部は、前記第1電源分配器が前記電力充足状態であり且つ前記第2電源分配器が前記電力不足状態である場合、前記DC/DCコンバータを制御し、前記出力電力の電圧を、前記電力充足状態で前記DC/DCコンバータから出力される前記出力電力の電圧以上である第1電圧に昇圧し、
前記第1分配器制御部は、前記第1降圧部を制御し、前記DC/DCコンバータにより前記第1電圧に昇圧された前記出力電力の電圧を降圧して前記第1負荷部に供給し、
前記第2分配器制御部は、前記第2降圧部を制御し、前記DC/DCコンバータにより前記第1電圧に昇圧された前記出力電力の電圧を降圧せずに前記第2負荷部に供給し、
さらに、前記コンバータ制御部は、前記第1電源分配器及び前記第2電源分配器が前記電力不足状態である場合、前記DC/DCコンバータを制御し、前記出力電力の電圧を前記第1電圧以上である第2電圧に昇圧し、
前記第1分配器制御部は、前記第1降圧部を制御し、前記DC/DCコンバータにより前記第2電圧に昇圧された前記出力電力の電圧を降圧せずに前記第1負荷部に供給し、
前記第2分配器制御部は、前記第2降圧部を制御し、前記DC/DCコンバータにより前記第2電圧に昇圧された前記出力電力の電圧を降圧せずに前記第2負荷部に供給する請求項2に記載の電源システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電源システムとして、例えば、特許文献1には、電源から供給される電力を分配して複数の車載負荷に供給する電力車載システムが記載されている。この電力車載システムは、例えば、電力の電圧を降圧するDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータに接続される主電源分配箱と、主電源分配箱に接続される電気配線箱とを備える。主電源分配箱は、DC/DCコンバータにより降圧された電力を電気配線箱に供給し、電気配線箱は、主電源分配箱から供給された電力を車載負荷に供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-057564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の特許文献1に記載の電力車載システムは、例えば、車載負荷による電力消費によって電力が逼迫した際に、DC/DCコンバータにより電力の電圧を昇圧することが考えられるが、この場合に、電力が足りている車載負荷に対しても、昇圧された電力が供給され、これにより電力の供給過剰になる車載負荷が生じるおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電力を適正に供給することができる電源システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電源システムは、直流電力の電圧を変圧可能なDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータから出力される直流電力である出力電力を負荷部に分配する電源分配器と、を備え、前記電源分配器は、前記出力電力の電圧を検出する電圧検出部と、前記出力電力の電圧を降圧して負荷部に供給可能な降圧部と、前記電圧検出部により検出された電圧に基づいて前記降圧部を制御する分配器制御部と、を含んで構成され、前記分配器制御部は、前記電圧検出部により検出された電圧が予め定められた閾値電圧以上である電力充足状態の場合、前記降圧部を制御し、前記出力電力の電圧を降圧して前記負荷部に供給し、前記電圧検出部により検出された電圧が前記閾値電圧未満である電力不足状態の場合、前記降圧部を制御し、前記出力電力の電圧を降圧せずに前記負荷部に供給する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電源システムは、電源分配器側で負荷部に供給する直流電力の電圧を制御するので、DC/DCコンバータ側で直流電力の電圧を制御する場合と比較して、複数の負荷部に対して個別に電圧を制御することができ、この結果、電力を負荷部に適正に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る電源システムの構成例を示すブロック図である。
図2は、実施形態に係る降圧部の構成例を示す回路図である。
図3は、実施形態に係る電源システムの動作パターン例を示す図である。
図4は、実施形態に係る電源システムの動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0010】
図面を参照しながら実施形態に係る電源システム1について説明する。電源システム1は、車両に搭載され、当該車両の負荷部LDに電力を供給するものである。電源システム1は、図1に示すように、DC/DCコンバータ10と、コンバータ制御部20と、12Vバッテリ30と、複数の電源分配器40(40A~40D)とを備える。なお、図1では、電源分配器40C、40Dは、電源分配器40Bと同様の構成であり、簡略化して図示している。
(【0011】以降は省略されています)
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