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公開番号
2024162010
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077134
出願日
2023-05-09
発明の名称
コネクタ
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01R
13/42 20060101AFI20241114BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】異音の発生を好適に抑制することができるコネクタを提供することを目的とする。
【解決手段】コネクタ1は、前後方向Xに端子42を挿入するハウジング10と、ハウジング10に対して上下方向Zに着脱可能に設けられるスペーサ30と、を備えている。ハウジング10及びスペーサ30には、ハウジング10にスペーサ30が装着された状態でハウジング10及びスペーサ30が上下方向Zに相対変位することを規制する第一規制部Aと、ハウジング10にスペーサ30が装着された状態でハウジング10及びスペーサ30が前後方向Xに相対変位することを規制する第二規制部Bと、が設けられている。ハウジング10の第一規制部A及び第二規制部Bは、ハウジング10から左右方向Yの外方に突出している。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
端子付き電線の端子を挿入するハウジングと、
前記ハウジングに対して、前記端子の挿入方向に交差する交差方向に着脱可能に設けられ、前記端子の挿入を可能とする仮係止位置と、前記端子の変位を規制する本係止位置と、に変位可能なスペーサと、を備え、
前記ハウジング及び前記スペーサには、前記ハウジングに前記スペーサが装着された状態で前記ハウジング及び前記スペーサが前記交差方向に相対変位することを規制する第一規制部と、前記ハウジングに前記スペーサが装着された状態で前記ハウジング及び前記スペーサが前記端子の挿入方向に相対変位することを規制する第二規制部と、が設けられ、
前記ハウジングの前記第一規制部及び前記第二規制部は、前記ハウジングから前記交差方向に交差する幅方向の外方に突出して設けられていることを特徴とするコネクタ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記交差方向は、前記挿入方向に直交する直交方向であり、
前記ハウジングには、前記挿入方向に延びる端子収容室と、前記端子収容室に連通し前記直交方向に開口するスペーサ取付部と、が設けられ、
前記スペーサ取付部における前記挿入方向の一方側には、前記ハウジングの外側から前記端子収容室側に向かうほど前記挿入方向の他方側に位置するように傾斜したガイド斜面が設けられ、
前記スペーサには、前記ガイド斜面に摺接する被ガイド斜面が設けられ、
前記第一規制部は、前記ハウジングに設けられて前記挿入方向に延びる垂直係止部と、前記スペーサに設けられて前記垂直係止部に係止される垂直係止突起と、を備え、
前記第二規制部は、前記ハウジングにおける前記垂直係止部の前記挿入方向の他方側に設けられて前記直交方向に延びる水平係止部と、前記スペーサに設けられて前記水平係止部に係止される水平係止突起と、を備え、
前記ガイド斜面に摺接して前記端子収容室側に向かう前記スペーサの前記水平係止突起は、前記水平係止部に向かって案内されることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記スペーサには、前記挿入方向の他方側に配置されて前記ガイド斜面よりも大きな傾斜角度で前記ガイド斜面と同じ方向に傾斜し前記端子の挿入方向の一方側の端部に当接する第一端子押圧部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記スペーサには、前記スペーサ取付部に取り付けられた状態で前記端子を前記幅方向に押圧する第二端子押圧部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記端子収容室の前記挿入方向の他方側の端部には、前記端子の前記挿入方向の他方側への変位を規制するストッパが設けられ、
前記スペーサには、前記スペーサ取付部に取り付けられた状態で前記端子における前記挿入方向の一方側の端部を、前記挿入方向の他方側に押圧する第三端子押圧部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記端子収容室には、前記端子収容室の壁面から前記端子収容室の内方に立ち上がるランスが設けられ、
前記端子には、前記ランスに向かって開口する係合孔が設けられ、
前記端子の前記係合孔の開口端縁には、前記ランスに係止される被係止部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電線と、電線の端部に設けられるコンタクトと、コンタクトを収容するインシュレータと、を備えたコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のコネクタでは、インシュレータに、コンタクトを挿入するコンタクト収容室が設けられており、コンタクト収容室に収容されたコンタクトは、コンタクト収容室内部に形成されたランスに係合して抜き差しを規制される。インシュレータは、コンタクト収容室内部にアクセス可能な収容空間を有し、この収容空間には、ランスとともにコンタクトの抜き差しを規制する二重係止部材が、コンタクトの挿入方向に直交する方向に嵌め込まれるようになっている。二重係止部材には、インシュレータへの嵌め込みの際に、コンタクトに形成された傾斜面を押圧する係合部が設けられている。係合部が傾斜面を押圧することでコンタクトはコンタクトの挿入方向に変位し、コンタクトとインシュレータとの間における、コンタクト挿入方向のクリアランスがなくなるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-100434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のコネクタでは、使用時に意図せず二重係止部材が変位した場合、その変位によってインシュレータ、二重係止部材間で異音が発生することがある。また、二重係止部材が変位すると、上述したようなコンタクトとインシュレータとの間におけるクリアランスが再び生じることでコンタクトががたつき、インシュレータ、コンタクト間で異音が発生することがある。
【0005】
本発明の目的は、異音の発生を好適に抑制することができるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、コネクタは、端子付き電線の端子を挿入するハウジングと、前記ハウジングに対して、前記端子の挿入方向に交差する交差方向に着脱可能に設けられ、前記端子の挿入を可能とする仮係止位置と、前記端子の変位を規制する本係止位置と、に変位可能なスペーサと、を備え、前記ハウジング及び前記スペーサには、前記ハウジングに前記スペーサが装着された状態で前記ハウジング及び前記スペーサが前記交差方向に相対変位することを規制する第一規制部と、前記ハウジングに前記スペーサが装着された状態で前記ハウジング及び前記スペーサが前記端子の挿入方向に相対変位することを規制する第二規制部と、が設けられ、前記ハウジングの前記第一規制部及び前記第二規制部は、前記ハウジングから前記交差方向に交差する幅方向の外方に突出して設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、異音の発生を好適に抑制することができるコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係るコネクタを構成するハウジングの斜視図。
図1のA-A線矢視断面図。
ハウジングに取り付けられるスペーサの斜視図。
ハウジングに挿入される端子付き電線の斜視図。
スペーサが仮係止位置に位置している状態のコネクタの斜視図。
図5のB-B線矢視断面図。
図5のC-C線矢視断面図。
スペーサが本係止位置に位置している状態のコネクタの斜視図。
図8のD-D線矢視断面図。
図8のE-E線矢視断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、コネクタ1の一実施形態について、図1~10に基づいて説明する。コネクタ1は、例えば、車両に搭載にされるワイヤハーネスの一部を構成するメスコネクタである。図1~4に示すように、コネクタ1は、箱状のハウジング10と、ハウジングに取り付けられるスペーサ30と、ハウジング10に収容される端子付き電線40と、を備えている。
【0010】
なお、本実施形態では、図面において、矢印X、矢印Y、矢印Zは、互いに直交(交差)する方向である。矢印Xは、端子付き電線40の端子42をハウジング10に挿入する挿入方向を示しており、本実施形態ではこの挿入方向を「前後方向X」と記し、前後方向Xの一方側を「後側X1」、他方側を「前側X2」と記す。また、矢印Yは、ハウジング10の幅方向を示しており、本実施形態では、この幅方向を「左右方向Y」と記し、左右方向Yの一方側を「左側Y1」、他方側を「右側Y2」と記す。なお、左右方向Yのうち、ハウジング10の内方に向かう方向を内方、内方側の反対側を外方と記すことがある。矢印Zは、ハウジング10の高さ方向であって、スペーサ30を着脱する直交方向を示しており、本実施形態では、この高さ方向を「上下方向Z」と記し、上下方向Zの一方側を「上側Z1」、他方側を「下側Z2」と記す。なお、これら方向の定義は、あくまでも説明の便宜のためのものであり、実際の使用状態におけるコネクタ1方向を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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