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公開番号2024163703
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079544
出願日2023-05-12
発明の名称発光装置、光源及び発光装置の製造方法
出願人日亜化学工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類H01L 33/58 20100101AFI20241115BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】複数の発光素子を備える発光装置において、発光面における光の均一性を図り、照度を向上させることができる発光装置、光源及び発光装置の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】一対の端子有する基板と、第1面、第2面とを備える複数の発光素子と、端子と、発光素子の電極とを接続する複数の金属部材と、光反射部材とを備え、前記複数の発光素子は、第1面が前記基板の上面に対して平行であり、かつ前記一対の電極が前記基板の上面に対向するように配置される1以上の第1発光素子と、第1面が前記基板の上面に対して傾斜しており、かつ前記一対の電極が前記基板の上面に対向するように配置される2以上の第2発光素子とを有し、前記2以上の第2発光素子は、前記1以上の第1発光素子に隣接しており、前記2以上の第2発光素子の第1面と前記1以上の第1発光素子の第1面と前記光反射部材とにより開口方向に拡がる凹部を成す発光装置。
【選択図】図1B
特許請求の範囲【請求項1】
表面に一対の端子を複数有する基板と、
光取り出し面となる第1面と、前記第1面と反対側に一対の電極を有する第2面とを備える複数の発光素子と、
前記基板の前記一対の端子と、前記複数の発光素子の前記一対の電極とをそれぞれ接続する複数の金属部材と、
前記複数の発光素子及び前記複数の金属部材を連続して固定し、かつ前記複数の発光素子の第1面を露出して前記基板上に配置される光反射部材とを備え、
前記複数の発光素子は、
第1面が前記基板の上面に対して平行であり、かつ前記一対の電極が前記基板の上面に対向するように配置される1以上の第1発光素子と、
第1面が前記基板の上面に対して傾斜しており、かつ前記一対の電極が前記基板の上面に対向するように配置される2以上の第2発光素子とを有し、
前記2以上の第2発光素子は、前記1以上の第1発光素子に隣接しており、
前記2以上の第2発光素子の第1面と前記1以上の第1発光素子の第1面と前記光反射部材とにより開口方向に拡がる凹部を成す発光装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記基板の前記一対の端子と、前記第1発光素子の前記一対の電極と、をそれぞれ接続した前記複数の金属部材は、それぞれ、前記一対の端子から前記一対の電極までの高さが同じである請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記2以上の第2発光素子の第1面は、前記第1発光素子の第1面に対して、135度以上170度以下の傾斜角を有する請求項1に記載の発光装置。
【請求項4】
前記2以上の第2発光素子の前記一対の電極に接続した前記複数の金属部材のうち、前記第1発光素子側の前記金属部材は、前記第1発光素子の前記一対の電極に接続した前記金属部材よりも、前記端子から前記電極までの高さが高い請求項1に記載の発光装置。
【請求項5】
上面視において、前記2以上の第2発光素子は、前記1以上の第1発光素子に対して、行状、列状又は行列状に配置されている請求項1に記載の発光装置。
【請求項6】
上面視において、前記2以上の第2発光素子は、前記第1発光素子を挟んで両側に配置されている請求項1に記載の発光装置。
【請求項7】
上面視において、前記2以上の第2発光素子は、1つの前記第1発光素子の中心又は重心を通る仮想直線に対して、対称に配置されている請求項1に記載の発光装置。
【請求項8】
上面視において、前記2以上の第2発光素子の前記第1面は、1つの前記第1発光素子の中心又は重心を通る仮想直線に対して、対称に配置されている請求項5に記載の発光装置。
【請求項9】
前記第1発光素子及び前記第2発光素子は、それぞれ、前記第1面に透光層を配置して、前記第1面が構成されている請求項1に記載の発光装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の発光装置と、
前記発光装置の前記基板の最外周部に配置された壁部と、
前記発光装置の上方を被覆するレンズと、
前記壁部と前記レンズとを接着する接着層とを備えた光源。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、発光装置、光源及び発光装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 5,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、回路基板上に、複数の半導体発光素子と、発光素子上に配置された波長変換層とを有する発光装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-50302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発光装置では、波長変換層の上面が基板方向に凹む凹部が形成されており、放熱性等の点での発光装置の信頼性の向上が図られている。
一方、複数の半導体発光素子を有する発光装置においては、放熱性のみならず、発光面における光の均一性、照度の向上、迷光低減等の種々の特性における改善及び向上が求められている。
本開示は、複数の発光素子を備える発光装置において、発光面における光の均一性を図り、照度を向上させることができる発光装置、光源及び発光装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態に係る発光装置は、表面に一対の端子を複数有する基板と、光取り出し面となる第1面と、前記第1面と反対側に一対の電極を有する第2面とを備える複数の発光素子と、前記基板の前記一対の端子と、前記複数の発光素子の前記一対の電極とをそれぞれ接続する複数の金属部材と、前記複数の発光素子及び前記複数の金属部材を連続して固定し、かつ前記複数の発光素子の第1面を露出して前記基板上に配置される光反射部材とを備え、前記複数の発光素子は、第1面が前記基板の上面に対して平行であり、かつ前記一対の電極が前記基板の上面に対向するように配置される1以上の第1発光素子と、第1面が前記基板の上面に対して傾斜しており、かつ前記一対の電極が前記基板の上面に対向するように配置される2以上の第2発光素子とを有し、前記2以上の第2発光素子は、前記1以上の第1発光素子に隣接しており、前記2以上の第2発光素子の第1面と前記1以上の第1発光素子の第1面と前記光反射部材とにより開口方向に拡がる凹部を成す。
本開示の一実施形態に係る光源は、上述した発光装置と、前記発光装置の前記基板の最外周部に配置された壁部と、前記発光装置の上方を被覆するレンズと、前記壁部と前記レンズとを接着する接着層とを備える。
本開示の一実施形態に係る発光装置の製造方法は、表面に一対の端子を複数有する基板と、光取り出し面となる第1面と、前記第1面と反対側に一対の電極を有する第2面とを備える複数の発光素子と、前記一対の端子と電気的に接続される線状の導電層とを準備し、前記端子を露出し、前記導電層上に、2つの前記導電層間に又は2つの前記導電層を跨ぐように、前記基板からの高さが同じ又は高さが異なる複数のレジスト部材を形成し、前記端子のうちの2つの前記端子を跨ぐように、前記複数のレジスト部材のうちの1つの前記レジスト部材又は2つの前記レジスト部材の上に、前記第1面が前記基板の上面に平行な1以上の第1発光素子と、前記第1面が前記第1発光素子の方向に傾斜する2以上の第2発光素子とを配置し、露出した前記端子上に金属部材を形成して、前記一対の端子と前記第1発光素子の一対の電極、及び、前記一対の端子と前記第2発光素子の一対の電極をそれぞれ電気的に接続し、前記第1面が前記基板の上面に平行な1以上の前記第1発光素子及び前記第1面が前記第1発光素子の方向に傾斜する2以上の前記第2発光素子を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一実施形態によれば、複数の発光素子を備える発光装置において、発光面における光の均一性を図り、照度を向上させることができる発光装置、光源及び発光装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態1の発光装置の構成を模式的に示す斜視図である。
図1Aの1B-1B線における端面図である。
図1Bの部分拡大図である。
実施形態1の発光装置の発光素子の配置を模式的に示す平面図である。
図2Aの変形例を示す平面図である。
図2Aの別の変形例を示す平面図である。
図2Aのさらに別の変形例を示す平面図である。
実施形態1の発光装置の変形例の構成を模式的に示す斜視図である。
実施形態2の光源の構成を模式的に示す端面図である。
本発明の発光装置の製造方法を示すフローチャートである。
実施形態3の発光装置の製造方法における基板等の準備工程1を模式的に示す平面図である。
図6Aの6B-6B線における端面図である。
基板等の準備工程2を模式的に示す平面図である。
図6Cの6D-6D線における端面図である。
基板等の準備工程3を模式的に示す平面図である。
図6Eの6F-6F線における端面図である。
基板等の準備工程4を模式的に示す平面図である。
図6Gの6H-6H線における端面図である。
図6Gの6I-6I線における端面図である。
レジスト部材の形成工程を模式的に示す平面図である。
図7Aの7B-7B線における端面図である。
図7Aの7C-7C線における端面図である。
発光素子の配置工程1を模式的に示す平面図である。
図8Aの8B-8B線における端面図である。
図8Aの8C-8C線における端面図である。
発光素子の配置工程2を模式的に示す図8Aの8B-8B線における端面図である。
発光素子の配置工程2模式的に示す図8Aの8C-8C線における端面図である。
金属部材の形成工程を模式的に示すY方向の端面図である。
図9AのX方向の端面図である。
金属部材の形成工程を模式的に示すY方向の端面図である。
図9AのX方向の端面図である。
導電層の除去工程を模式的に示す平面図である。
図10Aの10B-10B線における端面図である。
図10Aの10C-10C線における端面図である。
光反射部材の形成工程1を模式的に示す平面図である。
図11Aの11B-11B線における端面図である。
光反射部材の形成工程2を模式的に示す平面図である。
図12Aの12B-12B線における端面図である。
図12Aの12C-12C線における端面図である。
光反射部材の形成工程3を模式的に示す平面図である。
実施形態4の発光装置の製造方法における基板等の準備工程を模式的に示す平面図である。
基板等の準備工程2を模式的に示す平面図である。
レジスト部材の形成工程を模式的に示す平面図である。
発光素子の配置工程を模式的に示す端面図である。
導電層の除去工程を模式的に示す平面図である。
光反射部材の形成工程を模式的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明は以下で説明するものに限定されない。各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態に分けて示す場合があるが、異なる実施形態で示す構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。また、後述の実施形態では、前述と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態ごとには逐次言及しないものとする。各図面が示す部材の大きさ及び位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。また、図面が過度に複雑になることを避けるために、一部の要素の図示を省略したり、断面図として切断面のみを示す端面図を用いたりすることがある。
本明細書において、発光装置の光取り出し面側を上面と称することがあり、各部材において、光取り出し面側に近い側を第1面又は上面、光取り出し面側と反対側を第2面又は下面と称することがある。また、各図面において、特定の方向又は位置を示すために、XYZによる3次元直交座標系を用いることがある。この場合、X方向、Y方向、Z方向は、特定の一方向のみならず、それと反対の方向も含む双方向を意味する。上面視とは、発光装置の光取り出し側から見ることを意味し、X-Y平面を表す。
【0009】
<実施形態1:発光装置10>
一実施形態の発光装置10は、図1A、1Bに示すように、基板13と、複数の発光素子1と、複数の金属部材15と、光反射部材16とを備える。基板13は、表面に一対の端子14を複数有する。発光素子1は、光取り出し面となる第1面と、第1面と反対側に一対の電極1Eを有する第2面とを備える。金属部材15は、基板13の一対の端子14と、複数の発光素子1の一対の電極1Eとをそれぞれ接続する。つまり、発光素子1の一対の電極1Eは、基板13の上面に対向するように配置され、金属部材15によって、発光素子1の一対の電極1Eが基板13の一対の端子14に接続されている。光反射部材16は、複数の発光素子1及び複数の金属部材15を連続して固定する。光反射部材16は、複数の発光素子1の第1面を露出して基板13上に配置されている。複数の発光素子1は、1以上の第1発光素子11と、2以上の第2発光素子12とを有する。第1発光素子11は、第1面11aが基板13の上面に対して平行に配置されている。第2発光素子12は、第1面12aが基板13の上面に対して傾斜するように配置されている。つまり、金属部材15によって、第1発光素子11の第1面11aが基板13の上面に対して平行になるように配置されている。また、金属部材15によって、第2発光素子12の第1面12aが基板13の上面に対して傾斜するように配置されている。2以上の第2発光素子12は、1以上の第1発光素子11に隣接している。2以上の第2発光素子12の第1面12aと1以上の第1発光素子11の第1面11aとは、光反射部材16とともに、開口方向、つまり、光取り出し面側に向かって拡がる凹部16Aを形成している。
凹部16Aは、第1発光素子11の厚みと第2発光素子12の厚みがほぼ同じものを使用し、金属部材15の高さを変えることにより形成することができる。つまり、第1発光素子11に接続される金属部材15の高さを、第2発光素子12に接続される金属部材15の高さよりも低くする。また、第2発光素子12の一対の電極1Eに接続した複数の金属部材15のうち、第1発光素子11側の金属部材15bは、第1発光素子11の一対の電極1Eに接続した金属部材15よりも、端子14から電極1Eまでの高さが高い。
このような構成の発光装置では、光の拡散を抑え複数の発光素子が同一方向に光を出射させることができるために、光取り出し方向、つまり、発光装置の正面に対して均一性の高い光を取り出すことができる。その結果、同一方向への集光を高めることができるために、照度の向上を図ることが可能となる。また、発光素子の側方へ出射される迷光を低減することが可能となる。さらに、光反射部材16が第1発光素子11及び第2発光素子12と連続して固定しているため、第1発光素子11及び第2発光素子12から発生した熱を効率良く基板13及び外部に伝え、放熱効果を高めることができる。このような発光装置は、例えば、スマートフォン、フラッシュ用等の光源として好適に用いることができる。
【0010】
(基板13)
基板13は、表面に一対の端子14を複数有する。端子14は、基板13の表面に配置されていれば、上面又は下面のいずれに配置されていてもよい。端子14は、少なくとも基板13の上面に配置されていることが好ましい。また、端子14は、基板13の内部に形成されたビアを介して、上面と下面とに配置されていてもよい。
基板13は、発光素子の線膨張係数に近い物性を有する材料によって形成されることが好ましい。基板13は、例えば、樹脂又は繊維強化樹脂、セラミックス、ガラス等の絶縁性部材によって形成することができる。基板13は、耐熱性及び熱伝導率の高い窒化アルミニウム、窒化ケイ素を用いることが好ましい。基板13の厚みは一定でなくてもよいが、基板13の上下面が平行であることが好ましい。平行とは厳密な意味での平行を指すのではなく、10度以下は許容される。基板13の平均厚みに対して、最も薄い部分が80%以上、最も厚い部分は120%以下であることが好ましい。基板13の厚みは、例えば、0.2mm以上2mm以下が挙げられる。
端子14は、例えば、銅、鉄、ニッケル、タングステン、クロム、アルミニウム、銀、金、チタン、パラジウム、ロジウム等の金属又は合金によって形成することができる。端子14は、これら金属又は合金の単層によって形成されていてもよいし、多層構造でもよい。端子14の厚みは一定でなくてもよく、部分的に厚い又は薄い部分があってもよいし、部分的に凹凸を形成していてもよい。端子14の厚みは、例えば、0.01mm以上0.3mm以下が挙げられる。
端子14は正負一対として、複数配置されている。端子14の基板13の表面における平面形状は、用いる発光素子の数、位置、大きさ等によって適宜設定することができる。端子14は、例えば、部分的に、幅広又は幅狭の部分があってもよい。また、部分的に、絶縁膜等によって、表面が被覆されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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