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公開番号2024162675
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078417
出願日2023-05-11
発明の名称流路切替装置
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類F16K 11/074 20060101AFI20241114BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】回転部材の姿勢を平衡に保ち、シール部材が偏摩耗することを抑制できる流路切替装置を提供すること。
【解決手段】本開示の一態様は、流路切替装置1において、ハウジング11または固定ディスク50と回転ディスクとの間に設けられ、流路を外部から封止するシール部材80と、ハウジング11または固定ディスク50と回転ディスクとの間に設けられ、回転ディスク40の姿勢を平衡に保つ平衡保持部材と、を有し、平衡保持部材は、回転ディスク40をその中心軸CA方向から見たときに、中心軸CAを通り回転ディスク40の周方向に等間隔に配置されるように形成される少なくとも4本の仮想の放射状の線RLの上にて、前記中心軸CAを中心にして対称となる位置に設けられている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
固定部材と、
前記固定部材に対して相対的に回転する円板状の回転部材と、を有し、
前記固定部材は、流路の一部を構成する固定部材連通路を備え、
前記回転部材は、前記流路の一部を構成する回転部材連通路を備え、
前記固定部材に対して前記回転部材を相対的に回転させて、前記固定部材連通路と前記回転部材連通路を連通させる組み合わせを切り替えることにより、前記流路のパターンを切り替える流路切替装置において、
前記固定部材と前記回転部材の間に設けられ、前記流路を外部から封止するシール部材と、
前記固定部材と前記回転部材の間に設けられ、前記回転部材の姿勢を平衡に保つ平衡保持部材と、を有し、
前記平衡保持部材は、前記回転部材をその中心軸方向から見たときに、前記中心軸を通り前記回転部材の周方向に等間隔に配置されるように形成される少なくとも4本の仮想の放射状の線の上にて、前記中心軸を中心にして対称となる位置に設けられていること、
を特徴とする流路切替装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
請求項1の流路切替装置において、
前記平衡保持部材は、前記放射状の線の上にて、前記中心軸と前記回転部材の外周部とを結ぶ線分の中点の位置よりも、前記外周部側の位置に設けられていること、
を特徴とする流路切替装置。
【請求項3】
請求項1または2の流路切替装置において、
前記平衡保持部材は、前記シール部材であること、
を特徴とする流路切替装置。
【請求項4】
請求項3の流路切替装置において、
前記シール部材と前記回転部材連通路は、前記流路のパターンを切り替えるときの前記回転部材の回転角度が最小となるように形成されること、
を特徴とする流路切替装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、流路のパターンを切り替える流路切替装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の連通路を備える主弁体を回転させて、連通路により連通させるポートの組み合わせを切り換えることにより、流路のパターンを切り換える流路切換弁が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-49364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の流路切換弁においては、主弁体(回転部材)を弁シート側に付勢する圧縮コイルばねが設けられているが、振動等の外力により主弁体が振れて主弁体の姿勢を平衡に保てないと、弁シートのシート面に接する主弁体の凸部(シール部材)が偏摩耗するおそれがある。
【0005】
そこで、本開示は上記した課題を解決するためになされたものであり、回転部材の姿勢を平衡に保ち、シール部材が偏摩耗することを抑制できる流路切替装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、固定部材と、前記固定部材に対して相対的に回転する円板状の回転部材と、を有し、前記固定部材は、流路の一部を構成する固定部材連通路を備え、前記回転部材は、前記流路の一部を構成する回転部材連通路を備え、前記固定部材に対して前記回転部材を相対的に回転させて、前記固定部材連通路と前記回転部材連通路を連通させる組み合わせを切り替えることにより、前記流路のパターンを切り替える流路切替装置において、前記固定部材と前記回転部材の間に設けられ、前記流路を外部から封止するシール部材と、前記固定部材と前記回転部材の間に設けられ、前記回転部材の姿勢を平衡に保つ平衡保持部材と、を有し、前記平衡保持部材は、前記回転部材をその中心軸方向から見たときに、前記中心軸を通り前記回転部材の周方向に等間隔に配置されるように形成される少なくとも4本の仮想の放射状の線の上にて、前記中心軸を中心にして対称となる位置に設けられていること、を特徴とする。
【0007】
この態様によれば、回転部材に振動等の外力が作用しても、平衡保持部材により回転部材の姿勢を平衡に保つことができる。そのため、シール部材が偏摩耗することを抑制できる。
【0008】
上記の態様においては、前記平衡保持部材は、前記放射状の線の上にて、前記中心軸と前記回転部材の外周部とを結ぶ線分の中点の位置よりも、前記外周部側の位置に設けられていること、が好ましい。
【0009】
この態様によれば、より効果的に、平衡保持部材により回転部材の姿勢を平衡に保つことができる。そのため、シール部材のロバスト性、すなわち、振動等の外力に対する強靭性が向上する。
【0010】
上記の態様においては、前記平衡保持部材は、前記シール部材であること、が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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