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公開番号
2024162530
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023078112
出願日
2023-05-10
発明の名称
選挙投票用紙及びその製造方法
出願人
株式会社TBM
,
グローリー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/20 20060101AFI20241114BHJP(積層体)
要約
【課題】本発明の課題は、通紙性のばらつきが抑制された選挙投票用紙を提供することである。
【解決手段】本発明は、基材と、前記基材の片面又は両面に設けられた所定のコート層と、を含む選挙投票用紙及びその製造方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、前記基材の片面又は両面に設けられたコート層と、を含む選挙投票用紙であって、
前記コート層が、アクリル系ポリマーからなる連続相、クレイ、重質炭酸カルシウム、及びポリエチレン粒子を含み、
前記クレイの含有量が、前記コート層に対して、25質量%以上55質量%以下であり、
前記重質炭酸カルシウムの含有量が、前記コート層に対して、5質量%以上30質量%以下であり、
前記重質炭酸カルシウムの体積平均粒子径が、0.05μm以上2.00μm以下であり、
前記ポリエチレン粒子のJIS Z8832:2010に準拠した粒子径が、8.0μm以上11.0μm以下であり、
前記ポリエチレン粒子のJIS K6922-2に準拠した密度が、950kg/m
3
以上1000kg/m
3
以下であり、
前記コート層のJIS P8147:2010に準拠した静摩擦係数が、0.30以上0.50以下であり、
前記コート層のJIS P8147:2010に準拠した動摩擦係数が、0.20以上0.35以下であり、
前記コート層のJIS B0601:2001に準拠した算術平均高さが、0.50μm以上0.90μm以下であり、
前記基材及び前記コート層に含まれる色素の含有量の総量が、前記基材及び前記コート層に対して、0.1質量%以下である、
選挙投票用紙。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記コート層の表面の少なくとも一部に、オフセットインキによる網点印刷部が設けられた、請求項1に記載の選挙投票用紙。
【請求項3】
前記網点印刷部の網点パーセントが、10%以上50%以下である、請求項2に記載の選挙投票用紙。
【請求項4】
前記基材が、熱可塑性樹脂と、無機物質粉末とを質量比50:50~10:90の割合で含む、請求項1又は2に記載の選挙投票用紙。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂が、ポリプロピレン系樹脂である、請求項4に記載の選挙投票用紙。
【請求項6】
前記重質炭酸カルシウムが、表面処理された重質炭酸カルシウムである、請求項1に記載の選挙投票用紙。
【請求項7】
前記クレイの体積平均粒子径が、0.05μm以上2.00μm以下である、請求項4に記載の選挙投票用紙。
【請求項8】
前記アクリル系ポリマーが、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体である、請求項4に記載の選挙投票用紙。
【請求項9】
前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体が、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n-オクチル、アクリル酸-2-エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸ノニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n-プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n-オクチル、メタクリル酸-2-エチルヘキシル、メタクリル酸イソオクチル、アクリル酸2-ヒドロキシメチル、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル、アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2-ヒドロキシプロピルからなる群から選択される1以上である、請求項8に記載の選挙投票用紙。
【請求項10】
JIS P 8149:2000に準拠した不透明度が95%以上である請求項1又は2に記載の選挙投票用紙。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、選挙投票用紙及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
選挙投票用紙は、その目的上、計数機による集計のし易さ等の諸特性が要求される。
このような要求に応えるべく、様々な特性を備えた用紙が提案されている。
例えば、特許文献1では、リサイクル可能でありつつも、通紙性等に優れた選挙投票用紙が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7049733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
他方で、本発明者らは、従来の選挙投票用紙について、量産された場合、同一組成であっても、その特性にばらつきが生じ得ることを見出した。
本発明者らは、このような特性のうち、特に、通紙性にばらつきが生じ易い可能性を見出した。
【0005】
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、通紙性のばらつきが抑制された選挙投票用紙の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、所定のポリエチレン粒子等が配合されたコート層を備える選挙投票用紙によれば上記課題を解決出来る点を見出し、本発明を完成させた。具体的に、本発明は以下を提供する。
【0007】
(1) 基材と、前記基材の片面又は両面に設けられたコート層と、を含む選挙投票用紙であって、
前記コート層が、アクリル系ポリマーからなる連続相、クレイ、重質炭酸カルシウム、及びポリエチレン粒子を含み、
前記クレイの含有量が、前記コート層に対して、25質量%以上55質量%以下であり、
前記重質炭酸カルシウムの含有量が、前記コート層に対して、5質量%以上30質量%以下であり、
前記重質炭酸カルシウムの体積平均粒子径が、0.05μm以上2.00μm以下であり、
前記ポリエチレン粒子のJIS Z8832:2010に準拠した粒子径が、8.0μm以上11.0μm以下であり、
前記ポリエチレン粒子のJIS K6922-2に準拠した密度が、950kg/m
3
以上1000kg/m
3
以下であり、
前記コート層のJIS P8147:2010に準拠した静摩擦係数が、0.30以上0.50以下であり、
前記コート層のJIS P8147:2010に準拠した動摩擦係数が、0.20以上0.35以下であり、
前記コート層のJIS B0601:2001に準拠した算術平均高さが、0.50μm以上0.90μm以下であり、
前記基材及び前記コート層に含まれる色素の含有量の総量が、前記基材及び前記コート層に対して、0.1質量%以下である、
選挙投票用紙。
【0008】
(2) 前記コート層の表面の少なくとも一部に、オフセットインキによる網点印刷部が設けられた、(1)に記載の選挙投票用紙。
【0009】
(3) 前記網点印刷部の網点パーセントが、10%以上50%以下である、(2)に記載の選挙投票用紙。
【0010】
(4) 前記基材が、熱可塑性樹脂と、無機物質粉末とを質量比50:50~10:90の割合で含む、(1)又は(2)に記載の選挙投票用紙。
(【0011】以降は省略されています)
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