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公開番号
2025093681
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209481
出願日
2023-12-12
発明の名称
無機粉末充填樹脂組成物、溶着用成形品、および樹脂成形品
出願人
株式会社TBM
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
C08L
23/10 20060101AFI20250617BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】成形品の溶着が可能な無機粉末充填樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】上記課題を解決する無機粉末充填樹脂組成物は、プロピレン・α-オレフィン系ランダム共重合体を含む熱可塑性樹脂と、無機粉末と、炭素数が15以上20以下の脂肪酸亜鉛と、炭素数が15以上20以下の脂肪酸と、パラフィンオイルと、を含む。前記熱可塑性樹脂および前記無機粉末の含有質量比は50:50~10:90であり、前記脂肪酸亜鉛の含有量は、0.1質量%以上0.9質量%以下であり、前記脂肪酸の含有量は、0.2質量%以上1.8質量%以下である。前記脂肪酸亜鉛の含有量と前記脂肪酸の含有量との質量比が10:30~10:15であり、かつ前記パラフィンオイルの量が0.5質量%以上3.5質量%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
プロピレン・α-オレフィン系ランダム共重合体を含む熱可塑性樹脂と、
無機粉末と、
炭素数が15以上20以下の脂肪酸亜鉛と、
炭素数が15以上20以下の脂肪酸と、
パラフィンオイルと、
を含み、
前記熱可塑性樹脂および前記無機粉末の含有質量比が50:50~10:90であり、
前記脂肪酸亜鉛の含有量が、0.1質量%以上0.9質量%以下であり、
前記脂肪酸の含有量が、0.2質量%以上1.8質量%以下であり、
前記脂肪酸亜鉛および前記脂肪酸の含有質量比が10:30~10:15であり、かつ
前記パラフィンオイルの含有量が0.5質量%以上3.5質量%以下である、
無機粉末充填樹脂組成物。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
ポリエチレン系ワックスを0.1質量%以上0.9質量%以下さらに含む、
請求項1に記載の無機粉末充填樹脂組成物。
【請求項3】
前記脂肪酸亜鉛がステアリン酸亜鉛であり、
前記脂肪酸がステアリン酸である、
請求項1に記載の無機粉末充填樹脂組成物。
【請求項4】
前記無機粉末が、炭酸カルシウム粉末である、
請求項1に記載の無機粉末充填樹脂組成物。
【請求項5】
前記炭酸カルシウム粉末が、重質炭酸カルシウム粉末である、
請求項4に記載の無機粉末充填樹脂組成物。
【請求項6】
前記重質炭酸カルシウム粉末の平均粒子径が、0.7μm以上6.0μm以下である、
請求項5に記載の無機粉末充填樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の無機粉末充填樹脂組成物の成形品であり、
溶着法により他の部品と溶着するための溶着用領域を有する、
溶着用成形品。
【請求項8】
前記溶着用領域が、超音波溶着法、振動溶着法、スピン溶着法、射出溶着法、マイクロ波溶着法、熱板溶着法、および熱風溶着法からなる群から選ばれるいずれかの溶着法により他の部品と溶着するための領域である、
請求項7に記載の溶着用成形品。
【請求項9】
請求項7に記載の溶着用成形品と、
前記溶着用成形品の前記溶着用領域に接合された他の部品と、
を含む、樹脂成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無機粉末充填樹脂組成物、溶着用成形品、および樹脂成形品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、炭酸カルシウム粉末を熱可塑性樹脂に高充填した無機粉末充填樹脂組成物を用いた各種製品が知られている(例えば特許文献1)。このような無機粉末充填樹脂組成物は、熱収縮量が小さく、かつ耐衝撃性に優れる、という利点がある。
【0003】
近年、当該無機粉末充填樹脂組成物を、さらに広い用途に適用することが望まれており、当該無機粉末樹脂組成物から得られる成形品を、従来の樹脂成形品と置き換えることが検討されている。そのため、当該無機粉末充填樹脂組成物から得られる成形品と他の部品とを組み合わせて一体化したり、当該成形品と他の部品とを溶着によって接合したりすることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-77472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載されているような、無機粉末充填樹脂組成物では、熱可塑性樹脂の量に対する無機粉末の量が非常に多い。そのため、当該無機粉末充填樹脂組成物から得られる成形品を他の部品と溶着によって接合することが難しく、接合できたとしても、その強度を十分に高めることが難しかった。
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたものである。具体的には、成形品を他の部品に溶着可能な無機粉末充填樹脂組成物や、これから得られる溶着用成形品、およびこれを用いた樹脂成形品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、熱可塑性樹脂および無機粉末を所定の比率で含む無機粉末充填樹脂組成物に、脂肪酸亜鉛、脂肪酸、およびパラフィンオイルを所定の量ずつ添加し、かつ脂肪酸亜鉛および脂肪酸の含有質量比を特定の範囲とすることで、成形品を他の部品と溶着することが可能であり、かつその接合強度が十分に高いことを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明の一態様は、下記の無機粉末充填樹脂組成物を提供する。
[1]プロピレン・α-オレフィン系ランダム共重合体を含む熱可塑性樹脂と、無機粉末と、炭素数が15以上20以下の脂肪酸亜鉛と、炭素数が15以上20以下の脂肪酸と、パラフィンオイルと、を含み、前記熱可塑性樹脂および前記無機粉末の含有質量比が50:50~10:90であり、前記脂肪酸亜鉛の含有量が、0.1質量%以上0.9質量%以下であり、前記脂肪酸の含有量が、0.2質量%以上1.8質量%以下であり、前記脂肪酸亜鉛および前記脂肪酸の含有質量比が10:30~10:15であり、かつ前記パラフィンオイルの含有量が0.5質量%以上3.5質量%以下である、無機粉末充填樹脂組成物。
[2]ポリエチレン系ワックスを0.1質量%以上0.9質量%以下さらに含む、[1]に記載の無機粉末充填樹脂組成物。
[3]前記脂肪酸亜鉛がステアリン酸亜鉛であり、前記脂肪酸がステアリン酸である、[1]または[2]に記載の無機粉末充填樹脂組成物。
[4]前記無機粉末が、炭酸カルシウム粉末である、[1]~[3]のいずれかに記載の無機粉末充填樹脂組成物。
[5]前記炭酸カルシウム粉末が、重質炭酸カルシウム粉末である、[4]に記載の無機粉末充填樹脂組成物。
[6]前記重質炭酸カルシウム粉末の平均粒子径が、0.7μm以上6.0μm以下である[5]に記載の無機粉末充填樹脂組成物。
【0009】
本発明の一態様は、下記の溶着用成形品および樹脂成形品を提供する。
[7]上記[1]~[6]のいずれかに記載の無機粉末充填樹脂組成物の成形品であり、溶着法により他の部品と溶着するための溶着用領域を有する、溶着用成形品。
[8]前記溶着用領域が、超音波溶着法、振動溶着法、スピン溶着法、射出溶着法、マイクロ波溶着法、熱板溶着法、および熱風溶着法からなる群から選ばれるいずれかの溶着法により他の部品と溶着するための領域である、[7]に記載の溶着用成形品。
[9]前記[7]または[8]に記載の溶着用成形品と、前記溶着用成形品の前記溶着用領域に接合された他の部品と、を含む、樹脂成形品。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、成形品を他の部品に溶着可能な無機粉末充填樹脂組成物や、これから得られる溶着用成形品、およびこれを用いた樹脂成形品が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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