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公開番号2025084640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023202393,2023198124
出願日2023-11-30,2023-11-22
発明の名称シート、積層シート、又は飲食品用包装容器
出願人株式会社TBM
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250527BHJP(積層体)
要約【課題】本発明の課題は、無機物質粉末を高充填した飲食品用包装容器における、異味の発生を抑制する技術を提供することである。
【解決手段】本発明は、単層からなるシート、又は、単層部とインク受理層とを備えるシートであって、前記シートは、飲食品用包装容器を成形するためのシートであり、前記単層又は前記単層部が、熱可塑性樹脂と無機物質粉末とを含み、前記無機物質粉末の含有量が、前記シートに対して、40.0質量%以上80.0質量%以下であり、前記無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含み、前記無機物質粉末が、所定の要件を全て満たす、シート等を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
単層からなるシート、又は、単層部とインク受理層とを備えるシートであって、
前記シートは、飲食品用包装容器を成形するためのシートであり、
前記単層又は前記単層部が、熱可塑性樹脂と無機物質粉末とを含み、
前記無機物質粉末の含有量が、前記シートに対して、40.0質量%以上80.0質量%以下であり、
前記無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含み、
前記無機物質粉末が、下記の要件を全て満たす、シート。
(要件1)前記無機物質粉末1g当たりの鉛の含有量が20μg以下である。
(要件2)前記無機物質粉末を100質量%とした場合、アルカリ金属及びマグネシウムの総量が1.0質量%以下である。
(要件3)前記無機物質粉末を100質量%とした場合、バリウムの含有量が0.030質量%以下である。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記無機物質粉末が、更に下記の要件を満たす、請求項1に記載のシート。
(要件4)前記無機物質粉末1g当たりのヒ素の含有量が3μg以下である。
【請求項3】
前記炭酸カルシウムが、重質炭酸カルシウムを含む、請求項1に記載のシート。
【請求項4】
前記重質炭酸カルシウムが、JIS M-8511に準じた空気透過法による平均粒子径が0.7μm以上6.0μm以下の重質炭酸カルシウムを含む、請求項3に記載のシート。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂が、ポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂を含む、請求項1に記載のシート。
【請求項6】
前記ポリエチレン系樹脂が、高密度ポリエチレン及び/又は直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項5に記載のシート。
【請求項7】
前記ポリプロピレン系樹脂が、ポリプロピレンブロックポリマーを含む、請求項5に記載のシート。
【請求項8】
前記シートが、真空成形用である、請求項1から7の何れかに記載のシート。
【請求項9】
請求項8のシートから成形された飲食品用包装容器。
【請求項10】
3層以上の積層シートであって、
前記積層シートは、飲食品用包装容器を成形するためのシートであり、
前記積層シートが、内層と、前記内層の表面に積層された第1の外層及び第2の外層と、を少なくとも備え、
前記内層が、無機物質粉末、及び熱可塑性樹脂を含み、
前記第1の外層及び前記第2の外層が、それぞれ熱可塑性樹脂を含み、
前記無機物質粉末の含有量が、前記積層シートに対して、40.0質量%以上80.0質量%以下であり、
前記内層の無機物質粉末の割合が、前記第1の外層及び前記第2の外層の無機物質粉末の総量の割合よりも多く、
前記第1の外層及び前記第2の外層の厚さの比率が、前記積層シートの全体厚さに対して、それぞれ、2.0%以上20.0%以下であり、
前記無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含み、
前記無機物質粉末が、下記の要件を全て満たす、積層シート。
(要件1)前記無機物質粉末1g当たりの鉛の含有量が20μg以下である。
(要件2)前記無機物質粉末を100質量%とした場合、アルカリ金属及びマグネシウムの総量が1.0質量%以下である。
(要件3)前記無機物質粉末を100質量%とした場合、バリウムの含有量が0.030質量%以下である。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート、積層シート、又は飲食品用包装容器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷の低減等の観点から、樹脂成形品に対して無機物質粉末を高充填する試みがなされている(例えば、特許文献1)。
無機物質粉末を高充填した樹脂成形品は、一般的に、樹脂単体と比較して機械的特性等に優れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-158560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、本発明者は、無機物質粉末を高充填した飲食品用包装容器について、表面に生じた微細な傷や、容器の端部(容器使用者の口に接する可能性が高い部分)において、無機物質粉末のうち、特に炭酸カルシウムが溶出し得ることを見出した。
炭酸カルシウムの溶出は、生体の安全性を害するものではない。しかし、本発明者は、用いた炭酸カルシウム次第で、容器に入れられた飲食品に異味を生じてしまう可能性を見出した。飲食品が、酸性であるもの、味の薄いもの、液体素材(水、油、乳化物等)である場合、異味は顕著になり得る。
【0005】
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、無機物質粉末を高充填した飲食品用包装容器における、異味の発生を抑制する技術の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、無機物質粉末を高充填した飲食品用包装容器において、微量成分含有量について所定の要件を満たす無機物質粉末を配合することで上記課題を解決出来る点を見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下を提供する。
【0007】
(1) 単層からなるシート、又は、単層部とインク受理層とを備えるシートであって、
前記シートは、飲食品用包装容器を成形するためのシートであり、
前記単層又は前記単層部が、熱可塑性樹脂と無機物質粉末とを含み、
前記無機物質粉末の含有量が、前記シートに対して、40.0質量%以上80.0質量%以下であり、
前記無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含み、
前記無機物質粉末が、下記の要件を全て満たす、シート。
(要件1)前記無機物質粉末1g当たりの鉛の含有量が20μg以下である。
(要件2)前記無機物質粉末を100質量%とした場合、アルカリ金属及びマグネシウムの総量が1.0質量%以下である。
(要件3)前記無機物質粉末を100質量%とした場合、バリウムの含有量が0.030質量%以下である。
【0008】
(2) 前記無機物質粉末が、更に下記の要件を満たす、(1)に記載のシート。
(要件4)前記無機物質粉末1g当たりのヒ素の含有量が3μg以下である。
【0009】
(3) 前記炭酸カルシウムが、重質炭酸カルシウムを含む、(1)に記載のシート。
【0010】
(4) 前記重質炭酸カルシウムが、JIS M-8511に準じた空気透過法による平均粒子径が0.7μm以上6.0μm以下の重質炭酸カルシウムを含む、(3)に記載のシート。
(【0011】以降は省略されています)

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