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公開番号2024162337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077736
出願日2023-05-10
発明の名称灯器、灯火システム及び航空標識灯
出願人東芝ライテック株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類H05B 47/19 20200101AFI20241114BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】電力線を通しての電力の供給が遮断された状態でも、光源部の動作を制御可能な灯器を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、灯器は、筐体、窓部、光源部、通信部及び制御部を備え、光源部、通信部及び制御部は、筐体の内部空洞に配置される。窓部では、筐体の内部空洞が外部に対して開口し、光及び電磁波が透過可能である。光源部は、窓部を通して光を筐体の外部に照射する。通信部は、光源部の動作に関する指令信号が窓部を通して内部空洞に入射されることにより、入射した指令信号を受信する。制御部は、通信部が受信した指令信号に基づいて、光源部の動作を制御する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
内部空洞が規定される筐体と;
前記筐体の前記内部空洞が外部に対して開口し、光及び電磁波が透過可能な窓部と;
前記筐体の前記内部空洞に配置され、前記窓部を通して光を前記筐体の前記外部に照射する光源部と;
前記筐体の前記内部空洞に配置され、前記光源部の動作に関する指令信号が前記窓部を通して前記内部空洞に入射されることにより、入射した前記指令信号を受信する通信部と;
前記内部空洞に配置され、前記通信部が受信した前記指令信号に基づいて、前記光源部の動作を制御する制御部と;
を具備する、灯器。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記窓部として、第1の窓部、及び、前記第1の窓部とは異なる第2の窓部を具備し、
前記光源部は、前記第1の窓部を通して、前記光を前記筐体の前記外部へ照射し、
前記通信部は、前記第2の窓部を通して前記内部空洞に入射した前記指令信号を受信する、
請求項1の灯器。
【請求項3】
前記第2の窓部での前記内部空洞の開口方向は、前記第1の窓部での前記内部空洞の開口方向とは異なる、請求項2の灯器。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項の灯器を複数具備し、
複数の前記灯器は、配列方向に沿って配列され、
複数の前記灯器は、前記配列方向の一方側である第1の側へ前記窓部を通して前記光源部からの前記光を照射する第1の灯器、及び、前記配列方向について前記第1の側とは反対側である第2の側へ前記窓部を通して前記光源部からの前記光を照射する第2の灯器を備え、
前記第1の灯器及び前記第2の灯器が交互に配置される、
灯火システム。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項の灯器と;
路盤に設置され、前記灯器が取外し可能に取付けられる基台と;
前記灯器の前記光源部を動作させる電力を供給可能なバッテリと;
を具備する、航空標識灯。
【請求項6】
前記バッテリは、前記灯器の前記筐体の前記内部空洞に配置される、請求項5の航空標識灯。
【請求項7】
前記バッテリは、前記灯器の外部において、前記灯器と前記基台との間の空間に配置される、請求項5の航空標識灯。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、灯器、灯火システム及び航空標識灯に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
空港の誘導路及び滑走路等の航空機通路では、航空標識灯が用いられ、複数の航空標識灯が間隔を有して配列されている。航空機通路で用いられる航空標識灯は、灯器及び土台を備える。航空機通路では、路盤の内部に埋込まれる状態で路盤に土台が設置され、土台に灯器が取付けられる。そして、灯器の内部空洞に配置される光源部で発光した光が、灯器の窓部を通して、灯器の外部に照射される。これにより、航空機通路において航空機に対して、灯器の光源部からの光が照射される。航空機通路では、電力線が路盤に埋込まれ、航空標識灯で、電力線を通して供給された電力によって、灯器の光源部が発光動作を行う。そして、電力線を通しての光源部への電力の供給が制御されることにより、光源部の動作が制御され、窓部を通しての光源部からの光の照射が制御される。
【0003】
誘導路等の航空機通路では、複数の路盤の間でのずれ等に起因して電力線が断線し、電力線を通しての電力の供給が遮断されることがある。空港では、電力線を通しての電力の供給が遮断される事象が発生しても、空港運用への発生した事象の影響を低減することが、求められている。このため、電力線を通しての電力の供給が遮断された状態でも、航空標識灯において、灯器の光源部の動作を制御可能にすることが、求められている。すなわち、電力線を通しての電力の供給が遮断された状態でも、航空標識灯において、窓部を通しての光源部からの光の照射を制御可能にすることが、求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-85264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、電力線を通しての電力の供給が遮断された状態でも、光源部の動作を制御可能な灯器を提供することにある。また、その灯器を備える灯火システム及び航空標識灯を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、灯器は、筐体、窓部、光源部、通信部及び制御部を備え、筐体では、内部空洞が規定される。窓部では、筐体の内部空洞が外部に対して開口し、光及び電磁波が透過可能である。光源部は、筐体の内部空洞に配置され、窓部を通して光を筐体の外部に照射する。通信部は、筐体の内部空洞に配置され、光源部の動作に関する指令信号が窓部を通して内部空洞に入射されることにより、入射した指令信号を受信する。制御部は、内部空洞に配置され、通信部が受信した指令信号に基づいて、光源部の動作を制御する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電力線を通しての電力の供給が遮断された状態でも、光源部の動作を制御可能な灯器を提供することができる。また、その灯器を備える灯火システム及び航空標識灯を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1の実施形態に係る航空標識灯を概略的に示す断面図である。
図2は、第1の実施形態に係る灯器の構成を示す斜視図である。
図3は、第1の実施形態において、灯器の光源部の動作を制御する制御系統の一例を概略的に示すブロック図である。
図4は、第1の実施形態において、灯器の使用態様の一例を示す概略図である。
図5は、ある変形例に係る航空標識灯を概略的に示す断面図である。
図6は、実施形態に係る灯器の、航空機通路での使用態様の一例を示す概略図である。
図7は、実施形態に係る灯器の、航空機通路での使用態様の図6とは別の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態の灯器(10)は、筐体(13)、窓部(21,22)、光源部(25)、通信部(26)及び制御部(30)を備え、筐体(13)では、内部空洞(15)が規定される。窓部(21,22)では、筐体(13)の内部空洞(15)が外部に対して開口し、光及び電磁波が透過可能である。光源部(25)は、筐体(13)の内部空洞(15)に配置され、窓部(21)を通して光を筐体(13)の外部に照射する。通信部(26)は、筐体(13)の内部空洞(15)に配置され、光源部(25)の動作に関する指令信号が窓部(21;22)を通して内部空洞(15)に入射されることにより、入射した指令信号を受信する。制御部(30)は、内部空洞(15)に配置され、通信部(26)が受信した指令信号に基づいて、光源部(25)の動作を制御する。これにより、電力線(40)を通しての電力の供給が遮断された状態でも、灯器(10)の光源部(25)の動作を制御可能になる。
【0010】
実施形態の灯器(10)は、窓部(21,22)として、第1の窓部(21)、及び、第1の窓部(21)とは異なる第2の窓部(22)を備える。光源部(25)は、第1の窓部(21)を通して、光を筐体(13)の外部へ照射し、通信部(26)は、第2の窓部(22)を通して内部空洞(15)に入射した指令信号を 受信する。光を照射する第1の窓部(21)及び指令信号を入射させる第2の窓部(22)が異なることにより、外部へ照射される光、及び、外部からの指令信号の互いに対する影響が、低減される。
(【0011】以降は省略されています)

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