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公開番号
2024161289
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-15
出願番号
2024156517,2021196822
出願日
2024-09-10,2021-12-03
発明の名称
電極
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01M
4/13 20100101AFI20241108BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】界面抵抗の増加を軽減すること。
【解決手段】電極は、集電箔と、複数のバインダ粒子と複数の活物質粒子とを含む活物質層と、を備える。複数のバインダ粒子は、集電箔の表面に付着し、かつ、集電箔の表面上にランダムに分布している。集電箔と活物質層との間の界面抵抗が、0.004Ω/cm
2
以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
集電箔と、
複数のバインダ粒子と複数の活物質粒子とを含む活物質層と、
を備え、
前記複数のバインダ粒子は、前記集電箔の表面に付着し、かつ、前記集電箔の表面上にランダムに分布しており、
前記集電箔と前記活物質層との間の界面抵抗が、0.004Ω/cm
2
以下である、
電極。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記複数のバインダ粒子は、前記複数の活物質粒子に比して、小さいD50を有する、
請求項1に記載の電極。
【請求項3】
前記界面抵抗が、0.0011Ω/cm
2
以上0.0033Ω/cm
2
以下である、
請求項1または請求項2に記載の電極。
【請求項4】
前記集電箔と前記活物質層との間の剥離強度が、0.6N/m以上3.5N/m以下である、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電極。
【請求項5】
前記複数の活物質粒子は、Li(NiCoMn)O
2
粒子を含む、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電極。
【請求項6】
前記複数の活物質粒子は、Li(NiCoAl)O
2
粒子を含む、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電極。
【請求項7】
前記複数の活物質粒子は、黒鉛粒子を含む、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電極。
【請求項8】
前記複数の活物質粒子は、黒鉛粒子および酸化珪素粒子を含む、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電極。
【請求項9】
前記複数のバインダ粒子は、PVdF粒子を含む、
請求項5または請求項6に記載の電極。
【請求項10】
前記複数のバインダ粒子は、SBR粒子およびCMC粒子の少なくとも一方を含む、
請求項7または請求項8に記載の電極。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、リチウムイオン電池用電極およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2016-122631号公報(特許文献1)は、集電体上にバインダコート層を形成することを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-122631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リチウムイオン電池用電極(以下「電極」と略記され得る。)は、集電箔の表面に活物質層が形成されることにより、製造され得る。活物質層と集電箔との間の剥離強度を高めるため、活物質層と集電箔との間にバインダ膜を形成することが考えられる。
【0005】
従来、バインダ膜は湿式法で形成されている。すなわちバインダ溶液が集電箔の表面に塗布されることにより、バインダ膜が形成されている。バインダ膜は集電箔の表面を被覆する。バインダは抵抗成分である。集電箔と活物質層との間にバインダ膜が介在することにより、集電箔と活物質層との界面抵抗(電子抵抗)が増加する可能性がある。
【0006】
本開示の目的は、界面抵抗の増加を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本開示の技術的構成および作用効果が説明される。ただし本明細書の作用メカニズムは推定を含む。作用メカニズムは本開示の技術的範囲を限定しない。
【0008】
1.リチウムイオン電池用電極は、集電箔とバインダ粒子群と活物質層とを含む。バインダ粒子群は、集電箔の表面に付着している。活物質層は、集電箔の表面に配置されている。活物質層は、活物質粒子群を含む。バインダ粒子群は、活物質層と集電箔との界面に散在している。
【0009】
上記「1」の電極においては、活物質層と集電箔との界面にバインダ粒子群が散在している。バインダが膜状でなく粒子状であるため、活物質層と集電箔との界面において、多数の活物質粒子が集電箔と接点を有し得る。よって、バインダの使用に伴う、界面抵抗の増加が軽減され得る。
【0010】
バインダ膜が集電箔の表面に形成される場合、バインダ膜(面)と活物質粒子との接点は、少数になりやすいと考えられる。他方、バインダ粒子は活物質粒子と点接触し得る。バインダが粒子状であることにより、バインダと活物質粒子との接点が増加し得る。バインダ膜に代えてバインダ粒子群が使用されることにより、少ないバインダ目付量で、高い剥離強度が得られることが期待される。
(【0011】以降は省略されています)
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