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公開番号2024160954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2024068903
出願日2024-04-22
発明の名称沈降シリカをベースとする艶消し剤
出願人エボニック オペレーションズ ゲーエムベーハー,Evonik Operations GmbH
代理人弁理士法人あしたば国際特許事務所
主分類C01B 33/193 20060101AFI20241108BHJP(無機化学)
要約【課題】透明度、分散性、および/または触覚特性に悪影響を与えることなく、光沢レベルを一定に保ちながら、その使用量を削減できる艶消し剤を提供する。
【解決手段】下記の物理化学的パラメータを特徴とする沈降シリカを艶消し剤のベースとする。ISO9277に従って測定されたBETが150m2/g~400m2/g、好ましくは200m2/g~300m2/gであり、ISO19246に従って測定されたDOAが220mL/100g~400mL/100g、好ましくは250mL/100g~350mL/100gであり、CoulterLSによるレーザー回折法でISO13320に従って測定されたd50が3.0μm~5.0μmであり、粒径比d5:d50:d95が>0.3:1:<2であり、粒度分布:
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024160954000018.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">26</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">150</com:WidthMeasure> </com:Image>
が1.3~1.7である、沈降シリカ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ISO 9277に従って測定されたBETが150m

/g~400m

/g、好ましくは200m

/g~300m

/gであり、
ISO 19246に従って測定されたDOAが220mL/100g~400mL/100g、好ましくは250mL/100g~350mL/100 gであり、
Coulter LSによるレーザー回折法でISO 13320に従って測定されたd
50
が3.0μm~5.0μmであり、
粒径比d

:d
50
:d
95
が>0.3:1:<2であり、
粒度分布:
TIFF
2024160954000016.tif
24
49
が1.3~1.7である、沈降シリカ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
Autopore IV 9520を用いて、ISO 15901-1に従って、接触角140°かつ圧力範囲0.003~420MPaの機器設定で測定され、細孔径範囲3.5nm~500μmで計算された平均細孔径が7.0μm未満、好ましくは5.0μm未満、より好ましくは3.0μm未満である、請求項1記載の沈降シリカ。
【請求項3】
Hgポロシメータで測定された細孔容積が2.40mL/g(d=0.1μm~d=4.0μm)~3.10mL/g(d=0.1μm~d=4.0μm)より大きい、請求項1または請求項2記載の沈降シリカ。
【請求項4】
Hgポロシメータで測定された細孔容積が2.50mL/g(d=0.1μm~d=5.0μm)~3.30mL/g(d=0.1μm~d=5.0μm)より大きい、請求項1~請求項3のいずれか一項記載の沈降シリカ。
【請求項5】

50
が3.5~4.5μmである、請求項1~請求項4のいずれか一項記載の沈降シリカ。
【請求項6】
分散液、ミルベース、塗料、コーティングもしくは印刷インク、インクジェットインク、グラインド樹脂、顔料濃縮物、着色剤、顔料調合剤、充填剤調合剤、またはコーティング組成物を製造するための艶消し剤としての、請求項1~請求項5のいずれか一項記載の沈降シリカの使用。
【請求項7】
ISO 9277 に従って測定されたBETが150m

/g~400m

/g、好ましくは200m

/g~300m

/gであり、
ISO 19246に従って測定されたDOAが220mL/100g~400mL/100g、好ましくは250mL/100g~350mL/100 gであり、
レーザー回折法(Coulter LS)でISO 13320に従って測定されたd
50
が3.0μm~5.0μmであり、
粒径比d

:d
50
:d
95
が>0.3:1:<2であり、
粒度分布:
TIFF
2024160954000017.tif
26
47
が1.3~1.7であり、
LECOでISO 3262-19に従って測定された炭素含有量が1.0~6.0重量%、好ましくは2.4~3.8重量%である、ワックスコーティングされた沈降シリカ。
【請求項8】
分散液、ミルベース、塗料、コーティングもしくは印刷インク、インクジェットインク、グラインド樹脂、顔料濃縮物、着色剤、顔料調合剤、充填剤調合剤、またはコーティング組成物を製造するための艶消し剤としての、請求項7記載の沈降シリカの使用。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、沈降シリカをベースとする艶消し剤と、その製造方法と、塗料およびコーティングにおけるその使用とに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
コーティングは、装飾目的、機能目的または保護目的で、表面または基材に適用される。それらは、木材、金属またはプラスチックなどの材料を装飾し、保護し、保存する。コーティングは、非常に光沢のある場合もあれば、無光沢の場合もある。
【0003】
かつて、塗料および印刷インクなどのコーティングは、その後、マイクロスケールの範囲で表面を制御的に粗くすることで、無光沢化されていたのは事実であった。その結果、粗面上に入射する光は、一方向に反射されず、拡散して散乱する。光が拡散して散乱するほど、人間の目には、表面がより無光沢に見える。
【0004】
今日では、艶消し剤が使用され、塗料系に組み込まれている。艶消し剤は、通常、沈降シリカもしくはヒュームドシリカ、シリカゲル、ポリメチル尿素、またはワックスから構成されている。艶消し剤には、多くの要求がある。したがって、艶消し剤には、良好な艶消し効果が求められる一方、塗料フィルム表面の触覚特性および/または透明度に悪影響を及ぼしてはならない。加えて、塗料製造における分散性が良好でなければならない。
【0005】
塗料フィルム表面に、ざらざらした感じを出さずに、さまざまなレベルの艶消し加工で、絹のような艶消しからくすんだ艶消しの外観を与えることができるはずである。したがって、艶消し加工面の粗さも、艶消し剤の粒径と形状によって決まる。粗い艶消し剤の場合、塗料フィルム表面は、無光沢だが粗く見える。
【0006】
艶消し剤は、乾燥すると微細構造を形成する、表面から突き出たシリカ粒子の効果に基づいている。光線は、結果として生じる山と谷で、あらゆる方向に散乱する。無光沢/光沢の度合いを定量化するために確立された方法は、60°の角度で反射光成分を測定する方法である。
【0007】
粗い粒子は基本的に、細かく分割された粒子よりも分散しやすい。細かい粒子の場合、はるかに大きな表面積を濡らす必要があるためである。さらに、微粒子は、表面エネルギーが高いため、再凝集する傾向が非常に強くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この傾向を回避または低減することは、塗料製造において特に重要であるため、透明度、分散性、および/または触覚特性に悪影響を与えることなく、光沢レベルを一定に保ちながら、その使用量を削減できる艶消し剤を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、本発明は、下記の物理化学的パラメータを特徴とする沈降シリカを提供するものである。
‐ISO 9277に従って測定されたBETが150m

/g~400m

/g、好ましくは200m

/g~300m

/gである。
‐ISO 19246に従って測定されたDOAが220mL/100g~400mL/100g、好ましくは250mL/100g~350mL/100 gである。
‐Coulter LSによるレーザー回折法でISO 13320に従って測定されたd
50
が3.0μm~5.0μmである。
‐粒径比d

:d
50
:d
95
が>0.3:1:<2である。
‐粒度分布:
【0010】
TIFF
2024160954000002.tif
25
46
(【0011】以降は省略されています)

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