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公開番号
2024162738
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023078593
出願日
2023-05-11
発明の名称
酸化マグネシウムの製造方法
出願人
セトラスホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01F
5/08 20060101AFI20241114BHJP(無機化学)
要約
【課題】本発明は、より取り扱いに優れた酸化マグネシウムの新規な製造方法を提供するものである。
【解決手段】本開示は、酸化マグネシウムの製造方法である。本開示の酸化マグネシウムの製造方法は、以下の炭酸化工程、分離工程、晶析工程及び焼成工程を含む。
炭酸化工程は、マグネシウム化合物の懸濁液に、炭酸ガスを吹き込んで炭酸水素マグネシウム水溶液を得る工程である。
分離工程は、上記炭酸水素マグネシウム水溶液を固液分離する工程である。
晶析工程は、上記分離工程で得られた水溶液から炭酸マグネシウムを晶析させる工程である。
焼成工程は、上記炭酸マグネシウムを焼成して酸化マグネシウムを得る工程である。
そして、本開示では、上記晶析工程は、晶析温度が50℃以上80℃未満である晶析条件で行う。さらに、上記晶析工程は、晶析温度と晶析時間との積が60℃・h以上210℃・h未満となる晶析条件で行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
マグネシウム化合物の懸濁液に、炭酸ガスを吹き込んで炭酸水素マグネシウム水溶液を得る炭酸化工程と、
前記炭酸水素マグネシウム水溶液を固液分離する分離工程と、
前記分離工程で得られた水溶液から炭酸マグネシウムを晶析させる晶析工程と、
前記炭酸マグネシウムを焼成して酸化マグネシウムを得る焼成工程と、を含み、
前記晶析工程は、晶析温度が50℃以上80℃未満であり、かつ、前記晶析温度と晶析時間との積が60℃・h以上210℃・h未満となる晶析条件で行うことを特徴とする、酸化マグネシウムの製造方法。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記晶析温度が60℃以上70℃以下であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記晶析温度と前記晶析時間との積が120℃・h以上140℃・h以下であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記晶析工程は、晶析された前記炭酸マグネシウムを加熱する加熱工程を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記加熱工程は、前記炭酸マグネシウムを50℃以上250℃以下の温度で加熱することを特徴とする、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記加熱工程は、前記炭酸マグネシウムを1時間以上72時間以下の加熱時間で加熱することを特徴とする、請求項4に記載の製造方法。
【請求項7】
前記焼成工程は、前記加熱工程で加熱された前記炭酸マグネシウムを600℃以上1500℃以下の温度で焼成することを特徴とする、請求項5に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化マグネシウムの新規な製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
酸化マグネシウムは、工業用原料及び医薬用原料として様々な産業分野で用いられている。例えば、酸化マグネシウムは、医薬品、食品、加硫促進剤、顔料、化学蓄熱材、電池材料、セラミック材料、吸着剤、研磨剤及び触媒の各種用途において、優れた特性を示すことが知られている。
【0003】
酸化マグネシウムは、海水、潅水、苦汁等をマグネシウム原料として用いた種々の方法によって、工業的に生産されている。このような方法の中には、例えば特許文献1のように、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等のマグネシウム化合物を酸化マグネシウム前駆体として、当該酸化マグネシウム前駆体を焼成することで、酸化マグネシウムを製造する方法が知られている。
【0004】
なお、炭酸マグネシウムの製造方法として、例えば特許文献2には、鉱石として産出する低品位の水酸化マグネシウムから高純度の炭酸マグネシウム、特に鉄分の含有量の低い炭酸マグネシウムを製造する方法が提案されている。具体的には、低品位水酸化マグネシウムの懸濁液に炭酸ガスと共に酸素含有ガスを吹き込んで、重炭酸マグネシウムを含有する溶液を形成し、固液分離後の液体を加熱することで炭酸マグネシウムを生成析出させる、炭酸マグネシウムの製造方法が提案されている。この特許文献2の製造方法によれば、高純度の炭酸マグネシウムを簡便に製造することができるとされている。
【0005】
また、特許文献3には、水酸化マグネシウムスラリーと炭酸ガスとを反応させて炭酸マグネシウムを製造する方法において、不純物を除去する方法が提案されている。具体的には、炭酸化の過程で低下するpHを、炭酸マグネシウムが100%溶解しないpH値7.6~8.0に維持し、炭酸化終了時に生成する未溶解マグネシウムをプレコート剤として使用して炭酸化後の反応液を濾過するという不純物除去方法が提案されている。
【0006】
これらの特許文献に記載された方法を、酸化マグネシウムの製造方法の一部として採用すると、高純度の酸化マグネシウムが得られることが期待される。そして、このような高純度の酸化マグネシウムは、例えば、医薬品又は食品用の錠剤に使用される。そのような錠剤の例として、特許文献4には、酸化マグネシウム粒子を主成分とする錠剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2017/195686号
特開2010-132504号公報
特開昭63-40722号公報
国際公開第2011/030659号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような錠剤は、酸化マグネシウムを主成分として含む組成物を、打錠と呼ばれる圧縮成形によって所定の形状に成形することで、製造される。しかしながら、上述の特許文献1~3のような方法を用いた場合では、嵩の高い酸化マグネシウムが得られることがあり、錠剤を成形する際の取り扱いが難しくなる虞があった。
【0009】
より取り扱いが容易な酸化マグネシウムが求められる場合おいては、上述の特許文献1~3の方法で形成された酸化マグネシウムでは十分ではなく、更なる改良が求められる。
【0010】
そこで、本発明は、より取り扱いに優れた酸化マグネシウムの新規な製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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