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公開番号2024156418
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070863
出願日2023-04-24
発明の名称オゾン発生装置
出願人株式会社東芝
代理人個人
主分類C01B 13/11 20060101AFI20241029BHJP(無機化学)
要約【課題】オゾン発生装置において、高圧電極と接地電極のギャップを一定に保つとともに、オゾン生成効率を向上させるオゾン発生装置を提供することである。
【解決手段】実施形態のオゾン発生装置は、筐体内に、円筒状の接地電極と、前記接地電極の円筒内に一定のギャップを隔てて設けられ電圧が印加される高圧電極と、を複数組備え、前記ギャップに原料ガスを流してプラズマ化することによりオゾンを生成するオゾン発生装置において、前記高圧電極および前記接地電極が前記オゾン発生装置の設置面に対して略垂直に配置され、前記高圧電極の上方端部あるいは、前記高圧電極の下方端部のうち、少なくとも一方に、前記高圧電極の水平方向の位置を定める水平位置決め部材を設けたオゾン発生装置を提供する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
筐体内に、円筒状の接地電極と、前記接地電極の円筒内に一定のギャップを隔てて設けられ電圧が印加される高圧電極と、を複数組備え、前記ギャップに原料ガスを流してプラズマ化することによりオゾンを生成するオゾン発生装置において、
前記高圧電極および前記接地電極が前記オゾン発生装置の設置面に対して略垂直に配置され、
前記高圧電極の上方端部あるいは、前記高圧電極の下方端部のうち、少なくとも一方に、前記高圧電極の水平方向の位置を定める水平位置決め部材を設けた
オゾン発生装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記高圧電極の上方端部側に設けられた前記水平位置決め部材は、
前記オゾン発生装置の設置面と概水平になるように前記筐体内に固定され、前記高圧電極が挿入される孔が設けられた上部水平位置決め部材と、
前記上部水平位置決め部材の上面に設けられ、前記高圧電極が挿入される前記孔と連通するように設けられた空洞部を有する固定部材と、
前記固定部材に設けられ前記空洞部に挿入された前記高圧電極の水平方向の位置を定める固着具と、
を有する請求項1に記載のオゾン発生装置。
【請求項3】
前記高圧電極の下方端部側に設けられた前記水平位置決め部材は、
前記高圧電極の下方端部に前記オゾン発生装置の設置面と概水平になるように前記筐体内に固定された下部水平位置決め部材を有する請求項2に記載のオゾン発生装置。
【請求項4】
前記下部水平位置決め部材には、前記高圧電極の鉛直方向下方部分に前記高圧電極を挿入可能な穴を設けた請求項3に記載のオゾン発生装置。
【請求項5】
前記高圧電極の上方端部に前記高圧電極の鉛直方向の高さを調節する高さ調節部材を備えた、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のオゾン発生装置。
【請求項6】
前記高圧電極の上方端部と前記高圧電極に電圧を印加する給電ラインとの間にヒューズを設けた請求項1乃至4のいずれかに記載のオゾン発生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、オゾン発生装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
浄水処理システム等にオゾン発生装置が広く用いられている、一般的なオゾン発生装置は、タンク状の容器内に、複数の高圧電極が配置され、この高圧電極と一定のギャップを保つように接地電極が同軸上に配置されている。オゾン発生装置では、高圧電極と接地電極のギャップ部分で無声放電が行われ、酸素を含む原料ガスからオゾンが生成される。
【0003】
オゾン発生装置では高圧電極径が小さいほど、オゾン発生装置内に配置可能な高圧電極の数が増えるため、オゾン発生装置体積当たりのオゾン生成量が向上するが、高圧電極径が小さいほど、自重などにより高圧電極の変形が生じやすくなる。そのため、高圧電極と接地電極のギャップが不均一になりオゾンの生成効率が低下する。オゾンの生成効率を向上させるためには、ギャップを一定に保つ必要があるため、スペーサ等が高圧電極と接地電極との間に設けられている。しかし、ギャップに設けるスペーサの間隔が広ければ高圧電極の変形を防げず、オゾン生成量が低下し、設けるスペーサの間隔が狭ければギャップ中のオゾンの流れを阻害するとともに、放電面積の縮小によりオゾン生成量が低下する。そこで、高圧電極と接地電極のギャップを一定に保つとともに、効率良くオゾンを生成するオゾン発生装置が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-121754号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、オゾン発生装置において、高圧電極と接地電極のギャップを一定に保つとともに、オゾン生成効率を向上させるオゾン発生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
筐体内に、円筒状の接地電極と、前記接地電極の円筒内に一定のギャップを隔てて設けられ電圧が印加される高圧電極と、を複数組備え、前記ギャップに原料ガスを流してプラズマ化することによりオゾンを生成するオゾン発生装置において、前記高圧電極および前記接地電極が前記オゾン発生装置の設置面に対して略垂直に配置され、前記高圧電極の上方端部あるいは、前記高圧電極の下方端部のうち、少なくとも一方に、前記高圧電極の水平方向の位置を定める水平位置決め部材を設けたオゾン発生装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施形態に係るオゾン発生装置の高圧電極の配置構成を示す横断面図。
第1の実施形態に係るオゾン発生装置の全体構造を概略的に示す縦側面図。
第1の実施形態に係るオゾン発生装置の一部を概略的に示す側面図。
第1の実施形態に係るオゾン発生装置の上部水平位置決め部材を概略的に示す断面図。
第1の実施形態に係るオゾン発生装置の上部水平位置決め部材を概略的に示す側面図。
第1の実施形態に係るオゾン発生装置の支柱の配置を概略的に示す側面図。
第1の実施形態に係るオゾン発生装置の誘電体膜の配置を概略的に示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態のオゾン発生装置について図面を参照して説明する。本明細書において、鉛直方向上方を上方、鉛直方向下方を下方と表記し、オゾン発生装置の設置面に対して水平な方向を水平方向と表記する。
【0009】
(第1の実施形態)
第1の実施形態のオゾン発生装置を図1から図7を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るオゾン発生装置の高圧電極の配置構成を示す横断面図である。図1aは、図2におけるa-a線に沿った断面である。a-a線は、オゾン発生装置100の上部の高圧電極20が接地電極30に覆われていない位置を切断する。オゾン発生装置100は、図1aに示すように棒状の高圧電極20が円筒状の筐体10内に水平方向に多数配置されているが、本実施形態では、本発明の要部を説明するために配置する高圧電極20の数を少なくした簡略的な図を用いる。図1bは、図2におけるb-b線に沿った断面である。b-b線は、オゾン発生装置100の中間部で、接地電極30内に高圧電極20が配置され、接地電極30外に冷媒が流れる位置を切断する。オゾン発生装置100は、高圧電極20の周囲に円筒状の接地電極30が設けられる。図1bでは、オゾン発生装置100の断面を簡略的に示すため、高圧電極20と接地電極30とが接しているが、オゾン発生装置100では、高圧電極20と接地電極30とは同軸に配置されており、両電極の間には一定間隔のギャップがある。
【0010】
図2は、第1の実施形態に係るオゾン発生装置100の全体構造を概略的に示す縦断面図である。オゾン発生装置100は、酸素を含む原料ガスを高圧電極20と接地電極30とで形成される空間である無声放電空間に流入させ、プラズマ化させることによりオゾンを生成する。オゾン発生装置100は、円筒状の筐体10と、筐体10内に設けられた複数の棒状の高圧電極20と、高圧電極20と同軸上に設けられ、高圧電極20を空洞部に挿入可能な円筒状の接地電極30と、高圧電極20に交流高電圧を供給する給電ライン40と、高圧電極20の水平方向の位置を定める水平位置決め部材50とを含む。さらに、高圧電極20の鉛直方向の高さを定める高さ調節部材60(図5参照)や、支柱70(図6参照)や、ヒューズ80を含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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