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公開番号
2024158281
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023073362
出願日
2023-04-27
発明の名称
混合組成物
出願人
三井金属鉱業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01G
39/00 20060101AFI20241031BHJP(無機化学)
要約
【課題】優れた光触媒性能を有し、且つ基材に対する成膜性に優れた混合組成物を提供する。
【解決手段】本発明の混合組成物は、チタンを主成分とする複合金属酸化合物と、樹脂とを含有する。本発明の混合組成物は、前記複合金属酸化合物は、さらにモリブデン、及びタンタルを含み、チタンの含有量をTiO
2
換算値で1(mol)と表したとき、モリブデンの含有量は、モル比MoO
3
換算値/TiO
2
換算値で0.01-20であり、且つタンタルの含有量は、モル比Ta
2
O
5
換算値/TiO
2
換算値で0.01-0.5である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
チタンを主成分とする複合金属酸化合物と、樹脂とを含有することを特徴とする混合組成物。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記複合金属酸化合物は、さらにモリブデン、及びタンタルを含み、
チタンの含有量をTiO2換算値で1(mol)と表したとき、
モリブデンの含有量は、モル比MoO
3
換算値/TiO
2
換算値で0.01-20であり、且つタンタルの含有量は、モル比Ta
2
O
5
換算値/TiO
2
換算値で0.01-0.5であることを特徴とする請求項1に記載の混合組成物。
【請求項3】
さらに溶剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の混合組成物。
【請求項4】
さらに硬化剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の混合組成物。
【請求項5】
前記樹脂が、スチレン系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の混合組成物。
【請求項6】
前記スチレン系樹脂は、カチオン性、又はアニオン性のスチレン樹脂を含むことを特徴とする請求項5に記載の混合組成物。
【請求項7】
前記硬化剤が、アジリジン環を有する化合物であることを特徴とする請求項4に記載の混合組成物。
【請求項8】
前記複合金属酸化合物は、アモルファス、または/およびアナターゼ型の結晶構造を含むことを特徴とする請求項1~7の何れか1つに記載の混合組成物。
【請求項9】
前記複合金属酸化合物は、L
*
a
*
b
*
表色系におけるL
*
値が80以上であることを特徴とする請求項1~7の何れか1つに記載の混合組成物。
【請求項10】
前記複合金属酸化合物は、電子顕微鏡観察による一次粒子径の平均値が0.1nm以上50μm以下であることを特徴とする請求項1~7の何れか1つに記載の混合組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、混合組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
酸化チタン(TiO
2
)は、光が照射されることによって、電子が励起され、この電子が他の分子に結合してこれを還元し、またこの電子が励起された後の正電荷を持った正孔が分子から電子を奪って酸化する特性を利用した光触媒としての用途開発が進められている。
【0003】
光触媒としての用途開発の一例として、特許文献1では、酸化チタン粉末に、焼結助剤として、Mo(モリブデン)やMoO
3
(酸化モリブデン)が添加された光触媒が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-170496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された酸化チタンは、その粒子のままでは良好な成膜ができないことが懸念されていた。また、成膜後も粒子が光触媒性能を発揮することも求められている。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みて、優れた光触媒性能を有し、且つ基材に対する成膜性に優れた混合組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本発明の混合組成物は、チタンを主成分とする複合金属酸化合物と、樹脂とを含有することを特徴とする。
本発明の混合組成物は、チタンを主成分とする複合金属酸化合物と、樹脂とを含有することにより、複合金属酸化合物と樹脂とが均一に相溶し、基材に対して、付着する働きをすることにより、優れた光触媒性能を有し、且つ基材に対する成膜性に優れる点で好ましい。
【0008】
本発明の混合組成物に含まれるチタンを主成分とする複合金属酸化合物とは、当該組成物中のチタンの含有量が、チタンと、チタン以外の元素Mとの総和に対するチタンのモル比が0.5以上である複合金属酸化合物である。
【0009】
ここで、本発明の混合組成物中のチタンの含有量は、当該混合組成物を必要に応じて希塩酸で適度に希釈し、ICP発光分析(アジレント・テクノロジー社製:AG-5110)により、酸化チタン(TiO
2
)換算のTi重量分率を測定して算出する。なお、本発明の混合組成物中のチタンは、必ずしもTiO
2
の状態で存在するものではない。チタンの含有量を、TiO
2
換算で示しているのは、慣例に基づくものである。
【0010】
また、本発明の混合組成物中のチタン以外の元素Mの含有量は、当該混合組成物を必要に応じて希塩酸で適度に希釈し、ICP発光分析により、酸化物換算の元素M重量分率を測定して算出する。チタン以外の元素Mとして、Fe,Nb,Ta,W,Mo,Si,Zn,Al,Y,La,Ce,Zr,Nd,Sm,Eu,Dy,Hfからなる群より選択される1種以上の元素が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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