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公開番号
2024159161
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074979
出願日
2023-04-28
発明の名称
リン酸カルシウム
出願人
セトラスホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
25/32 20060101AFI20241031BHJP(無機化学)
要約
【課題】配向性により優れたリン酸カルシウムを提供する。
【解決手段】リン酸カルシウムは、長手方向の長さL、厚み方向の長さT、及び幅方向の長さDをそれぞれ有する針状粒子10を含む。上記針状粒子10は、アスペクト比(L/T)が80以上150以下である。上記針状粒子10は、上記幅方向の長さDが0.5μm以上2.0μm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
長手方向の長さL、厚み方向の長さT、及び幅方向の長さDをそれぞれ有する針状粒子を含むリン酸カルシウムであって、
前記針状粒子は、アスペクト比(L/T)が80以上150以下であり、前記幅方向の長さDが0.5μm以上2.0μm以下である、
リン酸カルシウム。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記針状粒子は、前記長手方向の一端に、平坦な端面を有する、請求項1に記載のリン酸カルシウム。
【請求項3】
前記針状粒子は、リン酸水溶液と、水酸化カルシウムの懸濁液とを、ジェット噴流で混合することによって生成された、請求項1に記載のリン酸カルシウム。
【請求項4】
前記針状粒子は、リン酸水溶液と、水酸化カルシウムの懸濁液とを、二重管混合部を用いて混合することによって生成され、
前記二重管混合部は、外管と、前記外管内に配置された内管とを備え、
前記外管に前記水酸化カルシウムの懸濁液が供給され、前記内管に前記リン酸水溶液が供給される、請求項1に記載のリン酸カルシウムの製造方法。
【請求項5】
嵩比容が5mL/g以上15mL/g以下である、請求項1に記載のリン酸カルシウム。
【請求項6】
リン酸水溶液と、水酸化カルシウムの懸濁液とを混合してスラリーを得る混合工程を含み、
前記混合工程は、前記リン酸水溶液と、前記懸濁液とを、ジェット噴流によって混合する、リン酸カルシウムの製造方法。
【請求項7】
前記混合工程は、二重管混合部を用い、
前記二重管混合部は、外管と、前記外管内に配置された内管とを備え、
前記外管に前記水酸化カルシウムの懸濁液が供給され、前記内管に前記リン酸水溶液が供給される、請求項6に記載のリン酸カルシウムの製造方法。
【請求項8】
さらに、前記スラリーを60℃以上100℃以下の温度で熟成する熟成工程を含み、
前記熟成工程は、熟成槽を用い、
前記熟成槽は、前記二重管混合部の下流に設けられ、前記二重管混合部から排出される前記スラリーを受容する、請求項7に記載のリン酸カルシウムの製造方法。
【請求項9】
前記リン酸カルシウムにおいて長手方向の長さL、厚み方向の長さT、及び幅方向の長さDをそれぞれ有する針状粒子を含み、
前記針状粒子は、アスペクト比(L/T)が80以上150以下であり、前記幅方向の長さDが0.5μm以上2.0μm以下である、請求項6に記載のリン酸カルシウムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リン酸カルシウムに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
リン酸カルシウムは、表面活性が低く、吸湿性が無く、生体親和性があり安全性も高いことから、構造材向けのフィラーとして適用する方法が検討されている(例えば、特許文献1)。構造材料向けフィラーは、樹脂の寸法安定性という観点から、微粒子状で高アスペクト比を持つ形状が望まれている。特許文献1は、平均アスペクト比が5以上である薄片状のリン酸水素カルシウムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-29693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フィラーとしての用途において、リン酸カルシウムに対しては、配向性をより向上し得るような更なる改良が要望されていた。
本発明は、配向性により優れたリン酸カルシウムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様のリン酸カルシウムは以下の態様に関する。
【0006】
[態様1]
リン酸カルシウムは、長手方向の長さL、厚み方向の長さT、及び幅方向の長さDをそれぞれ有する針状粒子を含む。上記針状粒子は、アスペクト比(L/T)が80以上150以下である。上記針状粒子は、上記幅方向の長さDが0.5μm以上2.0μm以下である。
【0007】
[態様2]
上記針状粒子は、上記長手方向の一端に、平坦な端面を有する、態様1に記載のリン酸カルシウムである。
【0008】
[態様3]
上記針状粒子は、リン酸水溶液と、水酸化カルシウムの懸濁液とを、ジェット噴流で混合することによって生成された、態様1又は2に記載のリン酸カルシウムである。
【0009】
[態様4]
上記針状粒子は、リン酸水溶液と、水酸化カルシウムの懸濁液とを、二重管混合部を用いて混合することによって生成される、態様1から3のいずれか1つに記載のリン酸カルシウムの製造方法である。上記二重管混合部は、外管と、上記外管内に配置された内管とを備える。上記外管に上記水酸化カルシウムの懸濁液が供給される。上記内管に上記リン酸水溶液が供給される。
【0010】
[態様5]
嵩比容が5mL/g以上15mL/g以下である、態様1に記載のリン酸カルシウム。
(【0011】以降は省略されています)
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