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公開番号
2024151021
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-24
出願番号
2023064129
出願日
2023-04-11
発明の名称
ヨウ化セシウムの再生方法、およびヨウ化セシウム再生物
出願人
株式会社合同資源
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01D
17/00 20060101AFI20241017BHJP(無機化学)
要約
【課題】ヨウ化タリウムに対するヨウ化セシウムの選択性に優れるヨウ化セシウムの再生方法を提供する。
【解決手段】本発明のヨウ化セシウムの再生方法は、ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む水溶液を用いて、ヨウ化タリウムの少なくとも一部を選択的に除去し、ヨウ化セシウムの少なくとも一部を水溶液中に残存させることにより、ヨウ化セシウム再生物を得る精製工程を含むものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む水溶液を用いて、前記ヨウ化タリウムの少なくとも一部を選択的に除去し、前記ヨウ化セシウムの少なくとも一部を前記水溶液中に残存させることにより、ヨウ化セシウム再生物を得る精製工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
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【請求項2】
請求項1に記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
前記精製工程は、ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む混合物に水溶媒を添加し、前記ヨウ化セシウムおよび前記ヨウ化タリウムが前記水溶媒に溶解してなる前記水溶液を準備する溶解工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
前記精製工程は、前記水溶液中に析出させた前記ヨウ化タリウムを、固液分離により除去する濾過工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
【請求項4】
請求項3に記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
前記精製工程は、前記濾過工程の後、前記ヨウ化セシウムの少なくとも一部が溶解した前記水溶液中の水を除去する乾燥工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む原料を使用して製造された製品またはその製造装置から生じる廃棄物中から、ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む固体状または液体状の混合物を回収する回収工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
前記精製工程において除去された前記ヨウ化タリウムを精製する工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
前記精製工程中、前記ヨウ化タリウムの少なくとも一部を選択的に除去したときの前記水溶液の液温が、5℃以上50℃以下である、ヨウ化セシウムの再生方法。
【請求項8】
ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む、ヨウ化セシウム再生物であって、
前記ヨウ化タリウムの含有量が、前記ヨウ化セシウムに対して、質量換算で50ppm以下である、ヨウ化セシウム再生物。
【請求項9】
請求項8に記載のヨウ化セシウム再生物であって、
前記ヨウ化タリウムの含有量が、前記ヨウ化セシウムに対して、質量換算で30ppm以下である、ヨウ化セシウム再生物。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のヨウ化セシウム再生物であって、
カールフィッシャー水分計により測定される水分量が、800ppm以下である、ヨウ化セシウム再生物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヨウ化セシウムの再生方法、およびヨウ化セシウム再生物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
これまで無機ヨウ化物の回収方法について様々な開発がなされてきた。この種の技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1には、無機ヨウ化物を含んだ反応廃棄物の混合無機塩水溶液に有機溶媒を添加し、二層に分離(水性二層抽出)した状態の有機溶媒層を分離し有機溶媒を濃縮することで、有機溶媒中に溶解した無機ヨウ化物の水溶液または結晶を単離できると記載されている(特許文献1の段落0012等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-314158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明者が検討した結果、上記特許文献1に記載の無機ヨウ化物の回収方法において、ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムの混合物から選択的にヨウ化セシウムを回収する点で改善の余地があることが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者はさらに検討したところ、適切な溶媒として水を選択し、かつ、ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムの水に対する溶解度の違いを利用して、両者を含む水溶液からヨウ化タリウムを水系外に選択的に除去することにより、水系中にヨウ化セシウムを選択的に回収(精製)できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明の一態様によれば、以下のヨウ化セシウムの再生方法、およびヨウ化セシウム再生物が提供される。
1. ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む水溶液を用いて、前記ヨウ化タリウムの少なくとも一部を選択的に除去し、前記ヨウ化セシウムの少なくとも一部を前記水溶液中に残存させることにより、ヨウ化セシウム再生物を得る精製工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
2. 1.に記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
前記精製工程は、ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む混合物に水溶媒を添加し、前記ヨウ化セシウムおよび前記ヨウ化タリウムが前記水溶媒に溶解してなる前記水溶液を準備する溶解工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
3. 1.又は2.に記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
前記精製工程は、前記水溶液中に析出させた前記ヨウ化タリウムを、固液分離により除去する濾過工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
4. 3.に記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
前記精製工程は、前記濾過工程の後、前記ヨウ化セシウムの少なくとも一部が溶解した前記水溶液中の水を除去する乾燥工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
5. 1.~4.のいずれか一つに記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む原料を使用して製造された製品またはその製造装置から生じる廃棄物中から、ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む固体状または液体状の混合物を回収する回収工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
6. 1.~5.のいずれか一つに記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
前記精製工程において除去された前記ヨウ化タリウムを精製する工程を含む、ヨウ化セシウムの再生方法。
7. 1.~6.のいずれか一つに記載のヨウ化セシウムの再生方法であって、
前記精製工程中、前記ヨウ化タリウムの少なくとも一部を選択的に除去したときの前記水溶液の液温が、5℃以上50℃以下である、ヨウ化セシウムの再生方法。
8. ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムを含む、ヨウ化セシウム再生物であって、
前記ヨウ化タリウムの含有量が、前記ヨウ化セシウムに対して、質量換算で50ppm以下である、ヨウ化セシウム再生物。
9. 8.に記載のヨウ化セシウム再生物であって、
前記ヨウ化タリウムの含有量が、前記ヨウ化セシウムに対して、質量換算で30ppm以下である、ヨウ化セシウム再生物。
10. 8.または9.に記載のヨウ化セシウム再生物であって、
カールフィッシャー水分計により測定される水分量が、800ppm以下である、ヨウ化セシウム再生物。
11. 8.~10.のいずれか一つに記載のヨウ化セシウム再生物であって、
IPC発光分析法により測定される、I、Cs、およびTl以外の金属不純物の含有量が、1000ppm以下である、ヨウ化セシウム再生物。
12. 11.に記載のヨウ化セシウム再生物であって、
前記金属不純物が、Fe、Li、Na、K、Rb、Mg、Ca、Sr、Ba、Al、Cr、Mn、Ni、Cu、Zn、Ag、Si、およびPからなる群から選ばれる一または二以上を含む、ヨウ化セシウム再生物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ヨウ化タリウムに対するヨウ化セシウムの選択性に優れるヨウ化セシウムの再生方法、およびヨウ化セシウム再生物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態のヨウ化セシウムの再生プロセスの一例を示すフロー図である。
本実施形態のヨウ化セシウム再生システムの構成の一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、図は概略図であり、実際の寸法比率とは一致していない。
【0010】
本実施形態のヨウ化セシウムの再生方法の概要を説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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