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公開番号
2024153278
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2023067067
出願日
2023-04-17
発明の名称
リチウム金属複合酸化物の製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01G
53/00 20060101AFI20241022BHJP(無機化学)
要約
【課題】安定な原料供給が可能であるリチウム金属複合酸化物の製造方法の提供。
【解決手段】被処理物を、焼成装置を用いて焼成し焼成物を得る工程を備えるリチウム金属複合酸化物の製造方法であって、前記焼成装置は、被処理物が投入される投入部と、前記投入部から投入された被処理物を搬送する搬送部と、筒状のキルン本体と、焼成物を排出する排出口と、ガス供給手段を備え、前記工程において、加熱手段よりも上流側から、露点が10℃以下の低露点ガスを供給し、加熱手段よりも下流側から酸素含有ガスを供給し、下記式(A)で表される値が0.0001Nm
3
/kg以上0.30Nm
3
/kg以下である、リチウム金属複合酸化物の製造方法。
式(A):低露点ガスの供給量(Nm
3
/時間)/被処理物の供給量(kg/時間)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
被処理物を、焼成装置を用いて焼成し焼成物を得る工程を備えるリチウム金属複合酸化物の製造方法であって、
前記被処理物は、金属複合化合物とリチウム化合物との混合物を含み、
前記焼成装置は、前記被処理物が投入される投入部と、前記投入部から投入された前記被処理物を搬送する搬送部と、筒状のキルン本体と、前記焼成物を排出する排出口と、ガス供給手段を備え、
前記キルン本体は加熱手段を備え、
前記工程において、
前記加熱手段よりも上流側から、露点が10℃以下の低露点ガスを供給し、
前記加熱手段よりも下流側から酸素含有ガスを供給し、
前記被処理物に前記酸素含有ガスを向流接触させて焼成し、
下記式(A)で表される値が0.0001Nm
3
/kg以上0.30Nm
3
/kg以下である、リチウム金属複合酸化物の製造方法。
式(A):低露点ガスの供給量(Nm
3
/時間)/被処理物の供給量(kg/時間)
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記焼成装置はロータリーキルンである、請求項1に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項3】
前記リチウム化合物に含まれるLiの割合は、5質量%以上50質量%以下である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項4】
前記Liの割合は、5質量%以上30質量%以下である、請求項3に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項5】
下記式(C)で表される値が0.3Nm
3
/kg以上1Nm
3
/kg以下である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
式(C):酸素含有ガスの供給量(Nm
3
/時間)/被処理物の供給量(kg/時間)
【請求項6】
前記焼成装置は前記加熱手段よりも上流側に排気口を備え、前記工程において、前記焼成装置内の前記酸素含有ガスを前記排気口から排気しながら焼成する、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項7】
前記リチウム金属複合酸化物は下記組成式(I)を満たす、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
Li[Li
a
(Ni
(1-x-y)
Co
x
M1
y
)
1-a
]O
2
・・・組成式(I)
(組成式(I)において、M1は、Mn、Fe、Cu、Ti、Mg、Ca、Al、Zn、W、Nb、Sn、Zr、B、Si、SおよびPからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、組成式(I)は、-0.1≦a≦0.2、0≦x≦0.7、0<y≦0.7、及びx+y<1を満たす。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウム金属複合酸化物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウム二次電池用正極活物質として用いられるリチウム金属複合酸化物の製造方法は、前駆体である金属複合化合物とリチウム化合物とを混合し、得られた混合物を焼成する工程を備える。このような焼成工程は、トンネル炉やローラーハースキルンのような連続焼成炉、又はロータリーキルンのような流動式焼成炉等を用いて行われる。
【0003】
焼成反応の促進を目的として、特許文献1は2系統の給気系統を備えた焼成炉を用いる正極活物質の製造方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
JP-A-2019-75253
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
流動式焼成炉は、リチウム金属複合酸化物を安定に生産し難いという問題がある。
【0006】
本発明は、安定な生産が可能であるリチウム金属複合酸化物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の[1]~[7]を包含する。
[1]被処理物を、焼成装置を用いて焼成し焼成物を得る工程を備えるリチウム金属複合酸化物の製造方法であって、前記被処理物は、金属複合化合物とリチウム化合物との混合物を含み、前記焼成装置は、前記被処理物が投入される投入部と、前記投入部から投入された前記被処理物を搬送する搬送部と、筒状のキルン本体と、前記焼成物を排出する排出口と、ガス供給手段を備え、前記キルン本体は加熱手段を備え、前記工程において、前記加熱手段よりも上流側から、露点が10℃以下の低露点ガスを供給し、前記加熱手段よりも下流側から酸素含有ガスを供給し、前記被処理物に前記酸素含有ガスを向流接触させて焼成し、下記式(A)で表される値が0.0001Nm
3
/kg以上0.30Nm
3
/kg以下である、リチウム金属複合酸化物の製造方法。
式(A):低露点ガスの供給量(Nm
3
/時間)/被処理物の供給量(kg/時間)
[2]前記焼成装置はロータリーキルンである、[1]に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[3]前記リチウム化合物に含まれるLiの割合は、5質量%以上50質量%以下である、[1]又は[2]に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[4]前記Liの割合は、5質量%以上30質量%以下である、[3]に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[5]下記式(C)で表される値が0.3Nm
3
/kg以上1Nm
3
/kg以下である、[1]~[4]のいずれか1つに記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
式(C):酸素含有ガスの供給量(Nm
3
/時間)/被処理物の供給量(kg/時間)
[6]前記焼成装置は前記加熱手段よりも上流側に排気口を備え、前記工程において、前記焼成装置内の前記酸素含有ガスを前記排気口から排気しながら焼成する、[1]~[5]のいずれか1つに記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[7]前記リチウム金属複合酸化物は下記組成式(I)を満たす、[1]~[6]のいずれか1つに記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
Li[Li
a
(Ni
(1-x-y)
Co
x
M1
y
)
1-a
]O
2
・・・組成式(I)
(組成式(I)において、M1は、Mn、Fe、Cu、Ti、Mg、Ca、Al、Zn、Sn、Zr、W、Nb、B、Si、SおよびPからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、組成式(I)は、-0.1≦a≦0.2、0≦x≦0.7、0<y≦0.7、及びx+y<1を満たす。)
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、安定な生産が可能であるリチウム金属複合酸化物の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の一態様におけるリチウム金属複合酸化物の製造方法において用いられる焼成装置の模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願明細書において、金属複合化合物(Metal Composite Compound)を以下「MCC」と称し、リチウム金属複合酸化物(Lithium Metal composite Oxide)を以下「LiMO」と称し、リチウム二次電池用正極活物質(Cathode Active Material for lithium secondary batteries)を以下「CAM」と称す。
(【0011】以降は省略されています)
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