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公開番号
2024160924
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-15
出願番号
2023191904
出願日
2023-11-10
発明の名称
光硬化性樹脂組成物、成形用ハードコートフィルム及びそれを用いた成形品
出願人
アイカ工業株式会社
代理人
主分類
C08F
290/06 20060101AFI20241108BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】破断伸度が高く成形性が良好であると共に、洗車機での洗浄にも耐えうる耐引っ掻き傷性を有する成形用途に適した光硬化性樹脂組成物、及びこれを塗工した成形用ハードコートフィルムと、それを用いた成形品を提供する。
【解決手段】エチレングリコールとイソホロンジイソシアネートを反応させたジイソシアネートに、ペンタエリスリトールトリアクリレートを更に反応させたウレタンアクリレートと、アルミナ微粒子と、レベリング剤と、光重合開始剤と、を含み、前記ウレタンアクリレートの重量平均分子量が2,000~12,000であり、前記アルミナ微粒子の平均一次粒子径が40~150nmであることを特徴とする光硬化性樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
エチレングリコールとイソホロンジイソシアネートを反応させたジイソシアネートに、ペンタエリスリトールトリアクリレートを更に反応させたウレタンアクリレート(A)と、アルミナ微粒子(B)と、レベリング剤(C)と、光重合開始剤(D)と、を含み、前記(A)の重量平均分子量が2,000~12,000であり、前記(B)の平均一次粒子径が40~150nmであることを特徴とする光硬化性樹脂組成物。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
更に光安定剤(E)を含むことを特徴とする請求項1記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
プラスチック基材上に請求項1又は2いずれか記載の光硬化性樹脂組成物の硬化層を有することを特徴とする成形用ハードコートフィルム。
【請求項4】
前記成形用ハードコートフィルムが車両外装用途であることを特徴とする請求項3記載の成形用ハードコートフィルム。
【請求項5】
請求項3記載の成形用ハードコートフィルムを、金型を用いて賦形後、光硬化性樹脂硬化層とは反対側から溶融樹脂を射出して樹脂成形品を形成するインサート成形品の製造方法。
【請求項6】
請求項3記載の成形用ハードコートフィルムを用いたインサート成形品又はアウトモールド成形品。
【請求項7】
プラスチック基材上に請求項1又は2いずれか記載の光硬化性樹脂組成物の硬化層を有し、更に加飾層又は/及び感圧接着剤層を有する成形フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は成形性に優れた光硬化性の樹脂組成物、及びその樹脂硬化層を有する成形用ハードコートフィルム、更にはそれを用いた成形品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
アクリル系の光硬化性樹脂は、プラスチックフィルムやプラスチック成形物表面に特別な性能を付与するために多くの分野で用いられており、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に塗布して高硬度を付与したハードコートフィルムは、タッチパネル用フィルムや成形用フィルムとして大量に使用されている。
【0003】
これらのなかで特に成形用としては、フィルム表面に絵柄を印刷後、加熱により軟化させた状態で3次元成形を行う成形用フィルムが良く知られているが、フィルムに塗布されたハードコート樹脂層を硬くすると、立体形状に加工する際に曲面においてマイクロクラックが入りやすくなり、加工形状には制約があった。そのため過去に出願人は、表面硬度と成形性を両立させるインサート成形用のハードコート樹脂として、トリアジン環含有(メタ)アクリレートプレポリマーと平均一次粒子径が80~500nmの有機微粒子を含むハードコート剤を発明した(特許文献1)。このハードコート剤は膜厚が1~10μmで十分な柔軟性と表面物性が両立可能な優れるものであった。
【0004】
こうした成形用途に適したハードコート剤を選定することで、加工面での制約はある程度緩和されてはきたが、インサート成形品の用途が広がるにつれて、従来から求められる成形性や耐摩耗性に加え、様々な特性が求められるようになってきている。例えば自動車の外装用途では、大きなサイズでの安定した成形性に加え、洗車機による引っ掻き傷へ耐性が求められており、こうした要求に対応できるようなハードコート層を有する成形用フィルムがなかった。そのため自動車の外装用途でも使用が可能な成形性、耐洗車傷性、耐久性を有する成形用ハードコートフィルムが求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4848200号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、破断伸度が高く成形性が良好であると共に、洗車機での洗浄にも耐えうる耐引っ掻き傷性を有する成形用途に適した光硬化性樹脂組成物、及びこれを塗工した成形用ハードコートフィルムと、それを用いた成形品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、エチレングリコールとイソホロンジイソシアネートを反応させたジイソシアネートに、ペンタエリスリトールトリアクリレートを更に反応させたウレタンアクリレート(A)と、アルミナ微粒子(B)と、レベリング剤(C)と、光重合開始剤(D)と、を含み、前記(A)の重量平均分子量が2,000~12,000であり、前記(B)の平均一次粒子径が40~150nmであることを特徴とする光硬化性樹脂組成物を提供する。
【0008】
請求項2の発明は、更に光安定剤(E)を含むことを特徴とする請求項1記載の光硬化性樹脂組成物を提供する。
【0009】
請求項3の発明は、プラスチック基材上に請求項1又は2いずれか記載の光硬化性樹脂組成物の硬化層を有することを特徴とする成形用ハードコートフィルムを提供する。
【0010】
請求項4の発明は、前記成形用ハードコートフィルムが車両外装用途であることを特徴とする請求項3記載の成形用ハードコートフィルムを提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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