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公開番号2024160559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075693
出願日2023-05-01
発明の名称除電装置を含む画像形成装置、その制御方法及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類G03G 21/00 20060101AFI20241107BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】除電装置を備えた画像形成装置において、給排紙オプション構成や設置環境が変わった際に適切な電荷調整値に変更する必要に気づけず印刷を実行することがあった。
【解決手段】除電装置と印刷装置を含みオプションユニットが接続可能な画像形成装置であって、前記画像形成装置の湿度の変化を検知する第1の検知手段と、前記画像形成装置の給排紙のオプションユニット構成の変化を検知する第2の検知手段と、前記第1の検知手段もしくは前記第2の検知手段による変化が検知された場合S602であって、前記除電装置の除電処理を実行するよう設定されている場合S603又は除電レベルが設定されているシートの情報が保持されている場合S604は、除電設定の変更の通知を表示画面に表示する表示手段S606と、を有することを特徴とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
除電装置と印刷装置を含みオプションユニットが接続可能な画像形成装置であって、
前記画像形成装置の湿度の変化を検知する第1の検知手段と、
前記画像形成装置の給排紙のオプションユニット構成の変化を検知する第2の検知手段と、
前記第1の検知手段もしくは前記第2の検知手段による変化が検知された場合であって、前記除電装置の除電処理を実行するよう設定されている場合又は除電レベルが設定されているシートの情報が保持されている場合は、除電設定の変更の通知を表示画面に表示する表示手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1の検知手段は、所定期間における湿度の変化あるいは、除電設定が変更された時点からその時点までの湿度の変化を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2の検知手段は、給排紙オプションユニットの構成を識別し、前回動作時からオプション構成に変化があったかどうかを検知することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記除電設定の変更の通知は、前記第1の検知手段が、湿度が低くなったと検知した場合には除電レベルを上げる旨、湿度が高くなったと検知した場合には除電レベルを下げる旨の通知であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記除電設定の変更の通知は、前記第2の検知手段が、前回動作時より搬送経路が長くなったと検知した場合は除電レベルを下げる旨、搬送経路が短くなったと検知した場合は除電レベルを上げる旨の通知であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
除電装置と印刷装置を含みオプションユニットが接続可能な画像形成装置の制御方法であって
前記画像形成装置の湿度の変化を検知する第1の検知工程と、
前記画像形成装置の給排紙のオプションユニット構成の変化を検知する第2の検知工程と、
前記第1の検知工程もしくは前記第2の検知工程において変化が検知された場合であって、前記除電装置の除電処理を実行するよう設定されている場合又は除電レベルが設定されているシートの情報が保持されている場合は、除電設定の変更の通知を表示画面に表示する表示工程と、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の画像形成装置の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
除電装置と印刷装置を含みオプションユニットが接続可能な画像形成装置であって、
前記画像形成装置の給排紙のオプションユニット構成の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段による変化が検知された場合であって、前記除電装置の除電処理を実行するよう設定されている場合又は除電レベルが設定されているシートの情報が保持されている場合は、除電設定の変更の通知を表示画面に表示する表示手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電した記録媒体を除電する除電装置を含む画像形成装置その制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
印刷作業に用いる記録媒体(以下「シート」という。)は、電子写真プロセスの過程における残荷電、もしくはシート搬送中に生じる搬送ローラーやガイドとの僅かな摩擦により、静電気を帯びた状態で搬送される。そしてこの静電気により、シート同士が貼り付いてしまうことがある。また、埃や紙粉が成果物に付着することによる成果物品質の低下を引き起こす。
ここで、普通紙等はシート自体が持つ電気抵抗が低く、紙内で電荷が移動しやすいため、帯電量自体も小さく解消も早い。しかし、厚紙や合成紙、コート紙といった合成樹脂(プラスチック)を用いたシートは、シート自体が持つ電気抵抗が高く、紙内での電荷移動が起こりにくい。そのため、結果として合成紙やコート紙のようなシートほど帯電しやすく、電荷が残りやすいという傾向がある。また、環境、特に湿度の影響を受けやすく、湿度が低い環境ほど空気中への放電量が減る影響で、静電気を帯びやすくなることが一般的に知られている。
仮にシート同士が貼り付いた状態で後処理を行うと、シートの整合処理に影響を及ぼし、後処理の品質が低下するばかりか、後処理時の給紙不良や搬送不良によるジャムを誘発し、シートや機器へダメージを与えかねない。
そのため、このようなリスクを発生させないよう、後処理の実施前に、印刷工程後のシートの静電気を除電することが望ましい。そこで、シート搬送方向の下流に位置する搬送ローラー対に対して電圧を印加することで、シートに帯電した電荷を打ち消す提案などがなされている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-258881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
搬送ローラーに電圧を印加した構成(以下「除電ローラー」という。)による除電は、シートに帯電している電荷と逆の電荷を、除電ローラーを介してシートに与えることにより、帯電している静電気を打ち消すものである。そのため、除電ローラーによる除電制御(除電ローラーへの、シートと逆電荷の印加)は、シートの帯電量に合わせて実施される必要がある。つまりこれは、湿度といった印刷環境やシートの銘柄ごとに、最適な除電用の電荷調整値というものが存在するということである。国や地域によって画像形成装置が設置される環境は多様であり、使用する時間や天候や季節によって湿度は大きく変化する可能性がある。
適切な除電用の電荷調整値は湿度のような印刷環境やシートの銘柄以外にも、給紙から排紙に至るまでのシートの搬送パスの長さによってもシートの帯電量が異なる。そのため同じシート銘柄であっても、本体構成等が変わった際に適切な電荷調整値が変化する。
仮に不適切な電荷調整値の状態で、シートに対して除電制御を実施すると、逆に帯電を引き起こしてしまうこととなり、更なるシートの貼り付きに繋がってしまい、損紙となる成果物を生成してしまう恐れがある。
本発明は上記課題に鑑み、除電装置を備えた画像形成装置において、給排紙オプション構成や設置環境が変わったことにより除電レベル(除電用の電荷調整値)の再設定が必要な旨を通知する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明で説明される画像形成装置は、除電装置と印刷装置を含みオプションユニットが接続可能な画像形成装置であって、前記画像形成装置の湿度の変化を検知する第1の検知手段と、前記画像形成装置の給排紙のオプションユニット構成の変化を検知する第2の検知手段と、前記第1の検知手段もしくは前記第2の検知手段による変化が検知された場合であって、前記除電装置の除電処理を実行するよう設定されている場合又は除電レベルが設定されているシートがある場合は、除電設定の変更の通知を表示画面に表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、除電装置を備えた画像形成装置において、給排紙オプション構成や設置環境が変わったことにより除電レベル(除電用の電荷調整値)の再設定が必要な旨を通知することができる。これにより、シートに不適切な電荷調整値が設定された状態で、除電処理が実施されることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態における画像形成装置のハードウェア構成ブロック図
本実施形態における画像形成装置の制御部のソフトウェア構成図
本実施形態における除電装置のハードウェア構成図
本実施形態における除電装置に搭載される操作部の例
本実施形態における除電装置による除電処理の模式図
本実施形態における除電設定変更の通知を実行する際のフローチャート
本実施形態における湿度変化を検知した際の通知する除電設定変更画面の例
本実施形態における構成変化を検知した際に通知する除電設定変更画面の例
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0009】
[実施形態1]
・ハードウェア構成
図1は、画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1において、制御部110は、画像形成装置100全体を制御するための構成である。制御部110は、画像形成装置100を制御するための構成として、以下に示すものを含む。
CPU111は、ROM112に記憶された制御部110用の制御プログラムをRAM113に読み出して実行する。
ROM112はリードオンリーメモリで、制御部110のブートプログラム、BIOS、固定パラメータ等を格納している。
RAM113はランダムアクセスメモリで、CPU111が制御部110を制御する際に、プログラムや一時的なデータの格納などに使用される。
ハードディスクドライブ(HDD)114は、ネットワークI/F118を介してPC192から受信した印刷データを記憶する。画像形成装置の種類によってはHDD114の代わりに記憶装置としてSSD(ソリッドステートドライブ)が接続される構成もあり、SSDのハードウェアとしての役割はHDD114と同等である。画像形成装置の種類によってはHDD114が搭載されないケースもある。
【0010】
なお、CPU111により実行されるプログラムには、プリント用アプリケーションプログラムが含まれる。そして、このプリント用アプリケーションプログラムにより、HDD114に記憶された印刷データが印刷装置150によるプリントが可能な画像データに変換される。そして、HDD114には、印刷装置150によるプリントが可能な画像データも記憶される。また、CPU111により実行されるプログラムには、スキャン用アプリケーションプログラムが含まれる。そして、このスキャン用アプリケーションプログラムにより、スキャン装置140により画像データが読み取られるとともに、読み取られた画像データがHDD114に転送される。そして、HDD114には、読み取られた画像データが記憶される。
操作部I/F115は、操作部130を介して画像形成装置100の使用者により入力される指示をCPU111に伝達するためのI/Fである。また、操作部I/F115は、操作部130に表示される内容を切替えるための処理内容をCPU111から受信して操作部130に伝達する。なお、操作部130は、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが備えられ、使用者の指示を受け付ける。
スキャナI/F116は、制御部110とスキャン装置140を接続するためのインターフェースである。ここで、スキャン装置140(画像データを入力する入力手段)は、原稿上の画像をCCD(Charge Coupled Device)等により構成されるラインセンサを用いて画像データとして読み取るものである。そして、スキャン装置140は、読み取った画像データをスキャナI/F116を介してHDD114へ転送する。HDD114へ転送され、記憶された画像データは、印刷装置150によりプリントすることが可能であり、スキャン装置140により読み取った画像データを印刷装置150によりプリントすることにより、複写(コピー)処理が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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