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公開番号2024159813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024137490,2022206247
出願日2024-08-19,2015-11-04
発明の名称形質導入および細胞プロセシングのための方法
出願人ジュノー セラピューティクス インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/64 20060101AFI20241031BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】治療(例えば養子細胞療法)に使用される細胞プロセシングのための方法であって、利用可能なプロセシング方法を上回る利点、例えば、コストの低下、能率化、有効性の向上、安全性の向上、ならびに種々の対象および病状の間での再現性の向上、を有する方法を提供する。さらに、システム、およびキットを提供する。
【解決手段】ウイルスベクターによる細胞の形質導入をもたらす条件下で細胞とウイルスがインキュベーションされる、形質導入方法。インキュベーションは、概ね剛性の遠心チャンバー(例えば、硬質プラスチック製の円筒状チャンバー)の内部キャビティ内で行われ、チャンバーのキャビティは可変容積を有し得る。当該方法は、そのようなチャンバー内で行われるものを含む他のプロセシング段階を含み、該段階には、洗浄、選択、単離、培養、および製剤化が含まれる。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
細胞と、組換えウイルスベクターを含有するウイルス粒子とを含むインプット組成物を遠心チャンバーの内部キャビティ内でインキュベーションする段階を含む形質導入方法であって;
該遠心チャンバーが、回転軸の周りを回転可能であり、かつ端壁、該端壁から延びる実質的に剛性の側壁、および少なくとも1つの開口部を含み、該側壁の少なくとも一部が該内部キャビティを取り囲み、かつ該少なくとも1つの開口部が、該内部キャビティ内への液体の取り入れおよび該キャビティからの液体の圧出を可能にすることができ;
該遠心チャンバーが、該インキュベーションの少なくとも一部の間、該回転軸の周りを回転中であり;かつ
該方法が、該ウイルスベクターを形質導入された複数の該細胞を含むアウトプット組成物を生成する;
前記形質導入方法。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
細胞と、組換えウイルスベクターを含有するウイルス粒子とを含むインプット組成物を遠心チャンバーの内部キャビティ内でインキュベーションする段階を含む形質導入方法であって;
該遠心チャンバーが、回転軸の周りを回転可能であり、かつ端壁、該端壁から延びる実質的に剛性の側壁、および少なくとも1つの開口部を含み、該側壁の少なくとも一部が該内部キャビティを取り囲み、かつ該少なくとも1つの開口部が、該内部キャビティ内への液体の取り入れおよび該キャビティからの液体の圧出を可能にすることができ;
該遠心チャンバーが、該インキュベーションの少なくとも一部の間、該回転軸の周りを回転中であり;
該遠心チャンバーの回転中に該キャビティ内に存在する該インプット組成物の総液体体積が、該キャビティの内部表面積1平方インチあたり多くても約5mLであり;かつ
該方法が、該ウイルスベクターを形質導入された複数の該細胞を含むアウトプット組成物を生成する;
前記形質導入方法。
【請求項3】
前記回転が、
前記キャビティの前記側壁の内部表面および/または前記細胞の表面層における、200gを上回るもしくは約200gを上回る、300gを上回るもしくは約300gを上回る、または500gを上回るもしくは約500gを上回る、相対遠心力(RCF)での回転
を含む、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記回転が、
前記キャビティの前記側壁の内部表面および/または前記細胞の表面層における、
600gもしくは約600g、800gもしくは約800g、1000gもしくは約1000g、1100gもしくは約1100g、1600gもしくは約1600g、2000gもしくは約2000g、2100gもしくは約2100g、2200gもしくは約2200g、2500gもしくは約2500g、または3000gもしくは約3000gの相対遠心力での回転;あるいは
少なくとも、600gもしくは約600g、800gもしくは約800g、1000gもしくは約1000g、1100gもしくは約1100g、1600gもしくは約1600g、2000gもしくは約2000g、2100gもしくは約2100g、2200gもしくは約2200g、2500gもしくは約2500g、または3000gもしくは約3000gの相対遠心力での回転;
を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の方法。
【請求項5】
前記回転が、
前記キャビティの前記側壁の内部表面および/または前記細胞の表面層における、それぞれ境界値を含めて、500もしくは約500g~2500もしくは約2500g、500もしくは約500g~2000もしくは約2000g、500もしくは約500g~1600もしくは約1600g、500もしくは約500g~1000もしくは約1000g、600もしくは約600g~1600もしくは約1600g、600もしくは約600g~1000もしくは約1000g、1000もしくは約1000g~2000もしくは約2000g、または1000もしくは約1000g~1600もしくは約1600gである、相対遠心力での回転
を含む、請求項1~4のいずれか一項記載の方法。
【請求項6】
前記チャンバーが回転中である、前記インキュベーションの前記少なくとも一部が、
約5分間もしくは5分間を上回る、約10分間もしくは10分間を上回る、約15分間もしくは15分間を上回る、約20分間もしくは20分間を上回る、約30分間もしくは30分間を上回る、約45分間もしくは45分間を上回る、約60分間もしくは60分間を上回る、約90分間もしくは90分間を上回る、または約120分間もしくは120分間を上回る;あるいは
それぞれ境界値を含めて、5もしくは約5分間~60もしくは約60分間、10もしくは約10分間~60もしくは約60分間、15もしくは約15分間~60もしくは約60分間、15もしくは約15分間~45もしくは約45分間、30もしくは約30分間~60もしくは約60分間、または45もしくは約45分間~60もしくは約60分間である;
期間である、請求項1~5のいずれか一項記載の方法。
【請求項7】
前記遠心チャンバーが可動部材をさらに含み、かつ前記内部キャビティが、前記端壁、前記実質的に剛性の側壁、および該可動部材によって画定される容積可変のキャビティであり、該可動部材が、該キャビティの内部容積を変動させるように該チャンバー内を移動することができる、請求項1~6のいずれか一項記載の形質導入方法。
【請求項8】
前記側壁が曲線状である、請求項1~7のいずれか一項記載の方法。
【請求項9】
前記側壁が概ね円筒状である、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記可動部材がピストンであり;かつ/または
前記可動部材が、前記キャビティの内部容積を変動させるように前記チャンバー内を軸方向に移動することができる;
請求項7~9のいずれか一項記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「Methods for Transduction and Cell Processing」と題された、2014年11月05日に提出された米国仮出願第62/075,801号、および「Methods for Transduction and Cell Processing」と題された、2015年3月05日に提出された米国仮出願第62/129,023号からの優先権を主張するものであり、その内容は参照によりそれらの全体として組み入れられる。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
分野
本開示は、治療(例えば養子細胞療法)に使用される細胞プロセシングに関する。提供される方法には概して形質導入方法が含まれ、当該方法では、ウイルスベクターによる細胞の形質導入をもたらす条件下で細胞とウイルスベクター粒子がインキュベーションされる。当該インキュベーションは、概ね剛性の遠心チャンバー(例えば硬質プラスチック製の円筒状チャンバー)の内部キャビティ内で行われ得る。当該方法は、そのようなチャンバー内で行われるものを含む他のプロセシング段階を含み、当該段階には、洗浄、選択、単離、培養、および製剤化が含まれる。特に、本開示は、利用可能なプロセシング方法(例えば、大規模なプロセシングに利用可能な方法)を上回る利点を提供する方法に関する。そのような利点には、例えば、コストの低下、能率化、有効性の向上、安全性の向上、ならびに種々の対象および病状の間での再現性の向上が含まれる。
【背景技術】
【0003】
背景
いくつかの方法が細胞プロセシングに利用可能であり、それには、大規模な方法、および養子細胞療法のための細胞の調製において使用するための方法が含まれる。例えば、ウイルスベクター導入(例えば形質導入)、選択、単離、刺激、培養、洗浄、および製剤化のための方法が利用可能である。利用可能な方法は、完全に満足のいくものにはなっていない。例えば、養子細胞療法のための細胞の大規模なプロセシング(例えば形質導入)のための改善された方法が必要とされている。例えば、効率および再現性を改善する、ならびに時間、コスト、取り扱い、複雑さ、および/またはそのような産生に関連する他のパラメーターを低下させる方法が必要とされる。提供される態様の中には、そのような必要性に対処する方法、システム、およびキットがある。
【発明の概要】
【0004】
概要
細胞プロセシングのための方法、例えば、ウイルスベクターの導入および/または免疫親和性に基づく細胞の選択のための方法が提供される。一部の態様では、当該細胞は、細胞療法において使用するためのものであり、例えば、(例えば養子細胞療法における)自己移入または同種移入のために調製される初代細胞である。当該方法は、細胞の洗浄、単離、分離など、付加的な細胞プロセシング段階を含み得る。
【0005】
一部の態様では、当該方法は、容器内、例えば遠心チャンバーの内部キャビティ内で、細胞と、組換えウイルスベクターを含有するウイルスベクター粒子とを含有する組成物(インプット組成物と見なされる)をインキュベーションすることによって行われ、それによって、該ウイルスベクターを形質導入された複数の細胞を含有するアウトプット組成物が生成される。当該遠心チャンバーは、典型的には、回転軸の周りを回転可能である。一部の態様では、当該回転軸は垂直である。当該チャンバーは、典型的には、端壁、該端壁から延びる側壁(例えば、実質的に剛性の側壁)、ならびに少なくとも1つの開口部(例えば、出入口または入口および出口)を含む。当該側壁の少なくとも一部は、概ね内部キャビティを取り囲む。当該少なくとも1つの開口部(例えば、出入口または入口および出口)は、内部キャビティ内への液体の取り入れおよび当該キャビティからの液体の圧出を可能にすることができる。当該少なくとも1つの開口部は、一部の態様ではチャンバーと同軸であり、かつ一部の態様ではチャンバーの端壁にある。当該側壁は、曲線状(例えば円筒状または概ね円筒状)であってもよい。
【0006】
一部の態様では、当該方法は、遠心チャンバーの内部キャビティ内で、細胞と、組換えウイルスベクターを含有するウイルス粒子とを含有するインプット組成物をインキュベーションする段階を含み、当該遠心チャンバーは、回転軸の周りを回転可能であり、かつ端壁、該端壁から延びる実質的に剛性の側壁、および少なくとも1つの開口部を含み、当該側壁の少なくとも一部は内部キャビティを取り囲み、かつ当該少なくとも1つの開口部は、内部キャビティ内への液体の取り入れおよび当該キャビティからの液体の圧出を可能にすることができ、当該遠心チャンバーは、インキュベーションの少なくとも一部の間、回転軸の周りを回転し、かつ当該方法は、ウイルスベクターを形質導入された複数の細胞を含有するアウトプット組成物を生成する。
【0007】
一部の態様では、当該遠心チャンバーは、可動部材(例えばピストン)をさらに含む。そのような態様では、当該内部キャビティは、概して容積可変のものであり、例えば、端壁、側壁、および可動部材(例えばピストン)によって画定される容積可変のキャビティであり、それによって、当該可動部材はチャンバー内を(例えば、チャンバー内を軸方向に)移動して、当該キャビティの内部容積を変動させ得る。一部の態様では、代替的に、ポンプ、シリンジ、および/もしくはモーター、または液体もしくは気体の取り入れおよび圧出を行う(例えば、キャビティから液体を引き込みかつ/またはキャビティ内に液体を押し込む)ための他の装置によって、液体がチャンバーの内外を移動し、一方でキャビティ自体の容積は一定のままである。
【0008】
一部の態様では、当該方法は、遠心チャンバーの内部キャビティ内で、細胞と、組換えウイルスベクターを含有するウイルス粒子とを含有するインプット組成物をインキュベーションする段階を含み、当該遠心チャンバーは、回転軸の周りを回転可能であり、かつ端壁、当該端壁から延びる実質的に剛性の側壁、および少なくとも1つの開口部を含み、当該側壁の少なくとも一部は内部キャビティを取り囲み、かつ当該少なくとも1つの開口部は、当該内部キャビティ内への液体の取り入れおよび当該キャビティからの液体の圧出を可能にすることができ、当該遠心チャンバーは、インキュベーションの少なくとも一部の間、回転軸の周りを回転しており、当該遠心チャンバーの回転中に当該キャビティ内に存在するインプット組成物の総液体体積は、当該キャビティの内部表面積1平方インチあたり多くても約5mLであり、かつ当該方法は、ウイルスベクターを形質導入された複数の細胞を含むアウトプット組成物を生成する。
【0009】
当該チャンバーは、2つの端壁を含み得る。そのような態様の一部では、一方の端壁は、他の特徴と共に内部キャビティを画定するが、他方はキャビティの外側にある。一部の態様では、キャビティは、両方の端壁によって境界を付けられている。
【0010】
少なくとも1つの開口部は、それぞれ取り入れおよび圧出を可能にすることができる入口および出口を含んでもよいし、または取り入れおよび圧出を可能にすることができる単一の出入口を含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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