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公開番号2024159499
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024026455
出願日2024-02-26
発明の名称飽和固有色のコーティングを備える時計又は宝飾品のための外装部品及び前記外装部品の製造方法
出願人ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
代理人個人,個人,個人
主分類C23C 14/06 20060101AFI20241031BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】基板の構造を保持するために1つ以上の薄い層によって得られ、その外観が使用者の視角によって変化せず、劣化することなく機械的応力を受けるように適合された、明るい飽和色、例えば赤色を有する外装部品、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】時計又は宝飾品の外装部品(10)であって、基板(11)を備え、基板(11)の表面に、300nmから10μmの厚さ及び固有の飽和色を有するタンタルTa系の窒化物又は酸窒化物を含むコーティング(12)が広がることを特徴とする外装部品(10)である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
時計又は宝飾品の外装部品(10)であって、それは基板(11)を備え、前記基板(11)の表面に、所定の色を有するように300nmから10μmの厚さを有するタンタルTa系の窒化物又は酸窒化物を含むコーティング(12)が広がることを特徴とする、外装部品(10)。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記コーティング(12)は1μmから3μmの厚さを有する、請求項1に記載の外装部品(10)。
【請求項3】
前記コーティング(12)は2μmに等しい厚さを有する、請求項2に記載の外装部品(10)。
【請求項4】
前記コーティング(12)は、化学量論的組成が実質的に斜方晶系Ta
3

5
に近いか又は等しい窒化タンタルで作られる、請求項1に記載の外装部品(10)。
【請求項5】
前記コーティングは、0から5原子%の範囲の酸素の添加によって生成される、請求項1に記載の外装部品(10)。
【請求項6】
前記コーティング(12)は、標準光源D65の透過モードでのCieLAB色空間において、観察者が10°、測定ジオメトリd:0°の状態で、20より大きい、好ましくは50より大きい座標a*及びb*によって特徴付けられる赤色を有する、請求項1に記載の外装部品(10)。
【請求項7】
前記コーティング(12)は、標準光源D65の透過モードでのCieLAB色空間において、観察者が10°、測定ジオメトリd:0°の状態で、座標L*=[30;50]、a*=[50;70]、及びb*=[60;80]によって特徴付けられる赤色を有する、請求項6に記載の外装部品(10)。
【請求項8】
前記コーティング(12)は、標準光源D65の透過モードでのCieLAB色空間において、観察者が10°、測定ジオメトリd:0°の状態で、座標L*=42、a*=58、及びb*=72によって特徴付けられる赤色を有する、請求項7に記載の外装部品(10)。
【請求項9】
前記コーティング(12)は、BがタンタルTaであり、AがBa、Ca、Nd、La、Sr、Eu及びYbから選択される金属元素である、AB(O,N)型の組成物を形成する、請求項1に記載の外装部品(10)。
【請求項10】
前記コーティング(12)は、BaTaO
2
N、CaTaO
2
N、NdTaO
2
N、LaTaO
2
N、SrTaO
2
N、EuTaO
2
N又はYb
2
Ta
2

5

2
で作られる、請求項9に記載の外装部品(10)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計製造又は宝飾品の分野に関し、より詳細には、本質的に色付きのコーティングを備える時計又は宝飾品の外装部品、及び前記外装部品を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【0002】
本明細書において、「外装部品」という用語は、例えば、使用者に見えるように意図されたケース、文字盤、文字盤アップリケ、針、ベゼル、クラウン、ブレスレットリンクなどから成る、時計製造又は宝飾品の分野におけるあらゆる装飾品を指す。
【0003】
好ましくは、本発明は、固有色が赤の色合いであるコーティングを備える時計又は宝飾品の外装部品に関する。
【背景技術】
【0004】
時計製造又は宝飾品の分野では、より一般的には装飾品の分野では、塗装、ニス塗り又はエナメル加工による堆積法が必ずしも適切であるとは限らない。
【0005】
実際、一方では、装飾される物品の表面に塗布される材料の層は、厚すぎて、表面構造、例えば、ブラッシュ仕上げの表面、サンレイブラッシュ仕上げの表面、サンドブラスト仕上げの表面又はレーザー構造化表面などを見せることができず、他方では、この層の寿命及びその結果としての色は、必ずしも満足できるものではない。
【0006】
したがって、物理蒸着(PVD)、化学蒸着(CVD)及び原子層蒸着(ALD)などの薄層真空蒸着技術が好ましい。実際、これらの薄層真空蒸着技術は、薄くて耐性のある層の堆積を可能にし、これらの層は一般に、小さくて摩擦を受けやすい部品をコーティングするのに適しており、例えば、微細な表面構造を備える。
【0007】
しかしながら、これらの堆積技術により多数の固有色のコーティングを得ることができるという事実にもかかわらず、これらの方法の実施により、工業的規模で、赤色の濃淡、特に明るく鮮やかな赤色などの特定の固有色を得ることはできない。
【0008】
また、所定の色を生成するための干渉光学系を形成するために、薄層のスタックを堆積させることも知られている。しかしながら、色の知覚は、視角に依存する可能性が高い。さらに、生成される色が薄層の厚さに大きく依存する限り、薄層の積み重ねには製造上の大きな制約がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、基板の構造を保持するために1つ以上の薄い層によって得られ、その外観が使用者の視角によって変化せず、劣化することなく機械的応力を受けるように適合された、明るい飽和色、例えば赤色を有する外装部品を得る必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的のために、本発明は、時計又は宝飾品の外装部品であって、基板を備え、基板の表面に、所定の色を有するようにその厚さが300nmから10μmであるタンタルTa系の金属窒化物又は酸窒化物を含むコーティングが広がる、外装部品に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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