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公開番号2025017267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023120313
出願日2023-07-24
発明の名称波形鋼板
出願人日鉄建材株式会社
代理人個人
主分類C23C 28/00 20060101AFI20250129BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】塗装の膜厚を薄くすることができ、耐衝撃性と耐摩耗性を有する波形鋼板を提供する。
【解決手段】実施形態における波形鋼板1は、波形状の鋼板本体部2と、鋼板本体部2に設けられるめっき材3と、めっき材3に塗布される合成樹脂塗料4と、を備える。合成樹脂塗料4の膜厚は、10μm以上500μm以下が好ましい。合成樹脂塗料4は、エポキシ樹脂系塗料及びポリエステル樹脂系塗料の少なくとも何れかで構成されることが好ましい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
波形状の鋼板本体部と、
前記鋼板本体部に設けられるめっき材と、
前記めっき材に塗布される合成樹脂塗料と、を備えること
を特徴とする波形鋼板。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記合成樹脂塗料の膜厚は、10μm以上500μm以下であること
を特徴とする請求項1記載の波形鋼板。
【請求項3】
前記合成樹脂塗料は、エポキシ樹脂系塗料とポリエステル樹脂系塗料との少なくとも何れかで構成されること
を特徴とする請求項1記載の波形鋼板。
【請求項4】
水路で用いられること
を特徴とする請求項1記載の波形鋼板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、波形鋼板に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
波形鋼板は、耐食性を向上させるためにアスファルト塗装が施されることがあり、そのアスファルト塗装の膜厚は1mm程度必要とされる。また、特許文献1には、水路用の湾曲させた波付け鋼板の内面にアスファルト混合物を平滑内面が形成されるように被覆される水路用のアスファルト被覆波付け鋼板が開示される。
【0003】
波形鋼板は複数重ねて運搬されるところ、特許文献1に開示されるアスファルト被覆波付け鋼板等の膜厚の厚いアスファルト塗装が塗布された場合には、波形鋼板同士を重ねて運搬しにくく運搬効率が悪いという事情がある。また、アスファルト塗装は、夏場等の高温下では塗装が溶けやすく、冬場の低温下では塗装が割れやすいという事情がある。このため、塗装の膜厚を薄くできる波形鋼板が求められる。また、波形鋼板は、土砂や流木等が衝突するおそれがあることから、所定の衝撃と摩耗に対する抵抗性が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-275353
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、塗装の膜厚を薄くすることができ、耐衝撃性と耐摩耗性を有する波形鋼板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る波形鋼板は、波形状の鋼板本体部と、前記鋼板本体部に設けられるめっき材と、前記めっき材に塗布される合成樹脂塗料と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、塗装の膜厚を薄くすることができ、所定の耐衝撃性と耐摩耗性を有する波形鋼板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態における波形鋼板を組み合わせて構築される水路の一例を示す斜視図である。
図2は、実施形態における波形鋼板の一例を示す断面図である。
図3は、0℃環境における耐摩耗性試験後の試験体を示し、図3(a)は比較例1を示し、図3(b)は発明例1を示し、図3(c)は発明例2を示す。
図4は、60℃環境における耐摩耗性試験後の試験体を示し、図4(a)は比較例1を示し、図4(b)は発明例1を示し、図4(c)は発明例2を示す。
図4は、0℃環境における耐衝撃性試験後の試験体を示し、図5(a)は比較例1を示し、図5(b)は発明例1を示し、図5(c)は発明例2を示す。
図6は、0℃環境における耐衝撃性試験後の試験体を示し、図6(a)は比較例1を示し、図6(b)は発明例3を示す。
図7は、常温環境における耐衝撃性試験後の試験体を示し、図7(a)は比較例1を示し、図7(b)は発明例3を示す。
図8は、半塗装における塩水噴霧試験後の試験体を示し、図8(a)は比較例1を示し、図8(b)は発明例3を示す。
図9は、半塗装における複合サイクル腐食試験後の試験体を示し、図9(a)は比較例1を示し、図9(b)は発明例3を示す。
図10は、半塗装における没水試験後の試験体を示し、図10(a)は比較例1を示し、図10(b)は発明例3を示す。
図11は、灯油浸漬した耐薬品性試験後の試験体を示し、図11(a)は比較例1を示し、図11(b)は発明例3を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を適用した波形鋼板を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図における構成は、説明のため模式的に記載されており、例えば各構成の大きさや、構成毎における大きさの対比等については、図とは異なってもよい。
【0010】
図1に示すように、波形鋼板1は、例えば水路、水槽、護岸、岸壁、防波堤、導流堤、集水井等の水辺で用いられる。波形鋼板1は、立坑等で用いられてもよい。波形鋼板1は、例えば断面U字状のU字フリュームであり、複数組み合わせることで水路100が構築される。波形鋼板1は、断面円弧状、断面円形状に形成されてもよい。波形鋼板1は、コルゲート製品であってもよく、複数組み合わせることでコルゲートパイプ、コルゲートセル、コルゲート水槽等が構築されてもよい。波形鋼板1は、ライナープレートであってもよい。波形鋼板1は、鋼矢板であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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