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公開番号
2025022565
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023127257
出願日
2023-08-03
発明の名称
成膜装置及び成膜方法
出願人
株式会社アルバック
代理人
弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類
C23C
14/35 20060101AFI20250206BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】マグネトロンスパッタリングにより成膜された膜の応力差を緩和することが可能な成膜装置及び成膜方法を提供すること。
【解決手段】本発明に係る成膜装置は、チャンバと、複数のターゲット機構と、駆動制御部とを具備する。
複数のターゲット機構は、各ターゲット機構が中心軸の周りに円筒状のターゲット面を有するロータリターゲットと、中心軸の周りに回転可能であり、ターゲット面上に磁場を形成する磁石とを備え、中心軸が互いに平行かつ成膜対象面に対して平行である。
駆動制御部は、磁石が最も成膜対象面側となるように回転したときの回転角度を対向角度とし、磁石が対向角度よりも成膜対象面の中央側を向く回転角度を中央向き角度、磁石が対向角度よりも成膜対象面の端側を向く回転角度を端向き角度とすると、磁石を中央向き角度としてプラズマ生成のための放電を開始し、放電中に磁石を中央向き角度から端向き角度に回転させる。
【選択図】図14
特許請求の範囲
【請求項1】
チャンバと、
複数のターゲット機構であって、各ターゲット機構は前記チャンバ内に配置され、中心軸の周りに円筒状のターゲット面を有するロータリターゲットと、前記中心軸の周りに回転可能であり、前記ターゲット面上に磁場を形成する磁石とを備え、前記中心軸が互いに平行かつ成膜対象面に対して平行である複数のターゲット機構と、
前記磁石が最も前記成膜対象面側となるように回転したときの回転角度を対向角度とし、前記磁石が前記対向角度よりも前記成膜対象面の中央側を向く回転角度を中央向き角度、前記磁石が前記対向角度よりも前記成膜対象面の端側を向く回転角度を端向き角度とすると、前記磁石を前記中央向き角度としてプラズマ生成のための放電を開始し、放電中に前記磁石を前記中央向き角度から前記端向き角度に回転させる駆動制御部と
を具備する成膜装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の成膜装置であって、
前記複数のターゲット機構のうち、前記成膜対象面の中央に最も接近する2本のターゲット機構をそれぞれ第1ターゲット機構及び第2ターゲット機構とし、前記第1ターゲット機構及び前記第1ターゲット機構より前記成膜対象面の中央から離隔された複数のターゲット機構を第1ターゲット群、前記第2ターゲット機構及び前記第2ターゲット機構より前記成膜対象面の中央から離隔された複数のターゲット機構を第2ターゲット群とすると、前記駆動制御部は放電の間、前記第1ターゲット群の前記磁石を互いに同一の回転角度とし、前記第2ターゲット群の前記磁石を互いに同一の回転角度とする
成膜装置。
【請求項3】
請求項2に記載の成膜装置であって、
前記駆動制御部は放電の間、前記第1ターゲット群の前記磁石の回転角度と、前記第2ターゲット群の前記磁石の回転角度を前記成膜対象面の中央に対して対称とする
成膜装置。
【請求項4】
請求項3に記載の成膜装置であって、
前記第1ターゲット群の前記磁石の中央向き角度は前記対向角度を0°として30°より大きく60°以下であり、
前記第1ターゲット群の前記磁石の端向き角度は前記対向角度を0°として-60°以上-30°未満であり、
前記第2ターゲット群の前記磁石の中央向き角度は前記対向角度を0°として-60°以上-30°未満であり、
前記第2ターゲット群の前記磁石の端向き角度は前記対向角度を0°として30°より大きく60°以下である
成膜装置。
【請求項5】
請求項1に記載の成膜装置であって、
前記駆動制御部は、前記磁石を前記中央向き角度としてプラズマ生成のための放電を開始し、放電中に前記磁石を前記中央向き角度から前記端向き角度に回転させ、放電を終了させる
成膜装置。
【請求項6】
請求項1に記載の成膜装置であって、
前記駆動制御部は、前記磁石を前記中央向き角度としてプラズマ生成のための放電を開始し、放電中に前記磁石を前記中央向き角度から前記端向き角度に回転させ、さらに前記磁石を前記端向き角度から前記中央向き角度に回転させ、放電を終了させる
成膜装置。
【請求項7】
請求項2に記載の成膜装置であって、
前記複数のターゲット機構のうち、前記成膜対象面の中央から最も離隔された2本のターゲット機構をそれぞれ第3ターゲット機構及び第4ターゲット機構とし、前記第3ターゲット機構が前記第1ターゲット機構側、前記第4ターゲット機構が前記第2ターゲット機構側とすると、前記第1ターゲット群は、前記第1ターゲット機構と前記第3ターゲット機構の間の前記ターゲット機構と前記第1ターゲット機構を含み、第2ターゲット群は、前記第2ターゲット機構と前記第4ターゲット機構の間の前記ターゲット機構と前記第2ターゲット機構を含む
成膜装置。
【請求項8】
請求項7に記載の成膜装置であって、
前記駆動制御部は放電の間、前記第3ターゲット機構と前記第4ターゲット機構の回転角度を一定とする
成膜装置。
【請求項9】
チャンバと、複数のターゲット機構であって、各ターゲット機構は前記チャンバ内に配置され、中心軸の周りに円筒状のターゲット面を有するロータリターゲットと、前記中心軸の周りに回転可能であり、前記ターゲット面上に磁場を形成する磁石とを備え、前記中心軸が互いに平行である複数のターゲット機構とを備える成膜装置を用いて成膜対象物にスパッタリング成膜を行う成膜方法であって、
前記磁石が最も成膜対象面側となるように回転したときの回転角度を対向角度とし、前記磁石が前記対向角度よりも前記成膜対象面の中央側を向く回転角度を中央向き角度、前記磁石が前記対向角度よりも前記成膜対象面の端側を向く回転角度を端向き角度とすると、前記磁石を前記中央向き角度としてプラズマ生成のための放電を開始し、放電中に前記磁石を前記中央向き角度から前記端向き角度に回転させる
成膜方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリターゲットを用いたマグネトロンスパッタリングによる成膜装置及び成膜方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
スパッタリングでは、真空中に導入したスパッタガスへ放電を行うことによりスパッタガスをプラズマ化し、生成したイオンをターゲットに衝突させてスパッタ粒子を発生させ、成膜対象物上にスパッタ粒子を堆積させる。マグネトロンスパッタリングは、ターゲット近傍に配置した磁石を用いて磁場の中に電子を囲い込むことでターゲット近傍に高密度プラズマ領域を作り、イオンをターゲットに効率的に衝突させることにより成膜の高速化が可能である(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-200520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に記載のようなマグネトロンスパッタリング装置では、成膜された膜の応力分布が問題となる。不均一な応力分布により成膜対象物に反り等の変形が生じると、後工程用マスクや後工程用装置と干渉したり、後工程時にアライメントずれが生じたりするおそれがある。これは例えば、ディスプレイパネルを製造する場合、パネルの信頼性にも影響を与える。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、マグネトロンスパッタリングにより成膜された膜の応力差を緩和することが可能な成膜装置及び成膜方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る成膜装置は、チャンバと、複数のターゲット機構と、駆動制御部とを具備する。
上記複数のターゲット機構は、各ターゲット機構が上記チャンバ内に配置され、中心軸の周りに円筒状のターゲット面を有するロータリターゲットと、上記中心軸の周りに回転可能であり、上記ターゲット面上に磁場を形成する磁石とを備え、上記中心軸が互いに平行かつ成膜対象面に対して平行である。
上記駆動制御部は、上記磁石が最も上記成膜対象面側となるように回転したときの回転角度を対向角度とし、上記磁石が上記対向角度よりも上記成膜対象面の中央側を向く回転角度を中央向き角度、上記磁石が上記対向角度よりも上記成膜対象面の端側を向く回転角度を端向き角度とすると、上記磁石を上記中央向き角度としてプラズマ生成のための放電を開始し、放電中に上記磁石を上記中央向き角度から上記端向き角度に回転させる。
【0007】
上記複数のターゲット機構のうち、上記成膜対象面の中央に最も接近する2本のターゲット機構をそれぞれ第1ターゲット機構及び第2ターゲット機構とし、上記第1ターゲット機構及び上記第1ターゲット機構より上記成膜対象面の中央から離隔された複数のターゲット機構を第1ターゲット群、上記第2ターゲット機構及び上記第2ターゲット機構より上記成膜対象面の中央から離隔された複数のターゲット機構を第2ターゲット群とすると、上記駆動制御部は放電の間、上記第1ターゲット群の上記磁石を互いに同一の回転角度とし、上記第2ターゲット群の上記磁石を互いに同一の回転角度としてもよい。
【0008】
上記駆動制御部は放電の間、上記第1ターゲット群の上記磁石の回転角度と、上記第2ターゲット群の上記磁石の回転角度を上記成膜対象面の中央に対して対称としてもよい。
【0009】
上記第1ターゲット群の上記磁石の中央向き角度は上記対向角度を0°として30°より大きく60°以下であり、
上記第1ターゲット群の上記磁石の端向き角度は上記対向角度を0°として-60°以上-30°未満であり、
上記第2ターゲット群の上記磁石の中央向き角度は上記対向角度を0°として-60°以上-30°未満であり、
上記第2ターゲット群の上記磁石の端向き角度は上記対向角度を0°として30°より大きく60°以下であってもよい。
【0010】
上記駆動制御部は、上記磁石を上記中央向き角度としてプラズマ生成のための放電を開始し、放電中に上記磁石を上記中央向き角度から上記端向き角度に回転させ、放電を終了させてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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