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公開番号2025040023
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-24
出願番号2023146662
出願日2023-09-11
発明の名称スパッタリング装置
出願人株式会社SCREENホールディングス
代理人個人,個人
主分類C23C 14/34 20060101AFI20250314BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】基材に薄膜をより均一に形成できるスパッタリング装置を提供する。
【解決手段】スパッタリング装置1は第1カソード31と第1回転駆動部35と第1磁石部34と第2カソード41とスパッタガス供給部50と第1電源部36と第2電源部46とを備える。第1カソード31は、第1元素を含み、第1回転軸線Q1を中心軸とした円筒状の第1ターゲット32を含む。第1回転駆動部36は第1ターゲット32を回転させる。第1磁石部34は、第1ターゲット31の外周面側の空間に第1レーストラックRT1を形成する。第2カソード41は、第2元素を含む第2ターゲット42を含む。第2電源部46は第2カソード41にスパッタ電圧を印加して、第2元素の粒子を第1ターゲット32の外周面に積層させる。第1電源部36は、第1カソード31にスパッタ電圧を印加して、第1元素および第2元素の粒子を基材9の主面92に積層させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1元素および第2元素を含む薄膜を基材の主面に形成するスパッタリング装置であって、
前記基材の前記主面と向かい合う位置に設けられ、前記第1元素を含み、第1回転軸線を中心軸とした円筒状の第1ターゲットを含む第1カソードと、
前記第1回転軸線のまわりで前記第1ターゲットを回転させる第1回転駆動部と、
前記第1ターゲットよりも前記第1回転軸線側に設けられ、前記第1ターゲットの外周面側の空間に、磁界である第1レーストラックを形成する第1磁石部と、
前記第2元素を含む第2ターゲットを含む第2カソードと
スパッタガスを供給する給気口を有するスパッタガス供給部と、
前記第2カソードにスパッタ電圧を印加して、前記スパッタガスをプラズマ化させ、前記第2ターゲットに対するスパッタによって前記第2元素の粒子を前記第1ターゲットの前記外周面に積層させる第2電源部と、
前記第1カソードにスパッタ電圧を印加して、前記スパッタガスをプラズマ化させ、前記第1ターゲットに対するスパッタによって、前記第1元素および前記第2元素の粒子を前記基材の前記主面に積層させる第1電源部と
を備える、スパッタリング装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のスパッタリング装置であって、
前記第1ターゲットおよび前記第2ターゲットを囲むチムニーを備え、
前記第1ターゲットおよび前記第2ターゲットは、前記基材の前記主面に沿う第1方向において並んでおり、
前記チムニーは、
前記基材の前記主面と向かい合う庇部と、
前記庇部の周縁から延びる側壁と
を含み、
前記庇部は、前記基材の前記主面と前記第1ターゲットとの間で開口する開口を有し、
前記基材の前記主面に垂直な第2方向に沿って前記基材側から見て、前記庇部は前記第2ターゲットを覆っている、スパッタリング装置。
【請求項3】
請求項1に記載のスパッタリング装置であって、
前記第2ターゲットは、前記第1ターゲットに対して前記基材とは反対側に設けられている、スパッタリング装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のスパッタリング装置であって、
第2回転駆動部と、
第2磁石部と
をさらに備え、
前記第2ターゲットは、第2回転軸線を中心軸とした円筒状の形状を有し、
前記第2回転駆動部は、前記第2ターゲットを前記第2回転軸線のまわりで回転させ、
前記第2磁石部は、前記第2ターゲットよりも前記第2回転軸線側に設けられており、前記第2ターゲットの外周面に面する空間のうち前記第2ターゲットと前記第1ターゲットとの間の空間に、磁界である第2レーストラックを形成する、スパッタリング装置。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のスパッタリング装置であって、
第3元素を含む第3ターゲットを含む第3カソードと
第3電源部と
をさらに備え、
前記第3電源部は、前記第3カソードにスパッタ電圧を印加して、前記スパッタガスをプラズマ化させ、前記第3ターゲットに対するスパッタによって、前記第3元素の粒子を前記第1ターゲットの前記外周面に積層させる、スパッタリング装置。
【請求項6】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のスパッタリング装置であって、
前記薄膜における前記第1元素の組成比は、前記薄膜における前記第2元素の組成比よりも大きい、スパッタリング装置。
【請求項7】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のスパッタリング装置であって、
前記第1電源部は、前記薄膜における前記第1元素の組成比に応じた第1電力を供給し、
前記第2電源部は、前記第2ターゲットに対して、前記薄膜における前記第2元素の組成比に応じた第2電力を供給する、スパッタリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スパッタリング装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、基材の表面に薄膜を形成するスパッタリング装置が提案されている(例えば特許文献1)。特許文献1では、スパッタリング装置は、チャンバと、搬送機構と、2つのマグネトロン型のカソードと、スパッタガス供給部と、プラズマ処理部と、反応性ガス供給部とを含む。搬送機構はチャンバの内部において、基材を水平な搬送方向に沿って搬送する。2つのカソードは搬送方向において間隔を空けて配置される。カソードはターゲットを含む。ターゲットは、基材に形成する薄膜の成分を含む。スパッタガス供給部は、アルゴンガス等のスパッタガスをチャンバ内に供給する。反応性ガスは反応性ガスをチャンバに供給する。反応性ガスは、基材に形成する薄膜の成分を含む。
【0003】
プラズマ処理部は、チャンバ内のスパッタガスをプラズマ化させる。プラズマ中のイオンがカソードのターゲットに衝突することにより、ターゲットから粒子が飛び出し、該粒子が反応性ガスと反応しつつ基材に積層される。これにより、基材に薄膜が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-229794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2つのカソードのターゲットの材料として、互いに異なる材料を採用することが考えられる。例えば、基材に形成する薄膜が第1元素および第2元素を含む場合、第1ターゲットの材料には第1元素を含む材料を適用し、第2ターゲットには第2元素を含む材料を適用する。第1元素の粒子は第1ターゲットから飛び出して基材に積層され、第2元素の粒子は第2ターゲットから飛び出して基材に積層される。
【0006】
しかしながら、第1元素の粒子および第2元素の粒子は互いに異なる第1ターゲットおよび第2ターゲットからそれぞれ飛び出すので、第1元素の粒子が移動する空間分布および第2元素の粒子が移動する空間分布は互いに相違する。このため、基材に積層された薄膜において、第1元素および第2元素の割合の分布がばらついてしまう。言い換えれば、薄膜の均一性が低下してしまう。
【0007】
そこで、本開示は、基材に薄膜をより均一に形成できるスパッタリング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様は、第1元素および第2元素を含む薄膜を基材の主面に形成するスパッタリング装置であって、前記基材の前記主面と向かい合う位置に設けられ、前記第1元素を含み、第1回転軸線を中心軸とした円筒状の第1ターゲットを含む第1カソードと、前記第1回転軸線のまわりで前記第1ターゲットを回転させる第1回転駆動部と、前記第1ターゲットよりも前記第1回転軸線側に設けられ、前記第1ターゲットの外周面側の空間に、磁界である第1レーストラックを形成する第1磁石部と、前記第2元素を含む第2ターゲットを含む第2カソードとスパッタガスを供給する給気口を有するスパッタガス供給部と、前記第2カソードにスパッタ電圧を印加して、前記スパッタガスをプラズマ化させ、前記第2ターゲットに対するスパッタによって前記第2元素の粒子を前記第1ターゲットの前記外周面に積層させる第2電源部と、前記第1カソードにスパッタ電圧を印加して、前記スパッタガスをプラズマ化させ、前記第1ターゲットに対するスパッタによって、前記第1元素および前記第2元素の粒子を前記基材の前記主面に積層させる第1電源部とを備える。
【0009】
第2の態様は、第1の態様にかかるスパッタリング装置であって、前記第1ターゲットおよび前記第2ターゲットを囲むチムニーを備え、前記第1ターゲットおよび前記第2ターゲットは、前記基材の前記主面に沿う第1方向において並んでおり、前記チムニーは、前記基材の前記主面と向かい合う庇部と、前記庇部の周縁から延びる側壁とを含み、前記庇部は、前記基材の前記主面と前記第1ターゲットとの間で開口する開口を有し、前記基材の前記主面に垂直な第2方向に沿って前記基材側から見て、前記庇部は前記第2ターゲットを覆っている。
【0010】
第3の態様は、第1の態様にかかるスパッタリング装置であって、前記第2ターゲットは、前記第1ターゲットに対して前記基材とは反対側に設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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