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公開番号
2025085275
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-05
出願番号
2023199042
出願日
2023-11-24
発明の名称
加工性付与型防錆油組成物
出願人
ENEOS株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C23F
11/16 20060101AFI20250529BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】防錆性及び耐摩耗性が良好な加工性付与型防錆油組成物の提供。
【解決手段】炭化水素基油(A)と、スルホン酸バリウム(B)と、多価アルコールの部分エステル(C)とを含有し、前記多価アルコールの部分エステル(C)は、4価以上の多価アルコールと、飽和脂肪酸とから得られるエステルを含む、加工性付与型防錆油組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
炭化水素基油(A)と、スルホン酸バリウム(B)と、多価アルコールの部分エステル(C)とを含有し、
前記多価アルコールの部分エステル(C)は、4価以上の多価アルコールと、飽和脂肪酸とから得られるエステルを含む、加工性付与型防錆油組成物。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記スルホン酸バリウム(B)は、ジアルキルナフタレンスルホン酸バリウム、又は、ジアルキルベンゼンスルホン酸バリウムである、請求項1に記載の加工性付与型防錆油組成物。
【請求項3】
前記4価以上の多価アルコールは、ソルビタンである、請求項1又は2に記載の加工性付与型防錆油組成物。
【請求項4】
前記スルホン酸バリウム(B)の含有量は、前記炭化水素基油(A)100質量部に対して、0.3質量部超7.0質量部未満である、請求項1又は2に記載の加工性付与型防錆油組成物。
【請求項5】
前記4価以上の多価アルコールの部分エステル(C)の含有量は、前記炭化水素基油(A)100質量部に対して、0.3質量部超10質量部未満である、請求項1又は2に記載の加工性付与型防錆油組成物。
【請求項6】
ディーゼルインジェクターの検査の校正流体として用いられる、請求項1又は2に記載の加工性付与型防錆油組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、加工性付与型防錆油組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、鋼板、軸受、鋼球、ガイドレールなどの金属製部材の分野では、該金属製部材のさびの発生を防止するために防錆油組成物が使用されている。
鉄を主成分とする鋼などを用いた金属製部材は、最終的には塗装やメッキなどによりさびの発生を防止するが、製造工程の途中ではそのような処理は困難となる。そのため、製造工程途中での該金属製部材のさびの発生を一時的に防止する観点から、該金属製部材を防錆油組成物により処理することが一般的である。
【0003】
製造工程の途中で塗布される防錆油組成物は、その塗布工程の次に塑性加工などの加工工程がある場合は、一度防錆油組成物を除去して、加工油組成物を塗布し直すことが一般的である。
一方で、最初に塗布する防錆油組成物が加工油組成物としての機能を有していれば、塗り直しの工程を無くすことができ生産性が向上する。また、加工の際に油剤の耐摩耗性が優れていれば工具の寿命が延び工具交換頻度を延長できより生産性を高めることが出来る。
【0004】
例えば、特許文献1には、(A)40℃における動粘度が4~50mm
2
/sの鉱油及び/又は合成油を基油とし、これに(B)脂肪酸残基の炭素数が14以上であり、かつ分子中のOH基数が1未満である多価アルコールの脂肪酸エステル、(C)過塩基性金属スルホネート、及び(D)中性金属スルホネートを配合し、かつバリウムを実質的に含有しない加工兼用防錆油組成物であって、(A)基油が(a)40℃における動粘度が1.5~10mm
2
/sの低粘度基油と(b)40℃における動粘度が10~100mm
2
/sの高粘度基油を、(a)成分:(b)成分の質量比で1:2~1:15の範囲で混合したものであり、(B)成分及び(C)成分が、組成物全量を基準として、それぞれ1~20質量%配合され、(D)成分が組成物全量を基準として1~10質量%配合され、かつ、(B)成分と、(C)成分及び(D)成分との質量比(B):[(C)+(D)]が、1:1~1:2の範囲である加工兼用防錆油組成物が開示されている。
当該加工兼用防錆油組成物は、従来の防錆油組成物に比較して脱脂性に優れ、かつ防錆性及び潤滑性にも優れる加工兼用防錆油組成物を提供することができると開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-062488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の防錆油組成物に、単に加工性を付与する一般的な脂肪酸、脂肪酸エステルや硫黄系極圧剤などを適用しても、ステインなど表面の不具合が発生する場合がある。
また、特許文献1の加工兼用防錆油組成物においては、耐摩耗性、及び、耐ステイン性について改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、防錆性、耐摩耗性、及び、耐ステイン性が良好な加工性付与型防錆油組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明者等は、防錆性と加工性とを向上させることができる添加剤を検討したところ、スルホン酸バリウムと特定の価数以上の多価アルコールの部分エステルとを組み合わせることで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明は以下の構成を採用した。
【0009】
[1]炭化水素基油(A)と、スルホン酸バリウム(B)と、多価アルコールの部分エステル(C)とを含有し、前記多価アルコールの部分エステル(C)は、4価以上の多価アルコールと、飽和脂肪酸とから得られるエステルを含む、加工性付与型防錆油組成物。
[2]前記スルホン酸バリウム(B)は、ジアルキルナフタレンスルホン酸バリウム、又は、ジアルキルベンゼンスルホン酸バリウムである、[1]に記載の加工性付与型防錆油組成物。
[3]前記4価以上の多価アルコールは、ソルビタンである、[1]又は[2]に記載の加工性付与型防錆油組成物。
[4]前記スルホン酸バリウム(B)の含有量は、前記炭化水素基油(A)100質量部に対して、0.3質量部超7.0質量部未満である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の加工性付与型防錆油組成物。
[5]前記4価以上の多価アルコールの部分エステル(C)の含有量は、前記炭化水素基油(A)100質量部に対して、0.3質量部超10質量部未満である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の加工性付与型防錆油組成物。
[6]ディーゼルインジェクターの検査の校正流体として用いられる、[1]~[5]のいずれか一項に記載の加工性付与型防錆油組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、防錆性、耐摩耗性、及び、耐ステイン性が良好な加工性付与型防錆油組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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