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公開番号
2025007558
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023109042
出願日
2023-07-03
発明の名称
タングステン配線膜の成膜方法
出願人
株式会社アルバック
代理人
弁理士法人青莪
主分類
C23C
14/14 20060101AFI20250109BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】タングステン配線膜の低抵抗化を確実に図ることができるタングステン配線膜の成膜方法を提供する。
【解決手段】ターゲットとしてタングステンを主成分とするものを用い、真空雰囲気の成膜室内に希ガスを導入して、スパッタリング法により成膜対象物Swの表面に第1のタングステン含有膜Wf1を所定の膜厚d1で成膜する第1工程と、ターゲットとしてタングステンを主成分とするものを用い、真空雰囲気の成膜室内に希ガスを導入して、スパッタリング法により第1のタングステン含有膜Wf1の表面に第2のタングステン含有膜Wf2を成膜する第2工程とを含む。第1工程での成膜対象物Swの温度を25℃~250℃の範囲に設定し、第2工程での成膜対象物Swの温度を第1工程より高く設定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ターゲットとしてタングステンを主成分とするものを用い、真空雰囲気の成膜室内に希ガスを導入して、スパッタリング法により成膜対象物の表面に第1のタングステン含有膜を所定の膜厚で成膜する第1工程と、
ターゲットとしてタングステンを主成分とするものを用い、真空雰囲気の成膜室内に希ガスを導入して、スパッタリング法により第1のタングステン含有膜の表面に第2のタングステン含有膜を成膜する第2工程とを含むタングステン配線膜の成膜方法において、
第1工程での成膜対象物の温度を25℃~250℃の範囲に設定し、第2工程での成膜対象物の温度を第1工程より高く設定することを特徴とするタングステン配線膜の成膜方法。
続きを表示(約 93 文字)
【請求項2】
前記第1工程にて、前記第1のタングステン含有膜を4.0nm~18.0nmの範囲の膜厚で成膜することを特徴とする請求項1記載のタングステン配線膜の成膜方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タングステン配線膜の成膜方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
この種のタングステン配線膜の成膜方法は例えば特許文献1で知られている。このものでは、成膜対象物の表面に、スパッタリング法によりタングステン含有の核形成層としての第1のタングステン含有膜を成膜し(第1工程)、次に、第1のタングステン含有膜の表面にスパッタリング法により第2のタングステン含有膜を成膜する(第2工程)。これにより、結晶粒を大きくしてタングステン配線膜の低抵抗化を図ることが可能になる。
【0003】
然し、第1のタングステン含有膜を、反応ガスの導入を必要とする酸化物や窒化物ではないタングステン膜とした場合、タングステン配線膜の比抵抗値が却って高くなる場合があることが判明した。そこで、本願発明者らは、鋭意検討を重ね、タングステン配線膜の比抵抗値が、第1のタングステン含有膜を成膜するときの膜厚と、第1のタングステン含有膜と第2のタングステン含有膜とを成膜するときの成膜対象物の各温度に依存することを知見するのに至った。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-107470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の知見を基になされたものであり、タングステン配線膜の低抵抗化を確実に図ることができるタングステン配線膜の成膜方法を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のタングステン配線膜の成膜方法は、ターゲットとしてタングステンを主成分とするものを用い、真空雰囲気の成膜室内に希ガスを導入して、スパッタリング法により成膜対象物の表面に第1のタングステン含有膜を所定の膜厚で成膜する第1工程と、ターゲットとしてタングステンを主成分とするものを用い、真空雰囲気の成膜室内に希ガスを導入して、スパッタリング法により第1のタングステン含有膜の表面に第2のタングステン含有膜を成膜する第2工程とを含み、第1工程での成膜対象物の温度を25℃~250℃の範囲に設定し、第2工程での成膜対象物の温度を第1工程より高く設定することを特徴とする。このとき、第1工程にて、第1のタングステン含有膜を4.0nm~18.0nmの範囲の膜厚で成膜にすればよい。
【0007】
以上によれば、第1工程では、成膜対象物の温度を25℃~250℃の範囲に設定し、第1のタングステン含有膜を、タングステン粒子が密な集合状態をつくらず、不連続な膜となる状態で第1のタングステン含有膜を成膜する。このときの膜厚は、X線反射率(XRR)測定により算出したものを言い、第1のタングステン含有膜の膜厚が4.0nmより小さい場合や膜厚が18.0nmより大きい場合には、比抵抗値が高くなる。次に、第2工程では、第1工程よりも成膜対象物の温度を上昇させた状態(好ましくは50℃以上、より好ましくは200℃以上)で第2のタングステン含有膜を成膜する。これにより、成膜対象物の温度を所定温度(例えば250℃)に設定して、その表面に単層のタングステン膜を同等の膜厚で成膜した場合と比較して、確実にタングステン配線膜の低抵抗化を図れることが確認された。なお、本発明のターゲットとしてタングステンを主成分とするものとは、タングステンを90%以上含有するターゲットを意味する。また、本発明にいうタングステン含有膜は、タングステン膜やタングステンを主成分とするタングステン合金膜(例えばタングステン-チタン(WTi)合金、タングステン-モリブデン(WMo)合金、タングステンシリサイド(WSi)等)を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態のタングステン配線膜の成膜方法の実施が可能なスパッタリング装置の模式断面図。
本発明のタングステン配線膜の成膜方法により成膜されたタングステン配線膜を示す模式断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、成膜対象物をシリコンウエハ上にSiO
2
膜が所定膜厚で成膜されたもの(以下、「基板Sw」ともいう)とし、また、基板Swの表面に成膜される第1及び第2の各タングステン含有膜を、純度が99.999wt%のタングステン製ターゲットをスパッタリングして夫々成膜されるもの(以下、「第1のタングステン膜Wf1」、「第2のタングステン膜Wf2」という)とした場合を例に、本発明のタングステン配線膜の成膜方法の実施形態について説明する。
【0010】
図1を参照して、Smは、本実施形態のタングステン配線膜の成膜方法の実施が可能なスパッタリング装置であり、真空雰囲気を形成可能な真空チャンバ1を備える。真空チャンバ1の下壁には、ターボ分子ポンプやドライポンプなどからなる真空ポンプユニットPuに通じる排気管11が接続され、真空チャンバ1を真空排気することができる。真空チャンバ1の側壁には、マスフローコントローラ12が介設されたガス管13が接続され、真空雰囲気中の真空チャンバ1に希ガス(例えばアルゴンガスやクリプトンガス)を所定流量で導入することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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